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セカンドライフはセカンドライフという名前だから過度な期待を背負ったのかもしれないという話

こんなニュースが。

■「セカンドライフ」撤退企業続出
http://www.meitai.net/archives/20080304/2008030407.html ※リンク切れ
たしかに撤退する企業は少なくはないようです。しかし、ある程度ネットに詳しい人からは、ある意味当然の結果のように見られているケースが多いです。

私もセカンドライフというシステム自体に罪はないと思いますが、本来持つキャパシティ(例えば50人制限や通貨の問題など)以上のものをかぶせてしまったように思えたので、企業が過剰な期待を抱いていた場合、そうではなくても旬を過ぎたと判断した場合は撤退を考えるのも不思議ではないでしょう。

そういえば以前『セカンドライフに参入した企業は、必ずしもそこの発展を求めていなかったかもという話』で、「セカンドライフはあくまで同じようなものを作り出すための初期投資」と考えましたが、現時点では新しい仮想世界を作る動きはごく一部しかないようです。

セカンドライフに参入した企業は、必ずしもそこの発展を求めていなかったかもという話
こんなニュースが。 ■街並みは立派だが人がいない セカンドライフ「過疎化」進む まあ、これに関してはどうかわかりませんが、日本人ってなかなか「失敗」って言わないよなあと思ったり。 ただ、セカンドライフそのものは企業のアピールが長期的になされ...

 

ま、残念ながらおそらくそんな長持ちするものではないというのを前提で参入した企業は少なく、多くの場合は中長期的な考えとして参入したところが多いのかもしれません。

しかし、何でこれほどまでにセカンドライフには参入が相次いだのか、というのは疑問に思うことが多いです(まあ代理店とかいろいろ言われていますが、あくまで噂なので)。しかし、今日町の掲示板に貼ってあった張り紙を見て、あることを思いました。その町の掲示板に貼ってあったものは『セカンドライフを楽しく』というもの。

 

もちろんこれはネットのほうではなく、定年退職後の生活を示す言葉として使われたものです。団塊世代の大量定年時代にあたって近年よく使われていますよね(特に投資関連)。さて、こっちの『セカンドライフ』という言葉と、ネットの『セカンドライフ』、これ、必ずしも無縁とは限らない気がするのですね。というのは、団塊世代の大量定年時代の『セカンドライフ』のイメージと、このネットの『セカンドライフ』のイメージを、知らず知らずのうちに重ねて、「これからの流行はセカンドライフ(両方)だ!」という判断をネットのことをよくわからずにしてしまった人もいるのではないかと。もちろんそこにあるのはそれぞれの内容ではなく、まず言葉ありきで。

そう考えると、(ネットの)セカンドライフというものは『セカンドライフ』という名前だからここまで力を入れられたのではないかとも思えるのです。このネットのセカンドライフが、仮に「○○オンライン」だとしたら、このくらい参入が多かったでしょうか。まあそれなりにいたとは思いますが、「セカンドライフ」とするよりは話題にならなかった気がします。ネーミングは大切ですね。

 

しかしWeb2.0にせよセカンドライフにせよ、新しい言葉ってのはなんとなく使われて、意味もわからず多くの人を巻き込むものが多いですよね。古くはITもそうかな? まあセカンドライフくらいならいいとしても、これがたまに「定額制IP携帯電話」とか名前を変えて詐欺、もしくはそれに類する行為に使われることがあるので(参考:堕ちたIPモバイル電話――JMネットの“闇”)、その点は注意しないといけないと思います。知っているフリ、理解しているフリをするのが一番危険。

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