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倒産したゲーム会社いろいろ

4月の上旬というのはそんな希望とは真逆のものが溢れる時期でもあります。それは倒産の告知。つまり3月の年度末決算だった会社が山を越せず2度目の不渡りなどを出してしまい、そのまま倒産というパターンが多く、会社や工場の入り口にそれの破産申立の告知と、管財人の連絡先を書いてある張り紙が貼ってある風景も見ることがあります。ましてやこの不況下では、その数も増え、そしてその倒産による取引企業先の資金繰りも悪化し、連鎖倒産となることもあるでしょう。なるべくなら見たくもないそのテのものですが、残念ながら過去、ゲーム業界でもそういったゲーム会社の倒産が何度となく行われてきました。

そこで今日は、そのうち特に有名なものを書き出してみましょう。ちなみに単にゲーム開発をやめたところは多すぎるのもあり、割愛します。

ゲーメスト

※この記事は2009年4月4日時点のものになります。

 

UPL

古のアーケードゲーマーーには思い出深い名前でしょう。『忍者くん 魔城の冒険』『オメガファイター』など、80年代の名作アクション、シューティングゲームを作り出したメーカーです。しかし、1992年3月に倒産してしまいました。
下のサイトは、その元UPL社員によるウェブサイトとのことで、貴重なデータがあります。

【UPL墓掘り人】 The Legend Begins Oncemore…

 

東亜プラン

シューターでその名を知らない者はほとんどいないメーカー。タイトーの下請けなどをしながら『飛翔鮫 』『究極タイガー』『鮫!鮫!鮫!』『BATSUGUN』など。ただ、あまりにもコアシューター向けになってしまったのもあり、格闘ゲーム全盛のアーケードゲーム業界の波に押され、1994年に倒産。
現在スタッフはCAVE、タクミコーポレーションなどに所属。東亜テイストを今も尚業界に残しています。

 

テクノスジャパン

80年代よりアーケードゲームを開発し、『熱血硬派くにおくん 』が大ヒット。その後も『ダブルドラゴン』やくにおくんシリーズやダウンタウンシリーズがヒットする。しかし、そのシリーズばかりに頼りすぎてしまい、末期はかなりアレなものになってしまったのもある。そして1995年12月15日に倒産。
ちなみに中野に自社ビルがあったが、「自社ビルを持ったゲーム会社は潰れやすい」という、当時から言われていたジンクスに当てはまってしまった。
所属していた一部スタッフは、現在でもあちこちで活動しています。

 

データイースト

説明するまでもないような気もしますが、デコ。コンシューマでもファミコン時代から宮寺三郎シリーズなどを出していた。アーケードの雄だが、『ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ』『チェルノブ』『トリオ・ザ・パンチ』どこかしら変なゲームを作るので昔から有名だった(ただし作りはしっかりしているものは多い)。

ちなみにゲームのみならず会社も破天荒で、しいたけやマイナスイオン発生装置に手を出したことは有名。
1999年11月に和議申請。経営再建もかなわず、2003年6月25日破産。

 

SNK

もしかしたら一番の大型倒産かもしれないところ。

古くからアーケードの雄として人気があり、90年代の格闘ゲームブーム時には餓狼伝説シリーズ、侍魂シリーズ、KOFシリーズで大人気となります。
しかしその後、自社ハード(ネオジオ)の失敗やアミューズメントパーク経営の失敗が響いてアルゼの子会社となった後、2001年10月30日に倒産。
社員の一部は系列会社のプレイモアに移籍し、版権を取得(このへんのゴタゴタで裁判にもなった)。そこからかつてのSNK系ゲームを出している。

 

グラムス

会社はマイナーですが、ついでに。

PS初期、千葉麗子を使ったりなどやけに展開が派手なゲーム会社がありました。それがグラムス。正直、クォ・ヴァディス暗いしか知らんのですが。
まあ、PSの初期~中期にはこういう新規参入があって、潰れはしないまでも早々に撤退していった感じがあります。

■参考:グローバルデータ通信→グラムス株式会社のその後 – さて次の企画は

 

パックス

グラムス出したらこれを出さずにはいられないだろうと。そう、ファミコン時代に『パックスパワーグローブ』を派手な宣伝とともに出した会社です。
どうもあちこちの情報を見てみると、80年代後半のバブル期で膨れあがった不動産関係の会社で、その余った金でとにかくでかいことをやれと言われて上のグローブのほか、宇宙開発とかいろいろ手を出していたとか。
しかしバブル崩壊とともに、会社も消滅しました。そしてパワーグローブの伝説だけが残った。

 

新声社

ゲーム会社ではありませんが、ゲーム系出版社として有名。アーケードゲーム雑誌『ゲーメスト』を出していましたが、90年頃からゲームグッズショップマルゲ屋などを拡大。しかしそれが仇となり、1999年9月破産。破産の数日後、まだそんな普及していなかったインターネットでも騒ぎになりました。私は数日後にそのビルの前まで行きましたが入り口の破産告知がもの悲しかったですね。

ちなみにいきなりの倒産で、原稿未払いや原稿の未返却が多数発生した模様。

 

セタ

かつては『スーパーリアル麻雀』や『森田将棋』等を出したものの、経営難でアルゼの子会社に。しかし2009年2月会社消滅。業務はアルゼマーケティングジャパンに引き継がれる。

 

まとめ

なんだか書いていてまだまだ出てきそうなのですが、あまり明るくない話題なのでこのへんで。その他ジャレコなど名前は同じでも経営母体が変わっているところも多数存在します(ある意味タイトーもそうか)。

この不況ですが、なんとかゲーム会社には潰れずに頑張って欲しいと思います。

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