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最近いろいろな面で、DSとPSPの立場が逆転してない?

※こちらは12年前の記事になります。

PSP本体がここのところ売れているみたいです。電車に乗っても、昔はあまり見なかったPSPのプレイヤーを割と見るようになりました。まあ、一番の原動力は『モンスターハンターポータブル2nd』でしょうが、DSだけを持っていた人が、価格の割にはその機能性があることで購入に至ったというケースもあるかもしれません。

しかし、最近のDSとPSPを見ていると、なんだかDSとPSPにおいて「あれ?逆じゃね?」と思うことが多々あります。それは上記のような売り上げではなく(トータルではソフトハードともにDSのほうが多いはず)、「目指している路線」的なもの。

 

ハード発売時のPSPは「ゲームの高スペック化の流れを携帯機にも持ち込む」とか「マルチメディア端末としてのゲーム機」という、高機能思考があったように思えます。対して、DSは「新しい遊び方を持ち込む」というものが思想としてありました。それはゲームから離れてしまった人を呼び戻すというもの。それ故の2画面やタッチパネルという、それまでのゲームになかった新鮮なインターフェイスを持ち出してきました。

結果は、『脳トレ』などの知育系、『おいでよどうぶつの森』などのコミュニケーション系など、新鮮なゲームを生み出し、且つ、それまでのシリーズ(マリオ、ゼルダ、ポケモン)もヒットとなり、DSが社会現象となるほどのヒットを飛ばしました。対してPSPは「ハードはともかく、ソフトは売れない」という、ゲーム機としては好ましくない現象になってしまいました。

 

しかし、どうも最近発売された両者のソフトを見てみるとPSPでは「ん?なんだこれは」といい意味で興味を惹くソフトが多く出てきています。それは『モンスターハンターポータブル2ndG』のような大作ではなく。具体的には『勇者のくせになまいきだ』『無限回廊』『ニッポンのあそこで』など。特に『ニッポンのあそこで』は、発想の盲点をついたおもしろいもののように感じます。

この感じ、PSやPS2初期~中期に多く出た、大作ではないけどよくできた「良作」のにおいがします(『スカイガンナー』『ガンパレードマーチ』とかね)。

しかも、今回は珍しいことにSCEがこれらを集めて前に出した広告展開をしているのですよね。上のような『パラッパラッパー』は別としても)宣伝量が少なく、PSでもPS2でも「隠れた(売れない)名作」となっていたので、こういって地味ながらも面白そうな作品が押し出されるのは歓迎します。

 

反面DSですが、今年に入ってこれといったものがないのですよね。それこそマリオカードをずっと遊んでいる状態。で、何かないかなと量販店に行くと、並んでいるのはこれまでに出たシリーズものか、知育or実用系がほとんど。もしかしたら良作があるのかもしれませんが、埋もれてしまっている感じ。はっきり言ってしまえば、勢いを感じないのですよね。

 

それで思いました。昔は新しいゲームの楽しみをを提供していたDSは、知育系やシリーズものでマンネリ化してしまって、逆にPSPのほうが新鮮なものが出ているじゃないかと(もちろん某海と腹がつくものみたいなのもありますが)。

何でこうなったか、まずDSですが、任天堂のせいというよりは、任天堂のヒットに追随したメーカーが、知育系、実用系で濫発をするのを抑制できなかったためのような気がします。まあ、そのために任天堂はどんどん新しいものを提供しなければいけなかったのでしょうが、さすがにキラータイトルも一巡した今、『サプライズのインフレ』に陥ってしまっている可能性もあります。特にWiiと違って、周辺機器が出しにくいですからね。

■参考:

任天堂はサプライズのインフレに嵌ったか、それともこれまで以上の驚きを提供するか
最近、コンシューマゲーム業界の動きがちょっとおとなしいかな、という気はします。『スマブラX』以来は、PSPで『モンスターハンターポータブル2nd』と『マリオカート』が売れたくらいでしょうか(まあそれでも十分賑わっていると思えるかな)。あとも...

ただ、64以来任天堂が一番気にする(と言われていた)粗造濫発が起きているのかなあと思うと、皮肉だなあとも感じるわけです。

対して、PSPにこういった実験的なソフトが出ているのは、おそらくPS2市場が衰退した結果、小さなソフトハウスのしっかり作られた地味ながらも良い作品がPSPに移行して出てきたからではないかと。そう考えるとPSPは、PS3よりもPS2の流れを(『スカイガンナー』的な方向で)引きついているのかもと思います。

個人的には、携帯機でも据置機でも、1機種のハードより、複数のハードが競い合っている状態の方がゲーム業界にとって良いと思います。それは寡占状態になることで閉塞的にならず、どちらも向上しようとするし、それ以上にどちらかひとつにしか参加できない小さなメーカーの良作が、そのハードが負けることによって売れなくなってしまうことが防げるからです。もう、各時代のゲームアーツ作品や、セガサターン末期のESP系作品が「隠れた(売れていない)名作」になるような悲劇はたくさんですので。

ま、昔はPSP死亡みたいに言われていたのがそうでもなくなってきたように、このままDSもPSPも勢いが同じと言うことはないでしょう。どっちもいい感じで売れるように、DSでもPSPでも、面白いソフトを待ちたいと思います。

余談ですが、ちなみにDS(PSPでもいいけど)の最近出たゲームで「埋もれているけどこれはいい!」というゲームがあったら教えてください。こういう時隠れているゲームに名作が生まれやすいというのは昔からよくあるので。

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