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『スーパーマリオラン』をプレイしてみて思ったことなど

先日、任天堂からiOS向けにスマホアプリ『スーパーマリオラン』がリリースされました。

スーパーマリオラン

マリオシリーズは一通りプレイしているし、アクション好きとしては即入手してプレイ。さらに躊躇することなく1200円払って全ワールドをオープンにしました。

さて、プレイしていろいろ思ったことなどあったので、現時点(ワールドを一通りクリア、コイン集めを各ステージランダムに展開中。キノピオラリーを30回程度プレイ)の状況で自分として思ったことを書いてきます。

 

 

待望のスマホでのスーパーマリオ

自分としては、スマホにマリオというのはかなり待ち望んでいたものでした。それはマリオシリーズを初代から2D,3Dともにかなりやっていたというのもありますが、スマホのアクションゲームにマリオのようなストレートな2Dアクションは少なく、あったとしても単調なステージの繰り返しか、もしくはアーケードなどの移植ばかりであったため、イマイチ欲求が満たせていなかったというのもあります。

これまでスマホのアクションゲームで一番面白いと思ったのは、iOS向けの『ゴブリンソード』。これはストレートなステージ型アクションで、且つ低価格(240円程度)、さらにアップデートでステージの増加などもあったので、自分の中でかなり評価が高いです(Goblin Sword – Eleftherios Christodoulatos)。

個人的にはこのようなアクションゲームの王道を望んでいたので、このマリオはかなり期待していました。

 

ゲームの概要

このゲームの見た目は、DSや3DSなどの『Newスーパーマリオ』シリーズを踏襲したと思われるもの。アクションやステージもそれを元に反映されていると思います。ステージは4ステージ×6ワールド、かなりバラエティに富んだステージがあります。ただし無料では最初の3ステージ+あと1ステージの一部が出来るのみで、全部のステージをプレイするのは1200円の課金が必要(この課金については後述)。自分としては有料アプリだと思っていたので、躊躇することなく課金購入。

メインとなる「ワールドツアー」のほか対戦要素を伴う「キノピオラリー」とうもの、そしてコイン集めやキノピオラリーを経ることで成長するクリエイションモードの王国画面があります

スーパーマリオラン ステージ

 

ワールドツアー&アクションについて

ワールドツアーでは前述のNewマリオで出てきたようなステージと同じようなステージが多数出てきます。地上面のみならず、地下、タワー、お化け屋敷、船、お城等(さすがに水中はなかったけど)。スマホゲームでこれだけのバリエーションを揃えたのはかなり豪華と思います。

さて、このゲームの特徴は、オートで走り続けるマリオをタップでジャンプ&それに伴うアクション(壁ジャンプなど)で進行するというものです。これによりスマホに最適化されたように片手でプレイすることか可能です。このタイプの勝手に走り続けるキャラにアクションを起こさせるゲームというのはスマホにもすでにありますが、それと比べても反応がよく、タップの連続で本家マリオ同様かなり心地よいアクションを見せます。

 

ただ、スマホゲームとしては上質で楽しいのですが、これが任天堂ハードの『スーパーマリオ』シリーズに慣れている人間としては、残念ながらそこで不満も出てきてしまいます。

スーパーマリオブラザーズシリーズにおいては、マリオというプレイヤーキャラクターを自由に、そしていろいろなアクションで動かせることが大きな魅力としてありました。ただ、今回片手で操作するという仕様上、基本的にマリオは勝手に走り続け、アクションもユーザーが操作することなくオートで行うものが多数あります(小ジャンプやよじ登りなど)。しかしこれはユーザーの思い描く動きと反することがあります。システム上マリオは勝手に動いてしまって思っているものとは違う動きになってしまうとどうも違和感が強いのです。

とりわけそれを感じるのは、オートでのよじ登りや敵キャラや低ブロックのオートジャンプ。コインを取るためなどよじ登ってはいけないところで勝手によじ登ってしまうのは、かなりストレスを感じてしまいました(わざと落ちるためにはブロックなどとそれなりに離れてなくてはいけないが、その微細な加減の基準がわかりにくい)。これは敵に対しても同じようなものがあり、踏むところを飛び越してしまうなど。むしろコイン取得のためにミスってでもいいからそこはそのまま行かせてほしいと思うことがあってもオートでジャンプしてしまうので、そこで思い描いていたものと違う感じを受けてしまうのです。

またタワー面ではマリオシリーズでもあるように上にと昇ってゆくステージなのですが、コインを取りながらだとかなりタイム的にシビアになります(それ故にタイム延長のブロックもある)。しかしこのステージでは、壁に当たって走って行く方向を反転する作業が必要になります。その作業が時間が切羽詰まっているのもあって慣れていないとかなりイラついてしまうのですよね。

スーパーマリオラン タワー

もちろんこのゲームがそういうもので、それに合わせてのプレイが必要というならその通りなのですが、どうも今までのマリオ、とりわけ似ているNewマリオブラザーズと同じ意識を持っている今はマリオの動きに違和感を覚えます。

