ゲームミュージックにおけるタグのばらつき問題

　さて、自分へのクリスマスプレゼントとして、iPodクラシック（120G）を買いました。
　
　前に持っていたのがminiの4GB（もらったのがこのブログ始める前なので4年前くらいのもの）だったので、その進化に驚きました。何せ自分が音声ファイルとして持っている2万曲を全部入れてもまだ40G弱空いてるし。
　で、入れている音楽も必然的にゲームサントラが多くなるわけですが、ここで前からゲーム音楽をエンコードした際に生まれる問題に改めて気付かされました。それはタグの問題。
　MP3にはID3タグというものがあり、音楽の情報を記録しておけるのはご存じの方も多いでしょう。で、そこにはタイトルやアーティスト名、アルバム名、ジャンル（ID3v2なら作曲者なども）を入力しておけますが、これがJ-POPのようなものならともかく、ゲーム音楽の場合にはいろいろと不都合が出てくるのですよね。
　ご存じの方も多いように、このタグはiTunesなり午後のこ～だなりCDexなりでエンコードする際にCDDBに繋げて自動的に情報を入力してくれます。しかし、それを登録するのはあくまで善意のユーザーが最初に入力するという形なので、入力の形式がものによって異なります。
　主な違いとしては、以下のものでしょうか。
★そのゲームの開発元と作曲者での違い
　まずここから絞り込む人も多いであろうアーティスト名。しかし、ゲーム音楽のタグではここに入力されるものがかなりずれることがあるのですよね。たとえば「レイブレーサー」を例にとれば、ここを「namco」としている人もいれば、「細江慎治」としている人もいます。つまりメーカー名を入れるか、その作曲者を入れるかで違いが生じているのですよね。他にも「めがてん」とペンネームで入っている場合もあれば、全部の作曲者「めがてん/AYA/J99/SANODJ」となる場合もあるでしょう。つまり、これらで統一がとれていないのですよね。
★複数作曲者タイトルでの曲分散
　とはいえ、iPodで使う上では一番便利なのは「namco」か「めがてん/AYA/J99/SANODJ」なのですよね。なぜならそうしないと、アルバムの間で作曲差がばらついてしまうために、アーティストで辿っていった場合、一枚のアルバムなのにばらばらに聴かなければならなくなったりするため（つまり「めがてん」と「AYA」で細かく区切れてしまう）。
★歌い手と作曲者の混同
　ボーカルつきのゲーム音楽でよくあることですが、作曲者が有名な人、そして歌い手も有名な人の場合、どっちがアーティストの項目に入っているかまちまちなのですよね。たしかに「作曲者」という項目もあるのですが、ふだんノンボーカルの作曲もしている人だと、統一するためにそこに入れたいと思うでしょう。しかしそうするとアーティスト名が入らないという感じ。
　例示すれば「田中公平」が作曲を担当した『サクラ大戦』ですが、主題歌は「横山智佐」。そうなると主題歌のアーティスト名項目に入れるものを悩むと。しかし主題歌だけタグを変えると前述のように統一が採れなくなる危険性があるし、かといって「横山智佐/田中公平」とするとボーカルのない曲まで「KOTOKO」がついてしまうので違和感を生じるという感じ。
★ユニット名と歌い手の違い
　これもよくあることです。たとえば「I’ve」。ここに所属する歌い手の名前（たとえば「KOTOKO」とか）で登録する場合もあれば、「I’ve」だの場合も。ただ、I’veのサントラでは、それぞれ歌い手が違う場合もありますので、それぞれ別になり、前述のような問題が生じると。
　それを解決するために、アーティストは「I’ve」にして、曲名の項目で「KOTOKO/（曲名）」なんてタグが打たれていることもありましたね。
　このようにゲームミュージックの場合、タグが複雑になりがちなのですよね。まあこれはゲームサントラだけではなく、アニメや映画と言ったサントラでも同じことが言えそうですが。
　で、一番困るのが似たようなものなのに項目が増えすぎて、iPod上で探すのが大変になること。自分もiTunesに取り込んでから、アーティストや作曲者、メーカーは同じなのに項目が２つにも３つにも分離してしまい、これの微妙なズレを修正するのに時間がかかりました。それでも残りの問題が多いので、相変わらず項目が膨れる膨れる。で、目的の曲を探し出すのに苦労してます（検索は英語ならできるけど、日本顔では出来ないのだよね……）。
　このあたり統一的な基準化なんかがあったらいいのかなあなんてことを思ったりしましたが、でも、人によってどの形が一番便利か何て違うので、統一は無理かな？　まあ自分のところで直せばいいのですが（それがめんどいのですけどね）。
　
　つか、この手のタグの問題を解決できる便利な方法があれば教えて下さい。
　◆追記
　ちなみに現在は、お気に入りの曲はあらかじめプレイリストに入れてますが、ふと聴きたくなったそれ以外の曲を探す時に苦労しています。