ゲームハードのロンチタイトルとその当時の状況(2004~2017年)

前回はドリキャスやPS2、そして携帯機の存在が大きくなってきた時代について書きました。

ゲームハードのロンチタイトルとその当時の状況(1998~2002年)
前回は1994年から1996年に発売されたゲームハード、すなわちPS、SS、N64時代のロンチタイトルとその周辺状況について書きました。今回はその後、1998年から2002年までに発売されたゲームハードのロンチタイトルやその周辺について書きます。今回より携帯ゲーム機の存在感が非常に大きくなってきます。 ...

今回はラストで、2004年から一気に現在の2017年まで。

Nintendo Switch

ニンテンドーDSのロンチタイトル

2004年12月2日発売。ロンチタイトルは12本。15,000円。

・さわるメイドインワリオ(任天堂)
・スーパーマリオ64DS(任天堂)
・大合奏!バンドブラザーズ(任天堂)
・直感ヒトフデ(任天堂)
・ポケモンダッシュ(任天堂)
・頭脳に汗かくゲームシリーズ! Vol.1 COOL 104 JOKER & SETLINE(アルゼ)
・ザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティ(エレクトロニック・アーツ)
・麻雀大会(コーエー)
・ZOO KEEPER(サクセス)
・研修医 天堂独太(スパイク)
・きみのためなら死ねる(セガ)
・ミスタードリラー ドリルスピリッツ(ナムコ)

任天堂が発表した携帯機はまさか二画面とタッチパネルという全く新しいもの。しかしこれは当初はゲームボーイシリーズの後継ではなく、新しい路線での携帯機という位置づけでなされたものでした。ちなみにゲームボーイの後継路線として出されたゲームボーイミクロは震わず、こちらに携帯機路線が統合されることになります。
ロンチで牽引したのはさわるメイドインワリオ、マリオ64DSあたりでしょうか。そのほかにはセガの『君のためなら死ねる』が独特のテーマソングでネットで話題となっていました。
この後、脳トレなど知育ソフトが大ブームを起こし、さらにはおいでよどうぶつの森やマリオなども爆発的ヒットを起こし、マイナーチェンジしたDS Liteは供給が追いつかないほどの社会現象となります。

PlayStation Portable(PSP)のロンチタイトル

2004年12月12日発売。ロンチタイトルは6本。

・みんなのGOLF ポータブル (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
・ヴァンパイア クロニクル ザ カオス タワー (カプコン)
・麻雀格闘倶楽部 (コナミ)
・リッジレーサーズ (ナムコ)
・ルミネス -音と光の電飾パズル- (バンダイ)
・アーマード・コア フォーミュラフロント (フロム・ソフトウェア)

当時据置機で圧倒的トップだったPS2を擁するSCEから出た携帯機というので当初から注目されます。ロンチにはやっぱりリッジレーサーシリーズがあります。しかしこのハード、当初からかなりぐらつきます。それはDSが予想以上の速度と低価格で出してきたことにより、本体価格をかなり下げざるを得なかったことと、本体の発売を急がなくてはならなくなったこと。よって発売時には供給不足が起こり、且つ□ボタンなど不具合等も発生し初動失速し、且つそれからのDS大ブームで影が薄くなってしまいます。
ですが、今までのハードの場合はここで消えるのが常でしたが、粘り続け、良質なソフトが集まってきます。ちなみに当時自分が書いたのが以下。

最近いろいろな面で、DSとPSPの立場が逆転してない?
PSP本体がここのところ売れているみたいです。電車に乗っても、昔はあまり見なかったPSPのプレイヤーを割と見るようになりました。まあ、一番の原動力は『モンスターハンターポータブル2nd』でしょうが、DSだけを持っていた人が、価格の割にはその機能性があることで購入に至ったというケースもあるかもしれません。しかし、...

そしてモンスターハンター2のブーム、さらに2008年10月16日にPSP-3000と発売から数年して再び伸びを見せてくるという珍しい展開になります(まあゲームボーイのポケモンのそうだけど、あれはゲームボーイしかない状態でのリリースだったので)。
結局Vita発売まで、かなり長い間ソニーの携帯機としての地位を守りました。

Xbox 360のロンチタイトル

2005年12月10日。ロンチタイトルは6本。

・リッジレーサー6 (ナムコ)
・エブリパーティ (マイクロソフト)
・パーフェクトダーク ゼロ (マイクロソフト)
・ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド (エレクトロニック・アーツ)
・FIFA06 ロード・トゥ FIFA ワールドカップ (エレクトロニック・アーツ)
・テトリス ザ・グランドマスター エース (AQインタラクティブ)

