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シリーズもので生まれるゲームのジェネレーションギャップ

 昔、似たような事を書いたかもしれませんが、今日は思ったことをひとつ。
 とある会社の飲み会で、マンガが好きという先輩と後輩が話し合った。しかし話は通じるものの、どうもかみあわない。しかし先輩は話を進め、子供の頃読んだマンガの話をしていくうちに、何となくその原因がわかってきた。それは先輩(30歳くらい)と後輩(22,3歳)では、同じマンガのことを語っていても、それがリアルタイムで読んだか、過去のものとして読んだかの違いがあるのだと。つまり同じジャンプのことを語っていても、先輩は『キン肉マン』や『アラレちゃん』で小学生時代を過ごした世代なのに対して、後輩は同じ年齢の時に『スラムダンク』や『るろうに剣心』を読んでいたと。しかし前者の時代のものを後輩は単行本でしか読んだことないし、後者のものは先輩はすでに高校か大学時代だったそうな。
 ちなみに『ドラゴンボール』は両方とも引っかかっていたそうなのですが、先輩は入ったのが最初なのに対し、後輩は孫悟飯が主役になっていた時代に入ったということです。もしかしたら2人に『こち亀』についてのイメージを聞くと、かなり差異があるのかもしれません。
 前置きが長くなりましたが、これ、おそらくゲームにも言えるのでしょうね。最近ではシリーズが長く続いたために、大人から子供まで幅広く知られているソフトというのがかなりあります。有名なところでは、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』なんかは1980年代から続いているRPGですし、『マリオ』『ゼルダ』のシリーズもだいぶ長いです。しかし、必ずしも一番最初、つまりドラクエやFFなら、ファミコンの1から、マリオなら『スーパーマリオブラザーズ』(もしくは『マリオブラザーズ』)、ゼルダならディスクシステムの『ゼルダの伝説』をプレイしていない人もいるはずなのですよね。いや、今なら移植版やバーチャルコンソールなどがありますからプレイしていたとしても、最初の導入が同じではないとしたら、受ける印象はだいぶ変わってくるでしょう。先のマンガの例で言えば、自分が『アストロ球団』を過去のものとして読むのと、連載時にリアルタイムで読んだ人との印象が微妙に異なるように。
 
 こんな感じで世代(これはリアル年齢ではなく、ゲームをやりはじめたという意味で)によって、同じゲームをやっていたとしてもその印象は異なっているのでしょうね。となると、最近発売されたDS『Newスーパーマリオブラザーズ』では、久しぶりに2次元横スクロールが復活しましたが、私のようなファミコン世代が懐かしさを覚える反面、そこから入った人、もしくは64マリオからの世代は、全く違う印象を受けているのでしょうね。
 ちなみにPS以降の中では個人的に一番好きなファイナルファンタジー9ですが、「原点回帰」を掲げていたこれのインパクトがほかのシリーズに比べてどうも薄いのは、6以前のFFを知らない人からは、元ネタがわからなかったという点もあるのかもしれません。
 最近では、あまりそれまでのシリーズの特徴を踏襲せず、新しくなる続編というのが多いですが、それはそれまでをふまえたものが必要ということになると、新しい人が入ってきづらくなるというのを考慮してのものかもしれません。まあ、それなら「続編」じゃなくてもいいだろという意見もあるでしょうが、そうなるとまた営業的な問題になりそうなので。
 だけど、今の学生ってのは、こういう昔の、自分が経験したことのないゲームをする楽しみってのがあるのですよね。そう考えると、ファミコン世代でそれ以前がほとんどなかった自分としては、うらやましい気がします(とはいえ、アーケードゲームでそれをちょっとは経験したけど)。とはいえ、リアルタイムでゲームの進化と共に生きてきたということをうらやましいと思う若いゲーム好きの人もいるかもしれませんね。

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