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ギャルゲー移植で有名だったメーカーは今どうなったか

前回先日破産したアルケミストについて書きました。

アルケミストとゼロ年代のギャルゲー移植作品
ゲーム会社のアルケミストが倒産したというニュースがありました。 アルケミストといえば思い出すものは何か。まず、同社キャラクターでグッズなど幅広いキャラクター展開がなされ、アニメにもなった『びんちょうタン』を思い出す人も多いでし...

しかし、今までにこういったギャルゲーの移植を行ってきたメーカーはアルケミストだけではなくて複数あります。
今日はそのうちギャルゲー移植で有名だったメーカーが今どうなったかについて書いてゆきます。

DC時代のPC移植ギャルゲー

 

NECインターチャネル

『センチメンタルグラフティ』で有名なNECインターチャネルは、PCからのコンシューマ移植も数多くあり、代表的な存在でした。

もともとはNECグループのNECアベニューという会社で主に『モンスターメーカー 闇の竜騎士』などPCエンジン向けソフトを制作していました。そしてその頃からPC98の美少女ゲームであった『ドラゴンナイト』シリーズを出していました。

後に開発部門が分離、主にサターンギャルゲーを出し、前述の『センチメンタルグラフティ』のほか、『Pia・キャロットへようこそ!!』シリーズ、『フレンズ~青春の輝き~』など、当時人気だったエルフやF&C系列の移植がありました。ドリキャス時代には当時大人気だったKeyの『Kanon』『AIR』を移植し、大人気となります。その後もドリキャスを中心にギャルゲー移植を続けます。ドリキャス末期でリリース数の多かったメーカーの一つでしょう。

ドリキャス市場縮小後はPS2に移行しますが、2004年にNECから分社化し、インターチャネルに名前が変更、そこでソフトをリリースしますが、2006年にインデックスの傘下にてインターチャネル・ホロンと社名変更(ただしインターチャネルというブランド名は存続)。その後2007年にはコンシューマゲーム事業はガンホーグループに譲渡され、ガンホー・ワークスが設立されます。

その後ガンホー・ワークスも解散。ガンホー・オンライン・エンターテイメントが事業継承しますが、オンラインゲームや『パズル&ドラゴンズ』などアプリがメインでコンシューマゲーム時代が少数です。
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KID・サイバーフロント

サターンの『きゃんきゃんバニーエクストラ』、PS『輝く季節へ』(原作『ONE 輝く季節へ』)の移植などを手がけたキッド。 F&C系が多かったですが、オリジナルのギャルゲーも開発。代表作は『メモリーズ・オフ』や『infinity』など。

しかし2006年の自己破産申請。その権利は加賀電子グループのサイバーフロントに受継がれます。そこから一部の権利は5pb.に移行。サイバーフロントからはPSP向けに『加奈 ~いもうと~』『Stellar☆Theater PORTABLE』等を発売します。

しかしサイバーフロントも経営難が続き、2013年に加賀電子の完全子会社化するも、2014年に閉鎖となりました。ちなみに同社は洋ゲーのローカライズもしていたのですが、それがなくなるので一時プレミアかしたようです。

サイバーフロントが解散。経営立て直しは困難と親会社の加賀電子が発表 – 4Gamer.net

ローカライズ会社解散でPCゲームがプレミア化、10万円超え中古ソフトも | THE PAGE(ザ・ページ)

 

企業系列的に直接関連はありませんが、ここで名前の出た5pb.(現在は株式会社MAGES.のブランド名)からは現在でもPS Vita向けに『CROSS†CHANNEL ~For all people~』や『マブラヴ』、『この大空に、翼をひろげて』などが出ていて、近年で移植が多いブランドのひとつです。

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加賀テック・加賀クリエイト系列

前述のサイバーフロントは加賀電子グループでしたが、ほかにも加賀電子はブランドを持っており、その中にはギャルゲー移植開発を行っていたものもあります。

加賀テックのブランドナグザットは家庭用ゲームでも有名ですが、『吉亜の丘で寝ころんで…』というDSソフトを出しており、同時にピオーネソフトというブランドで『パティシエなにゃんこ』(PS2/DC)などを出しておりました。

さらに2007年に加賀クリエイトと社名を変更してからもリリースを行い、PS Vita向けにも『恋愛0キロメートルV』『ひとつ飛ばし恋愛V』などを出していました。

しかし2015年12月31日を以て会社を解散。

加賀クリエイト、2015年12月31日に解散…アプリサービスからは10月に撤退 | Social Game Info
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プリンセスソフト(オークス)