まあこのへんプレイ慣れしてくれば評価が変わるかもしれませんが、今の時点ではそう思ったという感じです。個人的には、「よじ登り動作中にダブルタップするとそのまま落下する」くらいのアクションはあってもよかったのではないかと思ってます。

 

キノピオラリーについて

キノピオラリーはワールドツアーとは別にある、チケットを利用して他のプレイヤーのプレイした軌跡を辿る幻(レースゲームにおけるゴーストカーみたいなもの)と争うもの。

2Dでそのアクションを競い合うというところはなかなかおもしろいものがあります。チケットはほとんど無条件で入ってくるので、事実上遊び放題ですし。前述したアクション面での不満はありますが、こういう競い合いはおもしろいと思います。

ただ、対戦相手のシャドウなどこのモードでの画面情報は非常に多くなってしまい、スマホの狭い画面ではそれが合わさって混乱してしまうことがよくありました。特に出だしは自分のマリオと相手のマリオが重なって、そのためにアクションにズレが生じてミスってしまうことがよくありました。ましてやこのモードの場合、コインを獲得などする場合必然的に敵味方ともに同じルートを辿ることが多いので尚更。この辺の画面の整理をしてもよかったのではないでしょうか。

この辺アップデートで、シャドウ非表示やマリオの色替えなど相手と混同しないでアクションに集中出来るシステムが欲しいところです。

 

王国モードについて

スーパーマリオラン 王国

他のモードで獲得したコインやキノピオの数に応じて施設を増やしてゆく、いわゆるクリエーションモード。デレマスにおけるルーム的なものが近いでしょうか。

個人的にこちらはそこまでは重視していないので、あるだけでマイナスにならずにプラスかな、というところです。でもバージョンアップするとしたらここが1番手の入れようがありそうなので、今後ちょっと注目しています。音楽プレイヤーとか。

 

シャボンシステムについて

ミスするともとにもどって復活するためのシャボンシステム。結局のところ残機的機能になっていますが、慣れてくるとミスるとうことはあまりなくなります(もしかしたらパープルコイン取り逃し用もあるのかもしれなしけど、たいていその場合コインロスがイヤなので最初からやり直しています)。ただここからわざとミスることで得点が高くなるようになっていれば、やりこみとして駆使しがいがあるでしょう。その場合意図的にシャボンを動作させるための自殺ボタン的なものもほしいですが。わざとミスるのがめんどい。

※追記(12/21 23:30):シャボンのアイコン押せば、ミスしなくても自動発動するのですな。今気づいた。

あと、初心者には穴の多い面でのシャボンの復活位置、かなり難しいんじゃないかと感じたので(死にハマリする可能性がある)、安全地帯での復活オプションとかつけてもいいかなと思いました。

 

課金について

さて、ネットでは「1200円は高い」という声があるようです(ただ正直『ポケモンGO』の時の報道のように、ただ声の大きい一部を拾っているという印象もありますが。注目アプリでAppStoreのレビューが荒れて機能しなくなるなんてのはけっこういつものことだし)。しかしこれについては私はそうは思いません。むしろ一定金額でそれ以上の課金の必要が見えない分、安心してプレイが出来る、と思う方です。むしろ無料云々の声にあわせて課金型になるほうが自分としてはかなりイヤです。

ただ、最初から1200円の有料アプリとして販売してもよかったかもなあとは思います。そのほうが有料買い切り型アプリの市場も広がると思うので。

 

全体として

スマホのアクションゲームとしてはいい感じだし、長い間プレイし続けられそうな気がしします。たぶん歴代マリオの如く、パープルコイン全ステージ取得するまではやると思います。

何より賦零時間に縛られず、気が向いた時にちょこっとやれるのがいいですよね。自分の場合どうも最近のソーシャルゲームとか、時間に縛られているような気がしていたので(例えばイベントの開始時間や、体力の回復など)、こういうゲームに振り回されずに気軽に出来るゲームはありがたいです。

ただ、これのプレイキャラはマリオじゃないほうがよかったのではないかとも思います(営業的なものが必要なら、マリオワールドのマリオ以外の特性を持つキャラとかで)。そうすればマリオという自由に動き回れるキャラクターのアクションに縛られずに、これらのアクションを自然な形で展開できたと思うので。

ただ、慣れてくれば別の評価になるという可能性もあります。そして何よりアプリゲームの特徴としてはバージョンアップで大幅な改善が見られることが多くあります。他のアプリゲームを見ても、初期とはかなり違ったものになっているのとかもありますし。ですのでどのような改善がなされるのかも含め、気長にプレイしてみようと思います。

ちなみにこれをプレイしていると、3DS版の本家Newマリオをもう一度やって、自由気ままなアクションも楽しみたくなったので、そっちも出してきたいと思ってます。

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