任天堂据置ハードにおける十字キーの衰退とその復活

前回は『各ハードのコントローラにおいて一番使わないボタンはどれか』にて、各ハードのコントローラにて使わなさそうなボタンの話を書きました。

ここで気づいたことがあるのですが、任天堂の方向キーとして長年にわたってコントローラに付属している、あの井軍平氏発明の「十字キー」、これ、コントローラによってかなり大きく変化しているのですね。それは各ハードの変化によるものとなっているように感じました。今日はそれについて書いてゆきたいと思います。

本当は携帯ハードについても書こうと思ったのですが、いっしょにすると微妙に話が違ってくるのでこれは次の機会に。

あと、さすがにこっちは写真がないとわかりにくいので、Amazonに写真がなかったのは自力で撮影しました。けっこうめんどかった……

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純正任天堂コントローラ

ファミコンの十字キー

新ファミコンコントローラ

ゲームハードとしては元祖十字キーです(本当の元祖はゲーム&ウォッチの『ドンキーコング』)。ちょいと古いのはなかったので、ここではおそらく似ている思われるAV仕様の新型ファミコン(任天堂製)で。
十字キーの全長は22mm。大人の親指が乗ってもほんのちょっとだけ余るくらい大きさがあります。また高さもわりとあり、押すと1mm以上へこんでしっかりと押した感覚があります。さらに逆側が持ち上がるために、ちゃんとどっちの方向に押しているかが見なくてもわかります。この時点でかなり完成されていると思われます。

スーパーファミコンの十字キー

B0001RBIGC
はじめてLRがついたコントローラ。全長は22mmとファミコンと同じ(もしかしたらAV仕様ファミコンが発売されたのが、スーファミ現役時だったせいかもしれませんが)。
押し応えもファミコンと同等。ただちょっとだけ薄い気もするけど、これは私が使い込んだせいの様な気がする……

ニンテンドー64の十字キー

N64コントローラ

全長23mmとコントローラ史上最大サイズの十字キー。周りには円のへこみがあって、より深く押せるようになっています。十字キーだけ見れば使いやすさは最高クラスでしょう(コントローラとしてもよいものですが)。
おそらくこの頃まではまだアナログキーが誕生したばかりで、まだ十字キーが主流だったのでしょうね。実際セガマルチコントローラやデュアルショックもこの時期に生まれましたし。私もどっちでも操作できる場合は、この頃は十字キーを使っていたような気がします。

ゲームキューブの十字キー

B00O9GW8VK
ここで劇的な変化が訪れます。それはコンシューマハードにおけるはじめての十字キー縮小。全長17mm。これは携帯ゲーム機(ゲームボーイカラー、アドバンスなど)と同じ長さです。おまけに固い。位置の問題もありますが、実際これだけで方向を操作するとすぐに指が
痛くなるし、ゲームもこれを多用するものはあまりなかったような。 おそらくこの時点で、長年使われてきた十字キーからアナログキーへの行こうが決定づけられたのだと思います。

Wiiの十字キー

B000WN7U2Q
Wiiリモコンでも同じく17mmで、しかも長年存在していた四方の▲と、中央の●へこみがなくなります。それに片手持ちの時はあまり押すのに適した配置とは思えません。ただ、横向きにした時にはちゃんと方向キーの役目を果たします。ちょっと固いけど、ゲームキューブよりは操作できる感じ。

しかし、Wiiの十字キーはもうひとつあります。それはクラシックコントローラの十字キー。
B000KGEE1U
これは全長が22mmに戻り、且つ柔らかく押しやすいです。まあクラコンの目的として、昔(ファミコン、スーファミ)時代のゲームをするというのが強いので、当然といえば当然かもしれませんが、それでもここで役目をリモコンと分離することで十字キーは復権したといえるかもしれません。
以上のように、任天堂ハードでは常にあり続けた十字キーですが、ハード進化に合わせてそれぞれ仕様や役目は微妙に異なっていたわけですね。
ただ、ゲームキューブやWiiの劇的な変化でも残り続けた十字キーは、これからもその汎用性の高さからコントローラに残り続けることでしょう。

おまけ・その他ハード

実は十字キーは任天堂のコントローラ以外にも使われているのですよね。それはサターンやプレステのように十字キーを模した物ではなく。ちょっとそれについても書いてみましょう。

ドリキャス

ドリキャスコントローラ
全長は20mmとまあまあなのですが……固い! 高さがあるのに押し込めない! これならセガサターンの方向キーの方がいいじゃんと言いたくなるものでした。
余談だけど、PSの○×とドリキャスのAB、それぞれで決定的役目をするボタンとキャンセル的役目のボタンが真逆だったので、ゲームによってはかなり戸惑った記憶があります。

アナログ振動パッド2 TURBO (HORI製)

B0002XVD9W
実はこれ、数あるコントローラの中でも十字キーがかなり良いです。全長は22.5mmくらいでPSコントローラにあった「方向キーで指が痛くなる」という欠点をなくし、柔らかく押しやすいもので、64コントローラの十字キーと比べても甲乙つけがたい。
さすがホリコマンダー以来コントローラに携わってきた会社だけあります。

『任天堂据置ハードにおける十字キーの衰退とその復活』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2008/02/23(土) 22:33:52 ID:589fc6ab0

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    ■ドリキャス
     全長は2mmとまあまあなのですが
    >全長は2mm

  2. 名前:通りすがり 投稿日:2008/02/27(水) 18:33:49 ID:589fc6ab0

    SECRET: 0
    PASS: 9c1cfa5278ad216295742f71fd84a19b
    初代ファミコン(非AV仕様)の十字キーはSFCのものよりだいぶ小さかったと思いますよ。
    そういえば最近の任天堂ハードでは十字キーではなくて十字ボタンという名前になっているようです。構造的に違いがあるかは分かりませんが・・・

  3. 名前:中杜カズサ 投稿日:2008/03/06(木) 05:04:59 ID:589fc6ab0

    SECRET: 0
    PASS: e8ba97729b80f2cccb477afd61f9fc92
    >通りすがり さん
    こんにちは。
    そうえいば初代は小さかったような。まあ当時は子供でしたし、ゲームもまだ子供が遊ぶのが大半でしたからね。
    >十字キーではなくて十字ボタン
    キーとしての役割じゃなくて、ボタン的に使うという意向かな?