リッジのナンバリングがこちらのロンチとして出たことに注目。
まだPS2が現役であったこともあり、日本での初動は震いませんでしたが、後の良質ソフトやXBOX-Liveなどの展開で、日本でもコアなファンを掴んでゆきます。
家庭用アイマスブームもここから。

PlayStation 3のロンチタイトル

2006年11月11日発売。ロンチタイトルは5本。

・RESISTANCE〜人類没落の日〜 (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
・GENJI -神威奏乱- (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
・機動戦士ガンダム Target in Sight(バンダイナムコゲームス)
・リッジレーサー7 (バンダイナムコゲームス)
・宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB (セガ)

据置機で圧倒的なシェアを誇っていたPS2の後継機で注目を集めていましたが、この後非常に数奇な運命を辿るハードとなります。
まず、初期の価格が非常に高く、20GBモデルが49,980円(税込)だったこと(実は発表時にはさらに高く、62,790円だった)、さらに発売日にそれも揃えられずに品薄が発生したことがネックとなり、直後に発売された25,000円のWiiに関心が移ってしまいます。
高くなった理由としては新型CPUのCellの搭載、さらに当時まだ普及前であったブルーレイディスクの搭載などがあります。PS2と同じならDVDのようにブルーレイが牽引したのでしょうが、当時はまだ企画の出始めでHD-DVDと争っていた時期であり、且つDVD需要で十分という状況だったので、強力な牽引にはなりませんでした(逆に、ブルーレイ陣営が勝ったのは、PS3の功績もあるでしょうけど)。

しかしその後、PS2互換の削除などで改良版はが次々と出て価格も下がってきた頃からじわじわと売れることになり、PS4に繋げることになります。

Wii のロンチタイトル

2006年12月2日。ロンチタイトルは16本。

・Wii Sports (任天堂)
・おどるメイド イン ワリオ(任天堂)
・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス (任天堂)
・はじめてのWii (任天堂)
・カドゥケウスZ 2つの超執刀 (アトラス)
・Elebits (コナミ)
・ネクロネシア (スパイク)
・スーパーモンキーボール ウキウキパーティ大集合 (セガ)
・スイングゴルフ パンヤ (テクモ)
・ウィングアイランド (ハドソン)
・コロリンパ (ハドソン)
・SDガンダム スカッドハンマーズ (バンダイナムコゲームス)
・縁日の達人 (バンダイナムコゲームス)
・たまごっちのピカピカだいとーりょー! (バンダイナムコゲームス)
・クレヨンしんちゃん 最強家族カスカベキング うぃ〜 (バンプレスト)
・レッドスティール (ユービーアイソフト)

PS4の一ヶ月後に発売。特徴で気なのは今までと全く違う操作系であるWiiリモコン。
最初に牽引したのは歴代人気シリーズである『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』、それにリモコンを活用した『Wii Sports』など。
明らかに新機軸な操作性であったために当初は戸惑いもありましたが、次第にスーパーマリオギャラクシーなど良作がリリースされ、またWii Fitなどで、DS同様既存ゲームユーザーの外からのユーザーを増やすことに成功します。

ニンテンドー3DSのロンチタイトル

2011年2月26日発売。ロンチソフトは10本(うちひとつが3種)。

・nintendogs + cats トイ・プードル & Newフレンズ (任天堂)
・nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ (任天堂)
・nintendogs + cats 柴 & Newフレンズ (任天堂)
・ウイニングイレブン 3DSoccer (コナミ)
・コンバット オブ ジャイアント ダイナソー3D (ユービーアイソフト)
・スーパーストリートファイターIV 3D EDITION (カプコン)
・戦国無双 Chronicle (コーエーテクモ)
・とびだす!パズルボブル 3D (スクウェア・エニックス)
・リッジレーサー3D (バンダイナムコゲームス)
・レイトン教授と奇跡の仮面 (レベルファイブ)

初期はnintendogsが牽引。しかし目玉の3Dの機能はすぐにポイントとはならなくなり、25,000円という任天堂の携帯ゲーム機にしては高価なこともあり、やや停滞します(あと、発売直後に起こった東日本大震災からの景気低迷も影響にあるでしょう)。そこで4ヶ月後に15,000円への値下げと、それまでの購入者に対しての「アンバサダー・プログラム」として様々なオンラインソフトの供給が行われることになり、その後伸びを見せ始めます。
さらにその後2014年に、様々な改良をしたNewニンテンドー3DSを投入。そして2017年7月13日に3D機能などを外したNew Nintendo2DSシリーズが発売予定。


