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10年前にすでにiTunesで配信されていたゲーム音楽

PCを整理していたら、2006年、今から10年前に自分がはじめて出したゲーム音楽の同人誌の元原稿が見つかりました。当時はこのブログを始めたばかりの頃。それまで一般参加だったのですが、なんか衝動的にサークル申し込みをしてみたら当選してしまったので、それじゃあと作ったものです。

その中では当時上陸したばかりのiTunesにおける音楽配信について書いていました。

 

10年前の音楽配信

iTunesの音楽配信であるiTunes Music Store(現iTunes Store)が日本に上陸したのは2005年8月4日。まだスマホがなく、音楽配信といえばケータイの着うたという時代。当時そのインパクトは大きく「黒船襲来」と言われておりました。とはいえ日本のレコード会社からの配信はないに等しいもので、ほとんどが洋楽、もしくは佐野元春など先鋭的なアーティストが個人のレーベルから出す一部のものに留まっていました。

そんな音楽配信黎明期でしたが、ゲーム音楽ファンとしてはやはりゲーム音楽があるかというのが気になるもので、そこにどれだけあるかというのを調べ、それを同人誌の題材として書きました。

表紙2006

それから10年経ち、当時からは考えられないほどゲーム音楽の配信も増えました。しかもiTunesのみならずAmazonやレコチョク、聴き放題系など多数の選択肢があります。そこでもう他で使うこともないでしょうから、ゲーム音楽の歴史的資料としてその該当ページを公開します。拡大してご覧下さい。作成ノウハウも文章構成も未熟な時代でかなり見づらいですがご容赦ください。

ゲーム音楽iTunes2006年01 ゲーム音楽iTunes2006年02

ゲーム音楽iTunes2006年03 ゲーム音楽iTunes2006年04

さすがに他の部分については、10年前なので情報が食い違ってしまったところもあるし、何より文章が未熟なので勘弁してください。

ちなみに次は時代が飛んで2009年の本になりますが、需要があればそのうち。

 

2006年当時のゲーム音楽配信の状況

上のリストにあるゲーム音楽を軽く解説します。

当時のゲーム音楽配信元は大きく5つ。スクウェアエニックス、ファルコム、コナミ、ティームエンタテインメントレーベル、その他となります。

スクウェアエニックス

スクエニはかなり早い段階からiTunes配信を始めており、当初からFFシリーズがリリースされています。ほかSa・GaシリーズやFFアレンジもあり。知名度の高いFFが出たことで、音楽配信を牽引した感じです。

ただ現在に至るまで大半はスクウェア系でスターオーシャンとドラクエ以外の旧エニックス系(ドラクエは別のところから配信している)があまり出てないので、そちらをスクウェアと同じように復刻が望まれます。

ファルコム

ファルコムはこの当時からゲーム音楽配信に積極的に取り組んでおり、数も圧倒的。今でもフリー宣言などデジタル音楽に関して先進的で、大半がAmazonプライムなどで聴き放題になっています。

コナミ

コナミは「コナミミュージック名曲コレクション」という、レトロアーケードゲームをまとめたシリーズを出していました。しかもゲーム複数収録で一枚600円と安価。このようなレトロ音源はこれだけでしたので、当時かなり嬉しいものでした。

ティーム系

現在でも活動しているティームエンタテインメントは、当時かなり多くのゲーム音楽サントラを出しており、一部を配信していました。例として『ギルティギア』『サイヴァリア』『式神の城』など。

その他

その他はカプコンから逆転裁判シリーズ、FOGから『久遠の絆』、アレイムなど。SCE製ソフトからもダーククロニクルのアレンジサントラが出ています

 

現在も残る音楽配信でのサウンドトラックの探しにくさ

今では既に数えられないくらい出ております。しかもAmazonMusicやその他配信も加えるとさらに。時間を見つけてiTunesゲーム音楽配信データベースでまとめているので、たまに見てください(もしそこにない配信元あったら教えて頂けると助かります)。

しかし当時から現在に至るまで、音楽配信でゲーム音楽が探しにくいという問題が残り続けています。まずは、基本的にどの配信でも「アニメ、ゲーム」とか「サウンドトラック」など他のジャンルと混じること。しかもだいたい少数派(そもそも最近はアニソンとゲーム音楽の区別がつきにくい)。

さらにはキーとなる検索単語がばらつきがあります。例えばポピュラーソングにおけるアーティスト名のところが、ゲーム音楽では「メーカー名」のこともありますし、「ゲーム名」のこともありますし、「作曲者名」のこともあります。故にどれで検索したら出てくるかわからないので、思い当たるもの全部調べないといけないのです。

公式ページあるならそっちで調べたほうが早いです。これはJ-POPなどの形(アーティスト名をキーにする形)を受継いでいるのでしょうが、前述のようにキーがばらつくゲーム音楽などサウンドトラックの場合はかなり戸惑います。アニソンの場合さらに声優名orキャラ名とかになることもありますね。このあたり改善が望まれるところです。

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