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ファミ通クロスレビューにおいて誰かに6点をつけられたのにゴールド殿堂入りしたソフト

『ゲームのレビューは発売前評価と発売後評価を分けるべきと思う話 』において、ファミ通ク ロスレビューについて触れました。

ゲームのレビューは発売前評価と発売後評価を分けるべき
映画においては「最初の10分」がとても貴重だという話をよく聞きます。つまり、出だしで観客の心を掴まないと、それ以後途中で見てくれなくなるか、もしくは見てくれたとしても、最初の印象を引きずってしまい、最終的につまらない作品として判断されてしま...

その後資料を引っ張り出してきて点数を眺めていると、ちょっと面白いことに気づいたので、今日はそれについて。

ファミ通のクロスレビューでは、4人が10点満点で採点し、満点は40点、35点以上でプラチナ殿堂入り、32点以上でゴールド殿堂入りとなります(シルバーは30点以上)。そして先のファミ通20周年特集号において、1986年のファミコン通信創刊から、2005年までの間にプラチナ殿堂入り、ゴールド殿堂入りしたソフトの全クロスレビューが掲載された小冊子『クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ』が上中下の3つ、3号連続でついてきました。これにはデータの他に、ついでに昔のクロスレビュアーのイラストと、近況なんかも載っていて面白いです。有名なところでは、東府屋ファミ坊氏、ゲエセン上野氏、スタパ斎藤氏、忍者増田氏等々。

これに掲載されているのは、32点以上、平均するとレビュアー1人につき8点以上が与えられたものになります。となると、誰かが7点を出したらその分9点を出さないといけなくなります。そして最近のファミ通に多い8点並びプラチナが見られるようになりますが、昔からのデータを見ていると、小数ですが6点をつけたレビュアーがいたのにゴールド殿堂入りしたソフトがあるのですよね。それをちょっと列挙してゆきたいと思います。

クロスレビュー

 

ベスト競馬 ダービースタリオン(ファミコン・1991/12/20)

9/6/8/9。有名なダビスタのファミコン第1作。しかも発売は当時ファミコン通信発行元であったアスキー。これに6点をつけたのは、初期ファミ通で有名な水野店長。水野店長はこのあと競馬専門誌の編集長をやるくらい競馬に詳しいことから、その面でまだまだスペック不足のファミコンダビスタを厳しめに見たのかも。ただ、同じく競馬に強いと言われていたジョルジュ中治氏は9点をつけています。

 

天外魔境II 卍MARU(PCエンジン・1992/3/26)

9/6/9/8。アルツ鈴木氏が6点。これは、サクサク進まないことによる減点があるようです。まあ、当時のCD-ROMですからね。実際、名作と唱われたこの作品も、それだけはネックになっていましたね。

 

聖剣伝説-FF外伝-(ゲームボーイ・1991/6/28)

9/9/9/6。今でも続くシリーズの初代。6点はTACOX氏。でもコメントは比較的好意的。しかし「かなりFF臭いから、アンチ『FF』にはちょっと、かな」と書いてあります。まあたしかに。ストーリーが鬱だしなあ……

 

ソウルブレイダー(スーパーファミコン・1992/1/31)

8/9/9/6。6点はTACOX氏。クインテット三部作の1作目。パッケージ以外は評価が高い名作ですが、TACOX氏がつけた理由は「アクションはつまらない。ひどくもないけどおもしろくもない。とても惜しいな」。厳しいけどたしかに。でも、これの反省が後の『ガイア幻想記』や『天地創造』のアクションに生かされているような気がします。
でも、ガイア幻想記の5点は、個人的には反対させてもらいたいと思います(あ、これも8点がついてるから3点差ゲームだな)。

 

スーパーマリオコレクション(スーパーファミコン・1993/7/14)

8/10/8/6。またも6点はTACOX氏。減点要因は、高いこと(10290円)。それと「いずれのソフトも面白いし懐かしいしで愉快なんだけど、でもそれだけなんだよね」と、過去作の収録版になったところが、マイナス要因みたい。
ちなみに、レビューで4点差がついたのは、おそらく殿堂入りではなくても、これ以外に見あたらないのでは?

 

ダライアス外伝(セガサターン・1995/12/15)

6/9/9/9。松本元氏が6点。サターン版ならではの追加要素がないのが寂しいのが減点要因みたいです。ただ、新宿ジャッキー氏、ローリング内沢氏といったアーケードプレイヤー含め、移植度が高い点は評価されています。

 

レイストーム(プレイステーション・1997/1/10)

9/9/8/6。忍者増田氏が6点。はたまたタイトー-シューティング(余談ですが、『レイヤーセクション』は8/9/7/8)。コメントに否定的要素はなし。

これが、点数差の出たものです。しかしこれ、かえっていいと思うのですよ。ゲームの出来なんて人それぞれによって感じ方が違うし、それによる点数も違うでしょう。なら、こういったように良作でも、点数が3点とか4点違う展開もあっていいと思うのですよね。タイト-のシューティングだって、私的には名作ですが、シューティング自体人を選びそうなジャンルですし、馴染みがない人から見れば6点だって悪くはないと思います。特にスーパーマリオコレクションにて、過去作の収録という点でマイナスをしたのは、見方として正当だと思います。
ちなみに偶然だとは思いますが、クインテット作品、桝田省治作品、タイトー作品と、私が好きなのばっかりこうなるなあ……

 

おまけ

おまけとして、10-7で3点差がついたソフト。

 ・悪魔城ドラキュラ(ファミコン・1993/2/5) 7/8/7/10 ※カードリッジ版
・スターフォックス(スーファミ・1993/2/21) 10/9/8/7
・ドラゴンクエストI・II(スーファミ・1993/12/18) 9/9/10/7
・BOXER’S ROAD(プレイステーション・1995/9/8) 9/10/9/7
・Dの食卓 コンプリートグラフィックス(プレイステーション・1995/12/1) 8/10/8/7
・トワイラトシンドローム 探索編(プレイステーション・1996/3/1) 7/10/8/7
・DOOM(プレイステーション・1996/4/1) 7/10/8/8
・ニンテンドーパズルコレクション(ゲームキューブ・2003/2/7) 8/7/7/10

 

まとめ

しかし、このように点数差があるレビューって、近年ではあまり見なくなりましたね。上位ならなおさら。上の例でも、1997年以降は、ニンテンドーパズルコレクション以外は見あたりません(もしかしたら下位のほうにあるかもしれませんが)。

でも、上で書いたように人によって感じ方は違うのですから、むしろ8並びや10並びよりも、こういったばらつきがあったほうが自然だと思うのですよね。でも、前に書いたように、それが許されないのが今のファミ通になっているあたり、業界全体にとっても、そしてファミ通クロスレビューにとっても不幸な状況だと思います。