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初回発注主義の終焉は近いのか

以前、任天堂が「みんなのニンテンドーチャンネル」においてゲーム評価システムというのを導入するというアナウンスがなされました。

「みんなのニンテンドーチャンネル」のゲーム評価システムは、どれだけ適正に働くか
さて、先日「みんなのニンテンドーチャンネル」について触れましたが、今日これの最大の特徴でもある3つめの「ゲーム評価システム」について書いていこうと思います。 さて、これを見たとき、すごいものだと思った人は多いでしょう。何せ、ゲームメーカー...

さて、このニュースを見て、ゲーム評価が反映される。そしてユーザーの購入の目安になるというもののほかに、もうひとつ効果があるのではないかと思えたのです。

 

以前からちょくちょく書いていますが、現在のゲームの売り上げは、発売日から初週の売り上げがかなりの割合を占めています。そして、ショップの発注も、発売日に売られる分の発注、つまり初回発注がかなり重要なものとなっています。

しかし、製品が出ていない時の発注ですから、その面白さをわからないまま予測とカンで店は注文する必要がありました(まあサンプルとかはありますけど、全部が完全な状態でプレイできるわけではないでしょうし)。

発売前のゲームを知る手段としては広告もありますけど、それがどうもゲームの出来よりも重要になってきている感じさえ受けます。故に本当の面白さと関係ないところで初回入荷量決まってしまうということにもなっているものもありますね。で、本当に売れなくて、ワゴン行きとか。

逆に言えば広告の少ないソフトはどんな面白くても初回発注主義ゆえに再発注されずに「埋もれた(売れなかった)名作」となってしまう、もしくは再生産しても時期を逸してしまっているといった「機会損失」になってしまったことも多々あったと思います。

 

さてこの「初回発注主義」店にとっては損失、ユーザーにとっては信用をなくすということで、ゲーム業界にとってデメリットとなっていたと思います。だけどこれは誰が悪いというのではなくて、長年の間にそういうシステムになってしまったのです(まあ発売日に近い方が売れるのはどの分野でも同じですが)。

しかし、この「みんなのニンテンドーチャンネル」によって、たとえ発売からしばらく経ったソフトでも、「面白い」と多くのユーザーに評価されれば、発売からそれなりに時間が経ったけど、面白いソフトは売れるということにならないかと。それで、再生産しても利益の出ることが確実な評価が出たなら、リピートも安心して行える。そのパターンがつけば今までの「初回発注主義」が崩壊する可能性もあるのでは、と思ったのです。

もし本当に成功すれば万々歳なのですが、どうもそうはうまくいかないかも。それはまず評価されても旧作の新品を値下がりしていない値段で買うという機運があるか、ということ。たしかに発売から時間が経ったものは、値下がり待ちか、中古待ちって事がわりとありますよね。

あとはコピー問題というのもあります。それは一部の海外地域で見られるように、発売して時期が経つと、そのソフトの違法コピー品が出回ってしまうために、売り上げがそっちに取られる分、やはり製品の売り上げは下がってしまうと。

 

そんなわけで初回発注主義が終焉するという可能性は少なく、しばらくはやはり初回発注がゲーム売り上げの大半を左右するような状況が続くと思います。

でも、全部が全部ロングテールにならなくてもいいから、出来はかなり良いけど中小ブランドであまり広告費がかけられない作品、もしくは1作目のオリジナル作品なのであまり知られていないゲームが長い期間をかけて売れてゆけばいいなとは思います。せめて店の在庫ははけて、次も仕入れてくれる気にさせるくらいには。

 

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