よくネットとかを見ると、特定のゲームで使われている音楽を指して、「これはゲームミュージックじゃない」みたいなことが書かれていることがまれにあります。
あまり深く記憶していないのですが、おそらくこれはギャルゲーみたいなものの主題歌に対して書かれたものだったように記憶しています。
で、考えたのですが、そもそもゲームミュージックの定義というものは何なのでしょうか?
前述の人の場合、おそらくハードゲーマーで、アニソンやアイドルソングのようなものは、たとえゲームの音楽として使われていてもそれを自分の定義の中ではゲームミュージックと認められなかったのだということでしょう。しかし言っていることは(賛否はともかく)なんとなくわかりますが、もし、ゲームに使われているものをすべてゲームミュージックとして定義したら、これは間違いということになります。
思うに、「ゲームミュージック」という言葉には、広義の意味と狭義の意味が存在するのではないでしょうか。
それをちょっとまとめてみると、以下のような感じかと。
1……ゲームで使われている(広義)
2……ゲームで使われている。ただしタイアップ主題歌など、他のジャンルに属しているものでゲームに関係ないものは含めず。(やや広義)
3……ゲームで使われている。しかし2に加えて音ゲーの引用曲など、すでに他のジャンルに属しているものは含めず。(中間的)
4……ゲーム中のBGMとして使われている。ただし主題歌は含めない。(やや狭義)
5……音源がゲーム機の内臓音源で再生できるもののみ。(狭義)
6……昔ながらのFM、PCM音源で作曲されたもののみ。(超狭義)
解説すると、1はゲームで使われていれば、何だろうがゲームミュージック。言ってしまえばデコトラ伝説の演歌だってそういうことになる超広義的な意味のものです。
2は、ゲームでは使われていますが、上のような演歌や、『テイルズオブデスティニー』のDEENや倉木麻衣みたいに、ゲーム性要素の薄いもの(主な目的がタイアップなど)は含まないことにします。
しかし、ゲーム性と密接に関わってくるような曲は多ジャンルの曲でも含めることにします。
3は、2で除外したタイアップ系や、すでに他のジャンルに属しているもの、つまりダンスダンスレボリューションで使われている『ダンスマニア』の曲などは含みませんが、美少女ゲームでよくあるタイプのボーカル付き主題歌やエンディング曲は含めます。おそらくここらへんが一番広く使われている意味ではないでしょうか。
しかし4は、3からその主題歌を抜いたもので、ボーカル付きソングは『豪血寺一族』や『サイコソルジャー』のようなゲーム中に流れるもののみとします。
5は、ゲーム機の音源で再生されたもののみ、つまりディスクから読み込んだものは不可というものです。まあ、必然的に昔のハードになってしまいますが。
そして一番狭い意味では、FM音源とPCM音源しか認めないという、かなり音源原理主義的なものですが、あまりこれを使う人はいないでしょう。
当然、どの段階が正解なのかというものではありませんが、一番使われているのは3あたりで、人や状況によっては2と4かなという感じを受けます。
ま、私のいいかげんな分類なので、あまり役には立たないと思いますが、一口でゲームミュージックといってもこれだけの意味合いが存在するかもってことで。
ちなみにこのブログでも、2~4あたりの意味でゲームミュージックを取り上げていこうかなと思います。
★追記
2と3の説明がわかりにくかったので、ちょっと補足しました。