今回は『任天堂据置ハードにおける十字キーの衰退とその復活』に引き続き携帯ゲーム機の十字キーについて書いてみようと思います。(他参考:『各ハードのコントローラにおいて一番使わないボタンはどれか』)コントローラについていろいろ書いてきたシリーズも、今回で一旦終了で。
今回もAmazonに写真がないものは自力でとってきました。初代GB出してきたのなんて何年ぶりだろ。
ちなみに『ゲームボーイミクロ』は手元にないので割愛します。
ゲームボーイ・ゲームボーイカラーの十字キー
ゲームボーイの方は全長20mm。押し応えもほとんどスーファミと比べて違和感ないくらいです。バーチャルボーイのは確認がとれなかったのですが、おそらく横井氏が関わった十字キーは全部大きめで押し応えがあるような気がします。
ちなみにゲームボーイカラーは17mm。やや小ささを感じますがそれでも過度な違和感はない感じです。
ちなみに今回歴代の携帯ゲーム機を持ってみて思ったのですが、長時間プレイしてみて手に負担をかけないためには、総重量より安定感のほうが大事なのだなと思いました。実際初代GBって他より重いけどあまり負担にならないのですよね(おそらく両方のひとさし指で支えられるから)。
ゲームボーイアドバンスの十字キー
十字キーの全長は17mmで押し応えもゲームボーイカラーと同じ。なのであまり語ることがないという。
初代のGBAはバックライトがなかったこともあって、自分はあまり使ってないような。
ゲームボーイアドバンスSPの十字キー
というわけで、使っていた方のGBA。やっぱりコンパクトさとバックライトが大きかったです。今でもGBやGBAのソフトはこれでやってます。
肝心の十字キーなのですが、大きさは17mm。そして薄い! でもこれは自分でも不思議なのですけど、あまり押し応えのなさを感じないのですね。ちゃんと押す度にカチカチなるようになってるからかな? ちなみにここから十字キー四方のの▲がなくなります。
ニンテンドーDSの十字キー
記念すべきDSの初代です。
さて、これはお気づきの方も多いと思いますが、とにかくボタンが薄い! それは十字キーだけではなく、右のボタンも。おかげでマリオカートやNewマリオをやった時には指に押し跡が出来てましたね。
十字キーの全長は21mmなのですが、それでも薄さが消しているのであまり操作しやすいとは思いません。必ずしも大きさが重要ではないということですな。
でも、この時には十字キーがおまけのインターフェイスと考えられていた可能性もあります(ゲームキューブもそんな傾向っぽかったし)。だってタッチパネルがありますからね。
ニンテンドーDSLiteの十字キー
そして現代。押し応えの復活。これでアクションゲームをするのにだいぶ楽になりました。でも、ゲームの多くがタッチパネルになってきたので、最近あまり使ってないなあ……アクション系では使いますけど。
ちなみに任天堂ではないので十字キーではありませんが(PSPも「方向キー」という名称ですね。うっかりPS関連で「十字キー」と書いたらボツになるという逸話も)、『ワンダースワン』で方向キーが2つあったのが印象深いです。応用次第ではすごく画期的なものになった可能性はありますが、それを生かすゲームがほとんどなかったのが残念なところでもあります。
さて、いろいろ見てきましたが、ひとくちに十字キーと言ってもこんなふうに細かく変化してきたのですね。次の世代のハードにつく十字キーはいったいどうなっているのでしょうか。もしかしたらなくなっている可能性もありますけど、十字キーというものは用途は変わってもいろいろ便利なのであり続けるようは気がします。