聴覚要素においてゲーム音楽と共に重要なのがSE、つまり効果音です。ゲームによっては音楽より重要ということもあるでしょう。(特にアクション系列)
そのSEの使われ方はゲームジャンルによって異なりますが、今日はアドベンチャーゲームにおけるSEについて注目してゆきたいと思います。
さて、もしあなたが「アドベンチャーゲームを作りたい!」と思い、いろいろ素材を集めるとします。それはシナリオだったり立ち絵だったり、イベント絵だったり各種パーツだったり音楽だったり、そしてSEだったり。
ちなみにこのへんの作り方については、私が書くよりもっとわかりやすそうなサイトさんがあると思うので割愛します。(要望があるようでしたら、ごく基本のいるものとかスクリプタのことくらいは書けなくもないですが、まあ需要はないかなと)
じゃあ、どんなSEを集めればいいのか、ってなると、まあ作ろうとするゲームによって異なりますが、これは以下の種類に分けられると思います。
・効果を示すSE
・時制を示すSE
・移動を示すSE
・場所を示すSE
・その他
素人分類ですので、効果音の専門家とかに聞けばまた別の分類があるかもしれませんが、まあこんなところかな?(もしそういう分類があったら教えてください)
「効果を示すSE」というのは、文字通り衝突やらぶつかる音やらを示すもの。一番効果音としてイメージしやすいと思われるものです。まあ楽器もこれになるかな?
で、次の「時制を示すSE」ですが、これは「鳥の声」や「目覚まし時計」「チャイム」。つまりは、このSEが鳴ることで、現在の時間がいつなのかを示すものです。目覚ましが鳴るのは原則朝ですし、「チャイム」は学校の終了時間、休み時間などを示します。
これをいちいち文章で説明するより、直接鳴らした方が説得力が増えますよね。つまり授業終了時に「授業が終わった~」と単に言うよりも、いっしょにチャイムが鳴った方がインパクトが強いですし。
ちなみに鳥の声は便利です。スズメ=朝、カラス=夕方、フクロウ=夜の代理記号となり、本文で説明しなくてもこれが流れればなんとなくその時間帯だと感じてもらえるので。(もちろん絵が昼夜別物だとダメですけど)
でもって「移動を示すSE」とは「ドアを開け閉め」「走る音」「階段の音」といった、自分、もしくは他のキャラクターが移動している様子を表しているもの。ドラマやアニメでは自分が移動するシーンなんかは実際に歩いているところを利用しますけど、ゲームの場合は素材の都合でそれが出来ない場合があります。(例えば部屋とリビングの背景はあるけど、階段の絵はない)そういう場合、この階段を下りる音とかを使えば、それの代用になったりするのですね。あと、場所を飛ばすときに走る音とか使えば、それの説得力を持たすことが出来ます。
で、ドアが開く音でそのキャラクターが部屋に入ってきた、もしくは出て行ったことがテキストで書かなくてもわかりますよね。
「場所を表すSE」とは、つまりはその場所が何処だかを示すもの。駅なら電車の音(発車ベル)、電車の中ならガタンゴトン、昼休みの教室ならガヤ、商店街なら雑踏といった感じですね。海なら波の音、山ならセミの声なんてのもそうですね。
そして「その他」は、実際には起きないギャグ効果音とか、あと選択肢を決定したときの音(システム音)等ですね。
ま、上に基づいて揃えればある程度足りるかなと。
ここではゲームの場合について出しましたけど、アニメでもだいたい似たようなことが言えると思います。あと、実写ドラマでもわざとそれらしい音を入れる時はありますよね。
ただ、これらは動画という性質上「最初に朝日を映してからベッドで寝ているキャラクターにカメラ」とか「まっ白画面からフェードイン」とか絵を利用したことが出来るので、SEの必須度がゲームよりは下がっているかもしれません。
ま、普段は縁の下の力持ちなSEですが、たまには気にしてみるのも面白いのでは?ということで。