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「3点ゲーム」にはメリットがあるのか

 

Wiiの「プロゴルファー猿」において、久々の、そして初の3点オールが出ました。これはファミ通のクロスレビューですが、おそらく他雑誌の評価も似たようなものになると思えます。いや、ひょっとしたらその個性に高得点をつける人もいるかもしれませんが。
今までの歴代3点ゲームで一番有名なのは『デスクリムゾン』と『修羅の門』ですね。最近だと『大奥記』や『北京オリンピック2008』。しかし考えてみると、これよりもはるかに多い4点、5点ソフトより、これらは目立っているわけですよね。だってこれらを思い出すことは出来ても、4点5点ソフトを思い出すことはなかなか出来ないし。ということは、中途半端に悪いよりは、広報的に考えれば3点ゲームのほうがいいのか、という考えも頭に浮かんできます(当然一番いいのは評価がよいことなので、消極的な選択ですが)。そこで「雑誌で低い評価を与えられる」ということについてのメリットとデメリットについてちょっと考えてみます。


まずメリットですが、上で書いたように目出ちます。そして単純に4点、5点ソフトよりは興味本位で買う人もごく少数ですがいるでしょう。そうなると、わずかに売り上げはあがるかもしれません。そしてものによってはその酷さのあまり『デスクリムゾン』のように伝説となり、そのまま次に繋げたりするかもしれません。しかし、『デスクリムゾン』はあくまで特殊な例なのですよね。それにあれはあれで酷いですが、個性が炸裂してますので、熱心なファンがいるというのも頷けます。大昔なら『たけしの挑戦状』もそんな感じかな。だけど3点ゲームがすべてそういった個性のあるものではなく、ただ単純につまらないというものも多いです。というかそっちのほうが多いでしょうね。あと『デスクリムゾン』の場合は、エコールの真鍋社長の姿勢がファンを増やしたというのもあるでしょう。それをすべてのゲームが、そしてメーカーが出来るとはとうてい思えません。多くの場合は売り切ったら「なかったこと」にしてしまいたいと思います。
そして、目立つということは、その悪評も残り続けるということです。となるとそのシリーズ、そして同メーカーの作品を敬遠する要素となってしまうでしょう。実際、『デスクリムゾン』以外で続編が出たのはないでしょうし(これは評価よりも売り上げに基づくでしょうが)、講談社は『覇王』を創刊したりとあれだけゲームに力を入れていたのに、これ以降は雑誌ごと撤退してしまいました。もっとも『修羅の門』のせいだけではなかったでしょうが。余談ですが、当然講談社が開発部隊を持っていたのではなく、外注です。まあなんというか……とんでもない外注に当たってしまったのかも。裏はとれていませんが、音や声がないのは単純に開発費が「とある理由で」なくなっていたから、そうせざるを得なかったという噂があります(これは講談社のせいではないので念のため)。
あとついでに『北京オリンピック2008』においては、開発日を厳守しなければいけない(発売延期が出来ない)ソフトの危険性というのを教えてくれました気がします。
■参考:オリンピックゲームはもうソフトの売り上げにプラスとならないか | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com

 

というわけで、たしかにメリットは存在しなくもないですが、それはあくまでも一時的、偶然的なもので、当然デメリットのほうが大きいはずです。まあ3点ゲームを作りたいと思って作る人はいないでしょうし、点数をメーカーがどうこうできるわけではないですしね。ちなみに3点以下のゲームがあるとしたら「バグで進行できないゲーム」かもしれません。そう考えると、ちゃんと動くゲームってことで、プラス1点が与えられているのかなとも思ったりします。

そういえば本当か嘘か、『ドラえもん』はあまりにゲームがクソだらけだったので、ゲーム化ができなくなったという噂を聞いたことがあるなあ。『忍者ハットリくん』(ファミコン・ハドソン)の爆発以来、どうも藤子作品はゲームに恵まれない運命でもあるのでしょうか。

 

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