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ネットでの音楽配信の発展に伴って考えておかないければいけないこと

最近はよくCDの売り上げ低下が叫ばれていますが、それは音楽文化自体が衰退したのではなくて、聴く方法がCDだけではなくて多岐に渡ったため、というのは前にも書いたと思います。

■参考

音楽の売上ランキングはこれから先意味を持たなくなるのかもしれない
こんなニュースが。 ■オリコン史上最悪の1週間、トップ20は2位以外全て歴代最低売上枚数! これが、何故騒ぎとなるのか。それはオリコンウイークリーランキング(CDセールスランキング)というのものが、音楽市場においてそのまま順位に...

 

私自体にはサントラなどのCDに愛着もあるものの、ネット配信については肯定的です。それはいくつものメリット、例えば手軽、バラでお気にいりの曲だけ買える、マイナーなゲームミュージックのようにCDだとどれだけ売れるかわからないものも、ゲームミュージックなら製造費がローコストで済むため、本来CDでは出されないようなものも配信される等。おそらくはそういったメリット故に、ネット配信は発展してゆくでしょう。

しかし、物事にはメリットもあれば当然デメリットもあります。そしてそれはネット配信にも当てはまります。一番は「現物がない」という不安感でしょう。しかし、これ以外にもCDと比べた時にネット配信でのみにあるデメリットというのも存在すると思います。今日はそれをちょっと挙げてみたいと思います。

 

基本は1曲単位だということ

ネット配信の音楽は、基本1曲単位の販売です。着うたなどは特にその傾向が強いですよね。これは前述のようにお気に入りの曲だけ購入できるというメリットがあります。しかし反面、アルバムという文化、すなわちその1枚の媒体の中で複数の曲を起承転結のように演出しているというものが消えてしまい、ただの曲の羅列になってしまわないでしょうか(まあCDでも全部が全部構成をちゃんと考えているとは言いませんが)。

ま、これに関してはゲームミュージックの場合はまとめ買いの要素が強いと思われますけど。

 

ライナーノーツがない

前述した「媒体がない」の延長線上にあたります。しかしこれ、かなり大きいことだと思うのです。

ライナーノーツを見て貰えばわかりますが、ここはアーティストの写真集ではなく、様々な情報が盛り込まれています。一番大きいのは歌詞、それに作詞作曲者もそうですね。そして目立ちはしませんが、一番最後のページにはそれに携わったプロデューサー、ディレクター、エンジニアなど様々な人の名前が載っています。

しかし、ネット配信ではそれらの情報が欠けることが多いのですよね。歌詞はそういったプラグインもありますが、スタッフにおいてはせいぜいタグにある歌い手と作詞作曲者くらいしか見えません。これは音楽というぶんかをとらえる辺り、これらを無視するということは大きな痛手ではないでしょうか。音楽マニアな人には「あの人がスタッフに参加しているのか」と思う人もいるでしょうか、それらがなくなるのですから。

自分で発信した同人的なものでもない限り、音楽には多くの人が携わっています。しかしネット配信だとそれらの情報が音楽媒体と切り離されてしまう場合があるのです。となると、その音楽において裏方の仕事が軽くなり、音楽全体の品質を落とす結果につながらないでしょうか。

 

まとめ

そんなわけで、音楽配信の急激なシフトは、同時に今までレコードやCDが培ってきたものを落とす可能性もあるのではないか、と思ったわけです。とはいえ、音楽配信も無策ではありません。ライナーノーツに関しては、pdfをアルバムにつけるなど、工夫している場合もありますし。とはいえまだまだ完全な形とは言えませんが、これから先、MP3にタグがついたように問題を解決する新しい方法が発見される可能性はありますよね(今考えられるもので現実的なところだと、タグにスタッフ名を載せるか、リンクでライナーノーツページにジャンプするとかかな?)。

『音楽配信』という形での音楽の文化は始まったばかりです。CDやレコードの文化にも、若々しい未成熟な時代があったように。ですので現在CDに文化があるように、音楽配信にも独自の文化が生まれてくるのでしょう。しかしそれがCDやレコード自体に比べて深みのない文化になることだけは避けて欲しいと思います。もっとも音楽を愛する人たちが世界中にいる限り、そして技術やアイディアが発展する限り、それに対しての対策もちゃんととられてゆくと思います。

 

余談

個人的にはネットで配信するという形はそれなりに発展すると思いますが、現在のサービス、すなわち「着うたフル」や「iTunesStore」までもが今の形でずっと発展し続けるかというと、疑問だと思います。

携帯電話でもインターネットでも、まだ生まれていない、よりよいサービスがこれから先出てくる可能性なんていうのはいくらでもあると思うので。それこそ8cmシングルがなくなってマキシシングルになったように、数年後には全く別のサービスが生まれている可能性はありますよね(もしかしたら音質的な問題で、携帯から直接配信する形がなくなっているとも限らない。SDカードでの購入とかになってるとかあるかも)。

それが、上で書いてきたような不満を全て解消するものであればよいなと思います。

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