このようなエントリーを読みました。
■海外ゲーマーが語る「なぜ米国ではゲーム曲が人気ではないのか」
http://blog.livedoor.jp/fairypot/archives/51363037.html
たまに「海外ではゲーム音楽が盛り上がっている」みたいなことを聴きます。そしてゲーム音楽のコンサートも日本より行われているみたいです。しかし、実際は日本よりもかなりその市場は狭い感じ。日本には昔からサイトロンとかありましたし、今でもソフトメーカーやティームやスィープなどが(ものによってはかなり限定した販売方法ではあるにしても)サントラをリリースしてくれることが多いですが、あっちにはそういった流れはほとんどないようです。さすがに手間やシェアの問題から日本のメーカーも海外に流すつもりはあまりないみたいで、海外のゲーム音楽好きはサントラを入手できる機会さえもかなり少ないようです。
普段から日本ではサントラになるゲームの数が減ってきていると不満を持っている私でしたが、海外ではそれ以前の状況なのですね。こうした人たちの多くはどうやってサントラを入手しているのか知りたいものです。ただ、もしサントラを入手するよりも好ましくない手段で音楽を手に入れていたらヤだなあ……
やっぱり海外のゲーム音楽ファンの事情は、ほとんどこちらからは見えないということ。とはいえこれってほとんどの娯楽に言えますよね。それはやっぱり「言葉の壁」ってものが存在してしまうからでしょう。
しかしここで思ったのは、これからはこういった海外のファンと交流すべきなのか、ということ。
ゲームでは現在、国内だけのシェアで採算をとるのではなく、海外での売り上げも含めて、というソフトが非常に多いです。それは現在の国内のシェアだけでは採算がとれないからという事情があるでしょう。そしてゲームサントラもまた、国内だけではかなりシェアが低く、そのために販売されないケースも多数あります。
しかし、今は昔と違いネットもだいぶ整備され、距離的な問題はほぼなくなったとも言えるでしょう。実際、海外のゲームニュースはわりとするに日本のニュースサイトで知ることができます。となれば、音楽においても海外でのファンとの垣根をなくすことで、ファンの間の交流の幅を広げるだけではなく、ゲームサントラの売り上げも結果的に上がってリリース数も増えるという良い循環を生み出すことにならないでしょうか。そして海外でのみ出されたコンサートアルバムや洋ゲーのサントラをこちらで手に入れられる道筋も出来るというめりっとがあるのではないでしょうか。これは何もCDだけじゃなくて、iTunes Storeとかでのリリースでもいいですね。
一番問題となるのはやはり言語ですが、こちらも(かなり不完全な部分が多いとはいえ)翻訳システムも多数出てきましたし、昔よりその垣根はだいぶ下がってきているように思えます。さらにゲームなどよりも、音楽の場合ははるかにその障壁が低いと思われます(まあ結局そのコンテンツ以外の部分では違う言語を克服する必要があるのですが)。
ましてや最近、日本のgeek文化(アキバ文化)を海外に発信しようという試みがあちこちでなされています(例としてアキバBlog 英語版など)。それの波にゲームミュージックもどうにかして乗れないかなと思ったりするわけですね。
ま、これについては異論もあるでしょう。それこそ他の異文化コミュニケーションの時と同じく違う文化を無理に組み合わせてもよけい混乱するだけという感じで。正直その可能性もあるとは思うので、そんな性急にすることはないとは思います。でも、少しずつでも接点を見つけてみるのは面白いと思うわけです。ま、例えばネットゲームで知り合った海外の人と軽く会話する感じで。
ちなみにこのブログ、先週は英語圏から一週間に1000程度のアクセスがありました。まあほとんどは海外にいらっしゃる方かプロクシ使っている方と思いますが、わずかながら日本語以外を主流とする人も読みに来ていると思います。そこにわずかにでも海外でゲーム音楽の情報を集めようとしている人がいればいいなあと思ったりします(余談ですが「PRESS START」の時は海外にリンク貼られたりもした)。
ま、そうはいっても私も英語とかそんなできないので、まずそっからなのですけどね。でも誰か英語出来る方がそういう場を先だって提供していただければ面白いかなと思った次第です。