PlayStation Vitaのロンチタイトル

2011年12月17日発売。ロンチタイトルは20本。

・アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり (SCE)
・みんなのGOLF 6 (SCE)
・モンスターレーダー (SCE)
・麻雀格闘倶楽部 新生・全国対戦版 (コナミデジタルエンタテインメント)
・地獄の軍団 Army Corps of Hell (スクウェア・エニックス)
・ロード オブ アポカリプス (スクウェア・エニックス)
・BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND (アークシステムワークス)
・ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 (カプコン)
・真・三國無双 NEXT (コーエーテクモゲームス)
・F1 2011 (コードマスターズ)
・ASPHALT:INJECTION (コナミデジタルエンタテインメント)
・忍道2 散華 (スパイク)
・パワースマッシュ4 (セガ)
・真かまいたちの夜 11人目の訪問者 (チュンソフト)
・ドリームクラブZERO ポータブル (ディースリー・パブリッシャー)
・魔界戦記ディスガイア3 Return (日本一ソフトウェア)
・塊魂 ノ・ビ〜タ (バンダイナムコゲームス)
・リッジレーサー (バンダイナムコゲームス)
・ダーククエスト 〜Alliance〜 (ユービーアイソフト)
・マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンスHD (ユービーアイソフト)

今回はPSPやPS3と違って発売日からそれなりに量が揃っていました。本体はWifi版と3G付同時発売で、Wifi版が24,980円、3G版が29,980円。
ただ、発売後は一定の普及はするものの、その伸びはスローペースとなります。
個人的にこのハードの足を引っ張っていたのは、当時もまだPSPが現役であったこと(しかもPSP-3000の出来が非常によかったこと)と、それに互換がなかったことが大きいでしょう。
さらにこのVitaのメモリーカードが独自企画で、且つこの値段が一般のSDカードの数倍の価格(現在32GBならSDカードなら1000円程度なのに、Vitaメモリーは5000円以上)なことも大きかったと思います。当時スマホはガラケーからかなり入れ替わって普及していたので、これだともともとの容量が多いか、SDカードで増やせるスマホで出来ることは、そちらに行ってしまうでしょう。

ただ、2013年に新型の投入もあり伸びを見せ、今もソフトが出ている現行機ですし、PSP時代のようにソフト次第でかつてのPSPやPS3のようにまだ伸びる可能性は残されています。
ちなみにPS以来長く続いたリッジレーサーのSCEハードでのロンチがここでストップとなりました。

Wii Uのロンチタイトル

2012年12月8日日本発売。ロンチタイトルは11本。

・New スーパーマリオブラザーズ U (任天堂)
・Nintendo Land (任天堂)
・FIFA13 ワールドクラスサッカー (エレクトロニック・アーツ)
・Mass Effect 3 特別版 (エレクトロニック・アーツ)
・モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.(カプコン)
・ NINJA GAIDEN 3  Razor’s Edge (コーエーテクモゲームス)
・無双OROCHI2 Hyper (コーエーテクモゲームス)
・鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION (バンダイナムコゲームス)
・アサシン クリード III (ユービーアイソフト)
・ZombiU (ユービーアイソフト)
・バットマン アーカム・シティ アーマードエディション( ワーナー エンターテイメント ジャパン)

実はこちらの本体、日本よりも米国、欧州のほうが半月から一週間ほど早く発売しています。
さて、本体+タッチパネル付のパッドコントローラーという特徴的なもので、ロンチからスーパーマリオブラザーズやモンハンを出してきましたが、様々な理由から普及が足踏みとなります(これは長くなるのでまたそのうち)。
しかし2015年5月28日発売の『スプラトゥーン』が大ヒットで、本体をも牽引します。

PlayStation 4のロンチタイトル

2014年2月22日日本発売。パッケージのロンチタイトルは12本。ダウンロードでのロンチも10数本。

・KNACK (SCE)
・KILLZONE SHADOW FALL (SCE)
・ニード・フォー・スピード ライバルズ (エレクトロニック・アーツ)
・バトルフィールド4 (エレクトロニック・アーツ)
・FIFA 14 ワールドクラスサッカー (エレクトロニック・アーツ)
・真・三國無双7 with 猛将伝 (コーエーテクモゲームス)
・信長の野望・創造 (コーエーテクモゲームス)
・コール オブ デューティ ゴースト (スクウェア・エニックス)
・トゥームレイダー ディフィニティブ エディション (スクウェア・エニックス)
・龍が如く 維新! (セガ)
・NBA 2K14 (テイクツー・インタラクティブ・ジャパン)
・アサシン クリード IV ブラック フラッグ (ユービーアイソフト)

