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アニソンとJ-POPにはそんなに違いはないんじゃないかなあと思う話

このようなものがありました。

■アニソンがたった3万枚売れた程度でオリコン3位になる今の腐ったJ-POP ※リンク切れ

「もってけ!セーラーふくRe-Mix001? burning Remixers?」がオリコン3位になったことからのニュースですね。

さてこのニュース、要はJ-POPと分類されるジャンルの売り上げが低下してきて、アニソンがそこに追いついてきてしまったということです。で、タイトルでは「今の腐ったJ-POP」となっているわけですが、そこで思ったことがひとつ。
『アニソンとJ-POPの違いとは何でしょうか?』

ここで、J-POPとアニソンの定義とは何か、というのを考えてみます。

一般的には、

 ・アニソン……アニメで使われている歌。もしくはその関連曲。(イメージソングなど)
・J-POP……日本人が歌っているポピュラーソング。

……ってなところでしょうか。

つか、J-POPって間口が広いと思うのですね。日本人が歌っていればユーロビートもロックもポップスもJ-POPって呼ばれる感じですし。(さすがに『千の風になって』みたいなのは一応クラシック方面で分類されているみたいですが)

昔のアニソンは、それこそそのアニメのことを歌い上げたものが多かったですね。初代ガンダムとかみなしごハッチとか、シーンやキャラ名がそのまま出てくるっていう感じでしたし。

しかし、80年代からそれは少数派となり、なんだかそれをそのままJ-POPとして出せるものが多くなりました。杏里の『Cat’s Eye』とかH2Oの『みゆき』とかあたりからですかね。まあこのころは一応アニメとも名称とかでちょっと絡めてますけどね。

 

90年代以降はなんだか別にアニメと関係なくてもいいや、って感じの主題歌が多くなります。そして現在、本来普通にJ-POPな曲でも、アニメの主題歌として使われてますよね。ちょうど今日サンボマスター聞いてたんで例に出しますけど、サンボマスターの『青春狂騒曲』もNARUTOの主題歌でしたし。その他挙げればキリがないです。

余談ですが、伊集院光のラジオで「ちびっ子アニソン大集合」っていう、「最近のアニソンは昔みたいにそのアニメを歌ったものではなくて、変にオシャレになっている。だから昔風のアニソンに歌詞を変えてみよう」ってなコーナーがあったなあ……

ってことは、「アニメで使われた曲」をアニソンとするなら、これからもアニソン?ってことになります。しかしだからといってこれらをJ-POPではないとするのは違う気がします。

 

そもそもJ-POPっていうのは(一応)音楽上の分類であるのに対し、「アニソン」というのは「ゲーム音楽」「映画音楽」と同じようにそれが使われた場に対しての分類となります。ということは、二つがダブっていても矛盾しないと思うのです。

まあちょっとアニソンとゲーム音楽の違いは複雑なのですが、それは過去に書いたのでそのへんで。

アニメ音楽とゲーム音楽の違いについて考えてみたこと
ふと思ったのですがアニソンってのは「アニメソング」のこと。つまり”アニメの歌”なわけですよね? これらは最近の涼宮ハルヒやらネギま!やらに見られるように、とてつもなく、時にはオリコンの上位に入るほど盛り上がることがあります。 しかし、ソング...

 
そんなわけで、曲だけ聴いただけでは最近のアニソンってほとんどJ-POPと差がないのが多い気がするのですよ。「もってけ!セーラーふく」にせよ、曲調ならこれと似たようなものを女性グループのJ-POPCDとしてリリースされてもそんなおかしくないかなあと。逆に、(感覚的に)アニソンになりそうなJ-POPってのも出ることがありますしね。

売り上げの面ではともかくとして、アニソン、J-POP、どっちの質が高い高くないの問題ってのは、個別の曲の優劣ではともかくとして、ジャンル比較としてはあまり意味がないんじゃないかなあという気がしました。

 

 

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