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20年以上前のナムコ広告

この前『ファミコン神拳奥義大全書』を探していたら、いっしょに出てきたものがあったのでそれをご紹介しましょう。

ナムコット広告01

 

今でもよくゲームソフトに折り込み広告のような紙が同梱されていることがありますが、これはファミコン時代、ナムコのソフトに入っていたものです。『スカイキッド』が新作として紹介されているので、おそらくは今から20年前、1986年くらいのものでしょう。

表には「2001年の大人(クリエイター)たちへ」と書いたコピーと「namcoT」の文字(「ナムコット」はファミコンやPCエンジンで使われていたナムコのブランド名称)。
しかしこの頃のナムコのコピーは「空想は頭のコヤシです」にしてもかなりインパクトのあるいいものでしたね。

 

それはともかく、中を見てみましょう。

ナムコット広告02_スカイキッド
 ここで出ているのは「バベルの塔」「ワルキューレの冒険」「スカイキッド」の後年名作と言われる3作品。というかこの頃のナムコは出すもののほとんどが名作でしたね(まあアーケードで評判がよかったものの移植が多かったってのもありますが)。
ここで特筆すべきなのは2点。なんとソフトの値段が3900円になっていること。実はこれまでのソフトは任天堂製も含めて、4500円以上が普通でした。実際これ以前のナムコソフトも4500円です。しかしここでいきなり3000円台にしてきたのは、「ソフトもこんなに安くなるんだ」と幼心に感じたものです。(当時はお年玉や月数百円の小遣いを貯めて買っていたのですよ)

ちなみにこの後どのソフトも価格が上昇していったために、ソフト価格低下の感動はPSやSS登場まで待つこととなります。

あともうひとつ注目すべきなのは3作とも「プログラム250Kビット、キャラクター256ビットROMを搭載」という文字。まだ1Mにも満たない時代、これが売り文句のひとつになっていたんですね。でもこの作品群の名作っぷりを思うに、やっぱり容量が小さくても面白いものは生まれるんだなあと再認識します。

 

さて、残りの面はこんな感じ。

ナムコット広告03_龍馬くん


 ここでは左の名作ソフト群にも目がいきますが(ついでにDECOが開発のソフトがあることも)、真ん中のボードゲームでしょう。これはナムコがなんだかソフト以外にも非電源系ゲームやおもちゃをいろいろ出していた時期がありまして、それのひとつです。ちなみにたしかこの度ルアーガのボードゲームを買って、プロ野球カードとかといっしょに小学校の移動教室に持って行った記憶があります。
龍馬君はうしろの線を引っ張ると声が出るってやつですね。あとしばらくすると「ワギャン」とかが出てきます。ちなみに私、「ワギャナイザー」持ってました。(紐を引くと、声が10秒程度録音できるおもちゃ)

 

この後、ナムコはハードケースに代わり、初代ファミスタやマッピーランド、ファミリージョッキーなどの名作や、「マインドシーカー」といった迷作までいろいろ出してきます。そしてスーファミ時代や次世代機での変遷を経てバンダイと合併して今に至ります。
まだ郵便番号が3ケタで、東京都の電話番号の先頭に3がついていない時代、一つのソフトを数ヶ月遊び通した時代の話でした。

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