主にPSで『ふりむけば隣に』(原題:瑠璃色の雪)、DSで『モエかん』などを発売し、PS2時代になっても『つよきす ~Mighty Heart~』といったものを発売しており、移植の数はかなり多かったところです。

現在でもホームページは生き残っているのですが、PS2の『キラ★キラ』の発売された2009年で停止しており、オークスのページもリンク切れが多くなっていて不明状態です。
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GN ソフトウェアとヒューネックス系

前述のメーカーはPSやSS時代、古ければPCエンジン時代からのブランドでしたが、こちらはPS2からと比較的新しい会社。ですがPS2移行では移植が多いメーカーのひとつでもあります。

GNソフトウェアはPIACCIとグッドナビゲイトのブランド名。PIACCIがヒューネックス系列(ここも昔からコンシューマのギャルゲーを出していた)であることで、その流れとも言えます。作品としては『MeltyMoment』など。こちらは現在でもリリースが続いており、現在の移植の多いメーカーのひとつです。
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また、ヒューネックスはdramatic createというブランドも持っており、そこからも移植ゲーが出ているほか、女性向けゲームも数多く出ています。
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エルフ

もともとはPCギャルゲーでの大手で、セガサターン時代にコンシューマに参入して同社のゲームを移植。移植ギャルゲーとしては異例クラスの人気を集め、『下級生』(30万本弱)『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』(22万本以上)とセールス的にも大成功しました。同時期どころかコンシューマギャルゲーの歴史においても最も成功したブランドのひとつと言えるでしょう。

しかしサターン以後はほとんど出すこともなく、コンシューマを事実上撤退してPCに注力。しかし事業は縮小し、つい先日の2016年3月31日、ホームページが閉鎖されました。

ちなみに『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』の制作者である故菅野ひろゆき(剣乃ゆきひろ)氏が制作した『EVE burst error』や『DESIRE』はイマジニアからサターンに移植されました。

 

 

角川グループ

有名すぎるので書くかどうか迷ったけど一応。PS2以降はここも多く移植ソフトを出しています。アスキーメディアワークスがPCギャルゲー雑誌では老舗なので自然と言えるでしょう。

近年ではどちらかというとアニメなど、もしくは同社の雑誌連動のメディアミックス展開も含めてその一端として移植がなされるものも多い印象です。故にPC以外でも知名度の高い作品が多いです。有名なものとしては『 Fate/stay night[Realta Nua]』『夜明け前より瑠璃色な PORTABLE』など。
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PC版の企業、流通会社ほか

この分野の移植では、PC版を開発した企業や、そこと関係の深い流通会社がそのままコンシューマ版を売ることがわりとあります。

代表的なのはLeafブランドのアクアプラス、PCエンジン時代から移植をしているTGL(戯画)、ビジュアルアーツ系列のプロトタイプ、ウィルプラス、light、それに流通会社のヴューズ(イエティというブランドを持っている)やラッセルなど。当然ですが同じもしくは関連企業の作品移植が多いです。前述の移植会社の撤退が相次いだのもあり、こちらの比重が高くなっています。今後も広がってゆく可能性はあります。

 

この先の市場は……

今回は手元の資料や以下のサイトを参考にさせて頂きました。

美少女ゲーム移植リスト(PSP:メーカー別)

意外なところも出していましたたとえば『デスクリムゾン』のエコールがレインディアというブランド名で『Blue-Sky-Blue【s】 -空を舞う翼-』というものを出していたなど。

しかし前回アルケミストを書いた折に思ったのですが、PS・SS時代で有名だったところはだいぶ減った(撤退した)なあと感じました。とはいえこの分野に限らず、企業の移行が激しいのがゲーム業界で、そら20年近く経てば変わらないはずがないですし。

ただ、やはり昔に比べて市場が狭くなったのも大きいでしょう。それはPCが普及した上、メーカー自ら全年齢版を出すようになり、コンシューマ移植ゲーの需要が小さくなったこともあります。しかしそれ以上に、PCギャルゲー、そしてコンシューマゲームでさえ市場が急速に縮小してきたのが大きいでしょう。今サターン時代のエルフ作品並にソフトが売れたら、移植ゲーのみならず全ゲームソフトでも大ヒットクラスでしょうし。

今後ですが、リリースはありますし移植ゲームはこの先も出続けるでしょう……と綺麗に締めたかったのですが、そう楽観はとても出来ない状況でしょう。ただ、成年向けゲームは販売的に限られざるを得ない市場なわけで、それを広く出せる形にする移植作品が完全に消えるとも思えません。となるとスマホなどに新しい道を見いだせるか、それとも塞がって消えてしまうのか、そこに注目です。その前に移植先のPCギャルゲー市場の活路をどうするかってところもありますが。

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