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携帯電話ゲーム市場は閉塞しているのか

先日電車に乗っていたら、片手に携帯電話を持ちながら、片手にNintendoDSを持って両方を操作している器用な人を見つけました。まあここまでではなくても、DS、もしくはPSP(ワンセグチューナーのせいか、最近こちらもよく見る)をやりつつも携帯電話もどこかに待機させている人は大勢いますね。こんな状況を見て思ったのは「ああ、完全に携帯電話と携帯ゲーム機は棲み分けが出来たんだなあ」と。

以前、『携帯電話ゲーム市場の幻想』において、日本国民全員が持つという携帯電話のアプリが、ゲーム業界を席捲すると思われていた節があったけど、それは幻想だったというようなことを書きました。

携帯電話ゲーム市場の幻想
携帯電話が急速な普及をし始めた2000年前半、ゲーム業界内で「これからは携帯電話のゲーム(iアプリなど)が、既存ソフトのシェアを脅かす」みたいな話が出ていたことがありました。まあ、そのころの携帯の伸び率は不況で下降線を辿ってゆくゲーム市場ど...

現代においてこのような光景がみられるとそれの裏付けがされたような気がします。

では、携帯電話のゲーム、すなわち携帯アプリはどうなっているのか、というのが最近思ったこと。

 

どうやらCMその他をみていると、技術的にはいろいろ進化をしているみたいです。ただ、どうも袋小路に入っているんじゃないかなあと思えてなりません。

例えば今、CMで「好々爺」とか言ってる音声認識ゲームがあるという携帯の宣伝をしていますが、あれ、外でやる人がどれだけいるでしょうか。あれを外で一人でやれる人は、ある意味強者だと思います。おそらく開発元は「電話では外でも声に出して話せるんだから、ゲームも同じ」とおもったかもしれませんが、心理的に電話とそういったゲームじゃやっぱり違うと思うのですよね。結局ああいったゲームは家でひとりでやるしかないなかあと。でもそれだったら、DSのほうがもっと問題数も多くて面白いソフトがあるんじゃ?と思います。仮にあのような音声認識ゲームを外でやるとしたら、パーティーゲームのようにみんなでワイワイやる感じでしょうが、場所が限られますし、それ以前にDSでいいような。

 

あとその前には位置センサーがついててボーリングのようにするものとかありましたけど、それでどうしろって感じはします。実際出てしばらく経ちますが、話題になったゲームは聞きません。

『携帯電話ゲームのハンデ~インターフェイスの問題など』でも語りましたが、結局、携帯電話はインターフェイスの都合上、携帯ゲーム機と同じことをやっても負けます。

携帯電話ゲームのハンデ~インターフェイスの問題など
国民の90%近くが持っているという携帯電話なのに、携帯電話ゲームが普及しない理由は前回のエントリーで書きました。 ただ、そのほかにも携帯電話機のゲームって、不利なところがあると思うのですよ。それを以下に挙げてゆきます。

2画面やタッチならDSに、そして画面の綺麗さ、大きさならPSPに。なら、もしそれの訴求力をゲーム方面で強くするなら、独自のゲームを生み出さないといけないはずなのに、どうもそれが出来ていないような気がするのですよね。

いや、もっと正確に言えば、やはりテトリスやぷよぷよを超える携帯アプリゲームが未だに出てきていないのが問題ではないかと(時点はピクロスともじぴったん、ドリラーあたり?)。おそらく、これらを超えるものが出てこない限り、携帯電話のゲームはウリにするには弱いのではないかと思います。

 

でも、逆に言えば携帯電話の特性を生かせばいいわけですよね。その道はいくらでもあると思います。携帯電話にしかないものってのもあるわけですから。

ちなみに私はGPS機能が携帯独自のゲームになりえるのではないか、と思っています。数年前にテレビで「数時間逃げ切れば100万円」っていう番組がありましたが、そんなものをリアルで携帯ゲームにしたらかなり面白いんじゃないかと思うんですよね。まあ参加するのにかなり労力はいりそうですが(でももしかしたら他で作っているかも)。

ポケモンもゲームボーイ市場が閉塞している時にいきなり出て大ヒットを飛ばしました。ですので、携帯電話でのゲームもこんな衝撃的なソフトが出てくることを祈ります。

 

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