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ファミ通クロスレビューで2点がついたソフト

ファミ通のクロスレビューの最低点で低い点が出るとネット上で話題になることがよくあります。ことによると最高点やそれに類するゲームが出るよりも話題になるのかも。まあこれはそれだけの高得点が出る場合はクロスレビュー以外の話題でとっくに有名になっているケースが多いのもありますが。

そこで話題になるのは3点がついた場合。そのことが指標となって注目を集めます。しかしそれ以下の2点になると滅多に見ません。実際にファミ通本誌で企画ページ以外で目にしたことのある人はかなり少数ではないでしょうか。それ故か、クロスレビューで2点というものは都市伝説化しているようにも思えます。

では、実際にファミ通クロスレビューで誰かが2点をつけたソフトはどのくらい存在するのでしょうか。できる限り確認してみました。

 

修羅の門(PS)

これはクソゲー的には有名な作品で、その中でクロスレビューの低さも引き合いにされることが多いです。特典は3点、3点、4点、2点と一人が2点。他も散々。


クソゲーとして有名ですが、その理由は全てにおける圧倒的な不足。それは荒いポリゴンボイスなし、音楽といえるものもなし、ゲーム性も格闘ゲームとして殆ど成立しておらず。ネットを見ると、ここからどうやって面白さ(ツッコミ含む)を練り出すかの実況が見られます。ちなみに『ファイナルファンタジーⅦ』が発売されたのはこのソフトの発売の1年以上前です。

何故こんなゲームになったのか(例えばボイスが音楽がない理由など)という開発段階やその後の噂を聞くことがありますが、今ではこういう感じで有名になっているので、それが本当か後から作られた都市伝説かも分からない状態。
ファミ通の低得点ゲームとしても、『プロゴルファー猿』と並んで代表的な存在になっています。

 

SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.8 科学忍者隊ガッチャマン THE シューティング(PS)

PS時代に低価格で好評を博したSIMPLEシリーズですが、これはバンダイとD3パブリッシャーが共同開発しているシリーズ。それのレトロアニメガッチャマンのもの。

タイトルの通りシューティングなのですが、ステージ的にも、キャラゲーなのにキャラ的にもボリューム不足。ただ、存在する部分だけキャラ関係なく見ると、わりと普通のシューティングでもあったりします。あとガッチャマンとは合ってないけど、BGM単品ではわりといい。クロスレビューでは5・6・5・2と2点がつきましたが、2点以外は普通に5~6点というのはわからないではないです。ほかの2点3点ゲームの中ではストレートに遊べるほうかもしれません。

 

SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.17 戦闘メカ ザブングル THE レースインアクション(PS)

同じくSIMPLEキャラクター2000シリーズから、 富野由悠季アニメの『戦闘メカザブングル』のゲーム化。しかしガッチャマンがそれなりに遊べるところがあったのとは反して、こっちはレース&2Dロボアクションとかなりチューニングに難しい題材を選んだら大失敗した感じが。

何故か自分のところににこれが掲載されていたファミ通の号(2003/4/11号)があったので、そこから引用。5点・3点・5点・2点で2点、もうひとりが3点。「徒競走」という表現はそのままぴったりかと。

クロスレビュー2点 週刊ファミ通2003年4月11日号P36より

週刊ファミ通2003年4月11日号P36より

ちなみにSIMPLEキャラクター2000シリーズはこのソフトで終了してしまいましたが、本作の出来が関係していたかどうかは不明。

SIMPLEシリーズがキャラクターシリーズ以外も全体通してはそれが出た経緯などいろいろあり本当に玉石混淆で、低価格でかなりの良作が出てくる一方とんでもない出来のものも発掘されることがよくありますが、これは後者のほうでしょうか。

 

パチンコCR 大工の源さんGB(ゲームボーイ)

1998年3月13日発売。今は亡き日本テレネットの作品。ウルフチームを抱える同社は名作も数多く生み出しましたが、当時は独立が相次ぐなどしたせいか迷走したゲームも見られました。その中で、パチンコ、パチスロ関係の業務もしていた関係か、出したのがパチンコCR 大工の源さんのパチンコシミュレータ。しかしGBでパチシミュレータ自体が無理があったのかこの点数。2点が2人。

ちなみに『大工の元さん』はもともとは1990年にアイレムから出たアーケードゲーム。パチンコのほうが知名度的には有名になっちゃった感じもありますが。

 

F1チームシミュレーションプロジェクトF(PCエンジンCD-ROM2)

こちらはPCエンジンCD-ROMのゲームでレーザーソフトの作品。ちなみにレーザーソフトは日本テレネットの系列企業(後に日本テレネットが吸収)。F1レーサーではなく監督業となっルというゲーム。 OPはいい感じでけっこう期待を持たせるのですが。

レビューに「ホントにこれで完成? と思いたくなる」と書かれるほどの未完成だったようです。その結果5点・3点・4点・2点でTACOX氏が2点。

■参考:F1チームシミュレーションプロジェクトF

 

元気ばくはつ「ガンバルガー」(ゲームボーイ)

タカラのゲームボーイソフト。1991年。当時あったアニメのゲーム化で、ロボットの格闘アクション。それが4点・3点・4点・2点の低評価。2点はTACOX氏なのですが、当時からそこまで低得点を出さなかった印象のある浜村通信、渡辺美紀の両氏が揃って4点というインパクトも大きいです。

ちなみにゲームボーイというハードのせいにはできません。ゲームボーイには同じくロボット対戦格闘で隠れた名作と言われている『激闘パワーモデラー』がありますので。

 

まだ存在する?

ここまで既存知識とネットの情報を調べることで出したのですが、どうもまだという話もあるのですよね。それは合計7つだったり、また12個あるとかだったり。それが何かの企画ものでの点数なのか都市伝説なのかわかりませんが、もうちょっと調べてみます。存在するならネット普及以後ならそれが出たら何かしらの騒ぎになるので、おそらくネット普及以前、少なくとも2000年より前とは思います。

 

クロスレビューの特典はあくまで評価の一つ

このように、ファミ通クロスレビューで2点は都市伝説ではなく、実際にそれなりにあることが確認出来ました。

ただ、だからといってここに出てくるゲームがゲーム全体の中で一番最低とは限りません、少なくとも2点だろうが低得点だろうが、ファミ通にクロスレビューで評価されるとわかってROMを提出して評価されているわけで。もしそれがイヤならそもそ素材出し自体行われなかったでしょうし。2点3点で同じメーカーのものが多く見られるのは、その会社がクロスレビューの低得点掲載を避けていないということも言えるでしょう。

またクロスレビューにおいても他の評点システムにおいてもそれはあくまでひとつの指標であり絶対なものではありません。それは低得点ばかりではなく、高得点のゲームであっても。おもしろさを決めるのはあくまで自分、ということを大前提とする必要があるでしょう。実際クソゲー言われているものでもその通りだったと納得するものの中に、少なくとも自分にとっては面白いと言えるものが混じっている可能性も十分にあり得るので。

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