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NintendoDS タッチパネルのアドバンテージ

 

DSが世界累計販売数1000万台を越え、国内市場では供給不足になっている模様です。

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○参考サイト
・ニンテンドーDS、全国的に「空っぽ」状態に忍之閻魔帳さん)
12/26-1/1ゲーム売り上げ KH2累計88万本! DSソフト寡占INTERMEZZOさん)
「予測を遥かに超える需要が殺到」のニンテンドーDS、アキバで見つからずアキバBlogさん)
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さて、こうなった要員は『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズや、『どうぶつの森』『Nintendogs』といったソフトが成功した点にあるでしょうが、その辺は上記にリンクさせてもらったサイトや他その他のページにすでに色々書いてあるので割愛します。
ここでちょっとたとえ話をしてみます。もし他の携帯ハード(PSPなど)でも、同じソフトが出たとしたら、今のDSのような状態になったでしょうか。

 

…という仮定が、サターンとプレイステーションとか、細かいな性能(ポリゴン表示数とか)は別としても、だいたい同じ「画面に映したものを両手で持つ方向キーとボタンの付いたコントローラで操作する」といったものならば出来たと思います。しかしながら、今回のDS対PSPにおいては、それ自体があり得ない仮定でしょう。ご存じのように、DSとほかの携帯ハードでは、主に使われているゲームのインターフェースが大きく違うのですから。
NintendoDSがゲーム機として、PSPなど他の携帯機に比べて違う点といえば、多くの人が真っ先に「タッチパネル」を思いつかれることでしょう。

 

しかし、このタッチパネル、よく考えてみると現在のところ、これがなければいけないという特徴的な操作方法というのは、結構少ないのです。
DSにおいて直接触れてドラッグする、といった操作が組み込まれているソフトは多数出ています(というか、ほぼ全部かも)。確かにそれを使うことで便利になりましたが、極論それは今までのインターフェースにあったものの延長線上で代用出来るものがほとんどです。
実際『おいでよどうぶつの森』でも、ドラグ&ドロップするまでもなく「つかむ」と十字キーを利用して、アイテムの移動を行えますし。『直感ヒトフデ』にしても、GBA版の『通勤ヒトフデ』がありますしね。
ならば、タッチパネルにしたことにおいて、どこが大きく優れているのかといえば、現在でているゲームにおいては2点「書くこと」と「文字キーボード」。
「書くこと」は、言わずもがな『脳を鍛える大人のDSトレーニング』のシリーズ。そして「文字キーボード」は、『おいでよどうぶつの森』と、DSディフォルトのピクトチャットが代表でしょう。
これを搭載している前述のソフトは、前述の他のソフトのように十字キーとボタンでの代用は不可能です。
『DSトレーニング』は「読み」「書き」「計算」が脳を鍛えると謳っていますが、どんなにがんばっても既存のコントローラでは「書き」は出来ません。書きと計算も、思いついたらちまちまキーを動かすことのない分、このタッチパネルインターフェイスはフル活用されているといってよいでしょう。
『どうぶつの森』にしても、タッチパネルyを使うことでかなりスムーズに、何言も交わすことが出来ます。(まあ画面のみでも不可能ではありませんが、コントローラでやるとすごく煩わしく、ひとこと書いただけでも疲れます。ドリームキャストでキーボード抜きにしてメールを打ったことのある方ならわかると思います)

 

私の思いつく限りでは、「タッチパネルならでは」と言えるのはこの2点だけです。
しかしすごいところは、それだけなのに、NintendoDSはミリオンを越える売り上げを果たせるようなソフトを作り上げてしまったことにあります。
この「書く」と「文字キーボード」アイディア自体は、ピクトチャットに両方とも含まれていることからDSが出た時点からあるものです。しかし、この昔からあったアイディアを最大限に利用して、1年後にこれだけの面白いゲームを作り出したのだと思います。
私の好きな言葉に任天堂をここまで大きくした人物の1人である横井軍平氏の言葉、「枯れた技術の水平思考」という言葉がありますが、技術ではないかもしれませんが、ひょっとしたら考え方はこれと同じなのかもしれません。
まだハードがでて1年ちょっと、これから先タッチパネルはどのようにゲームに生かされるのか楽しみです。

 

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