自分は昔からゲーム雑誌や攻略本以外のゲーム関連の書籍を買うのも好きで、良さそうなのがあるといろいろ買っています。で、だいぶ溜まってきたので、せっかくですから部屋を整理がてらいろいろ紹介してゆこうかと。
過去現在超網羅家庭用ゲームハード本
とりあえず最初は、最近買ったこれから。
ゲームの歴史はファミコン以来でももう30年になろうとしてますし、ゲーム史という認識も出来てきて、本も沢山誕生してきました。故に今までも、こういったハードの写真を撮影した雑誌の特集や、それをまとめた本というのはいくつかありました。以前紹介した海外の本、『COLLECTABLE TECHNOLOGY』もそれのひとつですね。
しかしそれらの本ではたいていはファミコンのちょっと前くらいでの有名ハード(アタリVCSとか光速線とか)と、知名度の高いハードが一通り掲載されているくらいでした。まあゲーム史を扱ったり資料とする場合は文字のほうがメインなのもありますが。
故に上の『COLLECTABLE TECHNOLOGY』は、写真で、かなり集まっている驚きのものだったのですが、海外のものだけあり、またゲーム意外のハードを扱っているのもあったので、ゲームを網羅しているものではありませんでした。
しかしこの『家庭用ゲーム機コンプリートガイド』は、家庭用ゲーム機最初の「オデッセイ」をはじめとして、かなりマイナーなハードまで掲載されています。特に国内メーカーが出していた、カセット交換式以前のゲーム機もかなり詳細に載っています。たとえがGA-ダイシンの『テレスポ』や、日立の『日立ビデオゲーム』など。
今まで見たことどころか知らなかったようなハードまで
そして、ファミコン時代以降ですが、こちらも任天堂、セガ、NEC、SCE、MSといった基本メーカーだけではなく、ゲームの歴史的に見ればそれらよりもはるかに知名度が低そうなメーカーのハードや、また有名メーカーでもほとんど知られていなさそうな周辺機器や兄弟機が載ってます。
特に筆者の山崎氏が任天堂ハードコレクターだけあって、任天堂系ハードや周辺機器の収録はかなり細かいものがあります。『ファミコン3Dシステム』とか、自分も見たことないようなものまであるし。
それに、まず一般には出回らないであろう雑誌などで使うゲーム編集用の『編集ファミコン ファミコンタイトラー』(1989年・シャープ)、それにコインボックスのついた、旅客施設用のファミコン『ファミコンボックス』(1986年・任天堂)なんてのもありますね。
もちろんセガハードなどもちゃんとあって、名前は有名だけど持っていた人は少なそうな『テラドライブ』(1991年・セガ)や、CDラジカセとメガCDがくっついた『CSD-GM1』(1994年・アイワ)など、この時代ならではのものも。買った人どのくらいいるのかなと。
ファミコン以前のものは数が多いのでともかく、それ以後は大半のハードを知っていると思ったのに、意外と抜けがありましたね。カシオが1995年に『マイシールコンピュータ ルーピー』というのを出していたなんて、ピピンやプレイディアを知っていても分からない人多いのでは。
資料的な価値がすごい
あと巻末にある、懸賞景品のハードとか、どこから手に入れたのと思うようなものも。
それに、それぞれのハードの代表的なソフトも幾つか載っているのですが、セガサターンのそれに『デスクリムゾン』があることについて。
あとは、ゲーム広告資料もありますね。こういうのってネットでも90年代後半の普及時代以前のものってなかなかないので興味深いです。
全体的に本の紙質がいいので、写真もかなりキレイに写っています。それもこれだけ古いハードなのに、よくここまで保存状態がいいの揃えられる強みかと(ごく希にアキバなどのレトロゲー屋で見ても、ボロボロのが大半だしね)。
資料としてかなり貴重なのは確かですが、見てるだけでも楽しいです。ネットでさえあまり見られないようなハードばっかりなので、こういうのを眺める人や、資料として欲しい人には最適かと。
ちなみに姉妹本として『携帯ゲーム機コンプリートガイド』もあるそうなので、そっちも後日買う予定。
携帯型ゲ-ム機コンプリ-トガイド―あの日子供だった、すべてのゲームボーイ(少年)たちへ。