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DSトレーニングで声が小さくなるゲーム脳理論

 

もう今更書くまでもなく、Nintendo DSの『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズが大好評です。
前作『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、ミリオンセラーを果たし、昨年12月に発売された続編の『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』も、DSソフト最高の初速で売れ、ミリオン確実といわれています。
また、新作の「えいご漬け」も期待されています。(私は買います)

東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング
東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング
英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け

↑しっかし相変わらず長いタイトルだよなあ…(特に上の2つ)

 

さて、このソフトは今までゲームとはあまり縁のなかった主婦層や高齢者層にも買われているのが、大ヒットした原因のひとつと言われています。
こういった層に受け入れられたことで、「ゲーム市場が拡大した」という功績があるでしょう。
さらに私が思うに、このような層に受け入れられたことによる功績がもう一つあると思います。とはいっても、「日本人の脳の衰えを防いだ」というのではありません。(まあ、それもあるかもしれませんが、立証するにはまだ明確な証拠がないので)

それは、「ゲームに対する風当たりを弱めたこと」です。
一昨年あたりから、「ゲーム脳」なんて言葉がマスコミで騒がれるようになりました。
ネットではよく言われていますが、この理論、実は学術的には正確な実験がされておらず、ゲーム=悪の結論ありきで理論が構築されているみたいです。(参考リンク先参照)
しかし、マスコミへの露出が多かったこともあり、世の中で「ゲーム脳」という言葉が広まってしまいました。また「教授」という権威付けがされているのも、これを広めてしまった原因と思われます。
ですがこの「東北大学未来科学共同研究センター 川島隆太教授監修」の『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が今までゲーム縁がなく、偏見を持ちがちだった層にも「脳によい」と広まり、実際にプレイをさせたことによって、このゲーム脳のような偏見がだいぶ薄れた気がします。
もちろん、「ポスタル」みたいなR指定ゲームに対してはまだ偏見が残っていると思いますが、ゲーム全体をひとくくりにして「ゲーム脳だ」とか「有害」という人は、以前に比べて少なくなったのではないでしょうか。
気のせいかもしれませんが、DSトレーニングが流行りだしたあたりから「ゲーム脳」って言葉を聞かなくなりましたし…
まあ、これらのことを任天堂が意図してやったかというと、おそらく偶然でしょうが、結果的によい方に向かったので、万事OKはないかと。

 

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○参考リンク
・斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖

 (2012/12/13リンク切れ確認)

 

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