北京オリンピックが終わりました。さて、ゲームのほうでも北京オリンピックあわせのゲームがいくつか出ましたが、電撃ランキングを見るに、それらしいのは『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』くらい。そして、セガの北京オリンピックは……
■PS3「北京オリンピック 2008」がファミ通クロスレビューで合計「14点」という低評価を記録 (リンク切れ)
この手のイベントあわせのゲームって危険なのですよね。何故かというと、絶対にそのイベントが行われる発売時期を延ばせないので、多少無理をしても発売してしまう。故に、このような点数になってしまうことがわかっていても、出さざるを得ないと。ある意味開発者も犠牲者かもしれません。
そもそも、こういったスポーツイベントもののソフトって、現在ではすでにリスクの割りにリターンが少ないと思うのですよね。リスクは上のような開発期間の問題の他に、わざわざ名前をつけるためには権利を買わなければいけないこと。それに加えて、この手の商品ってすぐにワゴンに行きやすいのですよね。それはイベントが終わった後は時期をずらしてしまったということで、逆に商品価値がなくなると(同じことは○○年度版のスポーツゲームにも言えますね。ワゴンの2割くらいはこの手のだったりするし)。
さらに、今までのこういったスポーツゲームって、『ウイニングイレブン』のような有名シリーズ以外では、だいたいミニゲーム集に近いようなものが多く、あまり面白くないのがほとんどだったというのもあります(一番良くて『デカスリート』かな? あれは別にオリンピックあわせではなかったけど)。
今回の売り上げを見るに、すでにゲームとスポーツイベントとの連動性ってなくなってきているのではないかと思います。何せ、オリンピック商戦でのテレビの売り上げ自体伸びてないくらいですから、ゲームも似たようなものと考えても不思議ではないでしょう。前述の『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』も、この有名キャラじゃなければ,ここまで伸びていたか疑問です。おそらく今回だけではなく、次のイギリスでも同じことではないでしょうか。まあ、今までのミニゲーム的なものを打破する画期的なおもしろさを提供してくれれば別ですが、ルールがある以上、スポーツゲームって一番変えにくいゲームですしね。
ただ、おそらく次のワールドカップ合わせて売られるであろう『ウイングイレブン』シリーズは売れるような気がします。しかしこれはワールドカップシリーズ以外にも売れていますし、作りがきちんとしているから売れているというほうが強いのではないかと。
つか、結果として面白いソフトが変われ、つまらないソフトはたとえイベントものであっても買われないという状態なら、むしろそっちのほうが正常かなと思えます。
Jリーグ ウイニング イレブン2008 クラブチャンピオンシップ