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任天堂ファミコンソフトのトラウマシーン

任天堂と言えば、家族みんなで笑いながら出来るようなゲームを作る会社であり、エロはおろかホラー要素も殆どない、CERO審査もほとんどAというイメ-ジが強いと思われます。

しかし、さすがは日本のゲーム黎明期、言い換えればカオスな時代からアーケードゲームを作っていただけあって、ちょっと遡るとなかなかカオスな面が散見されます。そして、ゲームをプレイする子供の潜在意識にトラウマを受け付けるシーンもそこはかとなくあったのですよね。勿論それは意図的とは限りませんが、結果としてそういうように見えてしまったものはそれなりにあります。

今日はそういったトラウマゲームについて語ってみようと思います。

 

『バルーンファイト』の魚

任天堂の名作『バルーンファイト』。今考えるとかなりの豪華スタッフが集まった名作です。

考えると『バルーンファイト』はものすごい豪華スタッフが集結した作品だったという話
今週はあちこちで横井軍平さん関連のエントリーを書いているので、ここでも当然書きます。

私は子供の頃これをプレイしていて、ひとつ「エグイ」と思ったところがありました。それはあの水面にいる魚がプレイヤーや敵を食ってしまうシーン。だって人間や鳥人間を丸呑みですよ。

あれは。たしかにそれまでのゲームでも衝突(敵に撃たれる、ぶつかる)や落下でミスになるシーンはありましたが、丸呑みにされるってのはおそらくこれが初ではないかと。そのインパクトのある死に方は当時としては生々しく、子供心に軽いトラウマを覚えました。ちなみに魚に食われた時だけ用意されている
短い音楽がこれだけおどろおどろしいのもあります。

 

『ドンキーコング3』のミス時

ドンキーコングシリーズではマリオが登場しないのもあってイマイチ影が薄いのが殺虫剤シューティングのドンキーコング3。私はファミコン版もアーケード版もやっていたのですが、アーケード版にはトラウマなシーンがありました。それはミスるといきなり今までやっつけていた虫たちがプレイヤーに群がってきて、あとには持っていたスプレーだけが残るという、虫パニックホラー映画みたいなシーン。子供心にトラウマでしたね。
ちなみに最近まで、これの記憶ははっきりせず「海賊版かも」と思っていたのですが、どうやら調べてみるとアーケード版にはしっかりあったそうで。

 

『スーパーマリオブラザーズ』の設定

国民的ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』も、実はそれなりにトラウマな設定混じりだったりします。
前にマリオはキノコを食ってないというのを書きました。それはクッパがキノコ王国の住人をいろいろな物に変えてしまい、それを救出することでパワーをわけてもらうという感じだからなのですが。

スーパーマリオはキノコを「食べて」はいないという話
いまやゲームをする人で知らない人の方が珍しいと思える任天堂の代表作『スーパーマリオ』。とはいってもこれの初代をリアルタイムでプレイされてない人というのも多くなってきたのかもしれません。1985年9月13日発売ですから、現在22歳未満の人は生...

つまり、背景に見えるあれやこれは、実はキノピオと同じような住人が姿を変えているものなのですよね。たしか雲もそうだったはず。さすがに壊しているレンガはそうではないと思いますが……。まあともあれ、そういったことによると恐怖の世界をマリオは疾走しているということになるのです。
あと、このゲームでは一定の条件で壁にハマってしまうバグがあったのですが、あの閉じ込められた時の閉塞感もなんだか妙な恐怖を覚えましてね。もしかしたら当時『ウイザードイリィ』をやっていて「いしのなかにいる」となった人も同じものを感じたのかもしれません。

 

☆追記(2017/3/8):今だとニンテンドークラシックミニのページで昔の説明書が公開されており、その中に当時のスーパーマリオも含まれています。

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 説明書 | 任天堂
ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータの説明書をダウンロードいただけます。

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『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』

これは上のように小ネタ的ではなくストレートですが、いろいろな面でかなりトラウマが残ったので。こんなのが任天堂から出てたんだよなあと。
まずこのゲーム、広告からしてトラウマ。当時から任天堂はゴールデンタイムにCMを良く流していましたが、これが流れると逃げたくなりましたね。たしかにドットの死体画面もそうなのですが、あの変なキャップを被っているのがおどろおどろしい感じで。あと、パッケの絵も不気味でしたので、当時これが裏表紙の広告だったファミコン通信を買うのに抵抗がありました。


あと、前述の通りファミコンで一番最初に「死体」の絵をはっきりと表示したものではないかと。それまでにも『ポートピア連続殺人事件』がありましたが、あれは人型のものだけでしたし。特にトラウマだったのは、首つりシーンでしたね。あと明らかに腐乱しているだろってのを発見するシーンありましたが、それだけはリアルに描写しなかったのはさすがに思い切れなかったのか。それでも今思うと、当時出始めだったPCアダルトアドベンチャーと同等レベルのものだったように思えます。
ちなみにこれも、死体を見つけた時にまるで黒板をひっかいたような耳障りな音楽が流れるのですが、それがトラウマ度を増していたのかもしれません。

 

番外:『ワルキューレの冒険』(ナムコ)

これはナムコのゲームですが、私の子供心にしばらくトラウマとなった思い出があるので。

このゲーム、ゲームオーバーになるとワルキューレが倒れて画面の中央で十字のお墓が建った後天に昇ってゆくシーンがあったのですが、なんかこれ、子供心に妙に怖かったのですよね。音楽が妙に悲しげだったのもあるかもしれません。でも今考えると、天から遣われされたのが戻っていくので死んだことにはならないのかなあとか思ったりもしますが。

ちなみに同時期にやっていた『魔界村』の骨になるのは、それほどでもなかったんだけどなんででしょうね。なんかこういった子供のトラウマに引っかかる琴線ってのは、大人が考えつく範囲とは別のところにあるのでは、と思ったりしますね。

となると、今大人から見て平穏に思えるゲームでも、子供はトラウマを覚えているものがあるのかもしれません……というホラーテイストのオチで今日はこれまで。

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