こちらの日本での本体発売はアメリカの3ヶ月遅れ。日本での据置機のシェア低下を実感することとなります。ロンチタイトルでも洋ゲー及び海外向けのものが多く見受けられます。
こちらも初年度はそこまでの勢いではなかったものの、ジワジワと伸びてくる、しかもペースはPS3より早いというパターンになって、現役ハードとなっています。
ちなみに半分くらいのソフトはSCEの有料オンラインサービスであるPlayStation Plusへの加入が必須となっています。
また、オンライン専用ソフトでも『サウンドシェイプ』『ストライダー飛竜』など数本が出ています(一部アイテム課金有り)。

Xbox Oneのロンチタイトル

2014年9月4日日本発売。ロンチタイトルは19本(ダウンロードはカウントが難しいので割愛)。

・Kinect スポーツ ライバルズ (日本マイクロソフト)
・ズー タイクーン (日本マイクロソフト)
・デッドライジング3 (日本マイクロソフト)
・Forza Motorsport 5 (日本マイクロソフト)
・ライズ:サン・オブ・ローマ (日本マイクロソフト)
・アサシン クリード IV ブラック フラッグ (ユービーアイソフト)
・ウォッチドッグス (ユービーアイソフト)
・Wolfenstein: The New Order (ベセスダ・ソフトワークス)
・コール オブ デューティ ゴースト 吹替版 (スクウェア・エニックス)
・Thief (スクウェア・エニックス)
・MURDERED 魂の呼ぶ声 (スクウェア・エニックス)
・トゥームレイダー ディフィニティブエディション (スクウェア・エニックス)
・タイタンフォール (エレクトロニック・アーツ)
・ニード・フォー・スピード ライバルズ (エレクトロニック・アーツ)
・バトルフィールド4 (エレクトロニック・アーツ)
・プラント vs. ゾンビ ガーデンウォーフェア (エレクトロニック・アーツ)
・無双OROCHI2 Ultimate (コーエーテクモゲームス)
・ズンバ フィットネス ワールドパーティ (ハムスター)
・METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES(コナミデジタルエンタテインメント

何故数が多いのかというのは、実は北米や欧州ではすでに2013年11月22日という、ほぼ1年前に本体がリリースされているため。つまりWiiU、PS4よりもさらに開いて、日本市場では遅れて販売されているためです。当初は後方互換がありませんでした(現在は一部ソフトでエミュレーション式互換があり)。
こちらにおいては日本市場は主要扱いはされていないようで、そのために現在も売上台数は2017年初頭で10万台以下と言われています。

Nintendo Switchのロンチタイトル

2017年3月3日発売。ここ数機種の据置機では久しぶりに、日本と欧米同時のハード発売となりました。ロンチタイトルはパッケージが8本。ダウンロードが12本。

・ 1-2-Switch (任天堂)
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド (任天堂)
・信長の野望・創造 with パワーアップキット (コーエーテクモゲームス)
・スーパーボンバーマン R (コナミデジタルエンタテインメント)
・いけにえと雪のセツナ (スクウェア・エニックス)
・ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch (スクウェア・エニックス)
・ぷよぷよテトリスS (セガゲームス)
・魔界戦記ディスガイア5 (日本一ソフトウェア)

圧倒的な牽引となったのは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。世界中でヒットし、アメリカ市場ではなんとSwitch本体の販売台数を超えるソフトの販売数を叩き出したという記録まで出てしまいます。さらに4月発売の『マリオカード8デラックス』も好調なスタートとなっています。
ただ、ロンチを見ると、サードパーティーのソフトでも数はそれなりにあるようですが、それまでPS4など他機種で出たものの移植的なものがわりと含まれており、これから独自のソフトがどれだけ出るかが課題となるでしょう。

また、ダウンロード専用のロンチタイトルとしても12本(いっしょにチョキッと スニッパーズ、アケアカNEOGEOシリーズなど)が出ています。

まとめ

こうして過去30年分の歴代ハードにおけるロンチタイトルを見てきましたが、その当時の各ハードや会社間の関係や戦略、さらに国際的な展開など、ゲーム業界の事情を反映するものとなっているのがよくわかります。
また現行ハードはパッケージに加えてダウンロードソフトが増えているのがわかります。今はパッケージのサブみたいな扱いですが、そのうちこちらが並ぶ、もしくはメインとなる可能性も出てくるでしょう。

これからもハードが出る度、その指標としてのロンチソフトには注目したいです。