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『ゲームミュージック』というジャンルについて考えた

 

今日、街を歩いていたら、「ゲームミュージック」という括りについてちょっと思ったことがあります。まあたいしたことではないし、ある意味当たり前のことなのですが、せっかくだし書いてみることにします。

 

最近はCD全般を取り扱っている店で、「アニメソング」の他に「ゲームミュージック」とかの棚が出来てきたってことは、前にも書きましたし、実際買っておられる方も多いでしょう。それに、雑誌や本でCDのジャンル分けが必要な場合でも、ゲームミュージックの欄が「テクノ」や「ポップス」「HIP-POP」のように分けられている場合もあります。

しかし、よく考えてみると、「テクノ」と「ゲームミュージック」というのは並列のジャンル分けとするにはなんだか違和感があるような気がしました。
何故かというと、ジャンル分けの基準がテクノやロックの場合、その”音調”(適当な単語が見つからないのでこれで)なのに対し、ゲームミュージックというのは音調ではなく、別の括り、つまり「ゲームに使われている」というのが前提ですよね。

つまり「テクノ」とかは、音楽→テクノ(音調としての括りとしてジャンル設定)→デトロイトテクノ(そのジャンル設定の細分化)…となるのに対し、「ゲームミュージック」の場合、音楽(→サウンドトラック)→ゲームミュージック→使用されているゲーム…と、階層分けがまるで違うわけです。まあこれは「アニメソング」「映画音楽」といった、所謂『サウンドトラック』全般に言えるとは思いますが。

 

つまり、「ゲームミュージック」というか「サウンドトラック」というジャンル、便宜上ほかの音楽といっしょにジャンル分けとして加わっていますが、分類内容は全く他とは別なのではないかと。それにゲームミュージックのジャンル分けでは、ほとんどの場合それの属する作品で止まってしまい、それの上層でも下層でも、音調がジャンル分けの基準としてに加わることはほとんどありません。(あっても面白いと思うのですけどね)。極端な話、誰がどう聞いてもクラシックでも、それがゲームに使われていれば「ゲームミュージック」になってしまうのですから。

まあ、J-popもなんだかロックかユーロビートかわからないものまで一緒くたにされている感じがありますから、個別ジャンルにおける音調のみで判断されたジャンル分けならともかく、それより広がってしまうと正確に分類するのなんて不可能なのかもしれませんが。そう考えると、洋楽と邦楽はジャンル分け方法が一番明快だから、分類として目立つのかも。

 

つまり、ゲームミュージック、たとえばある1枚のCDについて語る場合、比較する1枚のCDが「テクノ」や「ロック」といった、「サウンドトラック」に属するもの以外の場合、比較のポイントが同じように見えて全く違うのではないかということです。そのCDのうちの1曲について、もしくはそのゲームミュジックCDについて、その音調におけるジャンル分けを明確にして比較する場合はまた別と思いますが。

 

…さて、これを書いている途中で、以前古代祐三さんが雑誌のインタビューで言われていた「ゲームミュージックっぽさ」についてなんだか思うことがいろいろ出てきたのですが、まだ頭でまとまってない上に、これを書き出すととてつもなく長くなりそうなので、こちらは後日回しにします。
そういえば、iTMSの場合だと、ジャンルに「ゲームミュージック」というのがないので、ゲームミュージックを探すときは検索で「ゲーム」とか「game」とか入力して、いちいちしらべる必要があったりします。まあこれはゲーム音楽が差別されている、というよりは、iTMSのジャンル分けがそういった音調でのジャンル分け中心なので、そういった形になってしまっていると思います。

 

 

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