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ゲームハードの技術路線が定まっていない時代にあったワクワク感

新型PS3が9月に発売となるようです。
PlayStation 3(120GB) チャコール・ブラック(CECH-2000A)

さて、こういった改良ハードや新ハードですが、PS3に限らずなんだか昔のほうがそのニュースがなされた時の反応やら話題やらは大きかったような気がします(もちろん個人的な印象で、実際は変わらず大きいのかもしれませんが)。それはハードのモデルチェンジが据置機、携帯機含めて昔より何度も行われているために、ひとつひとつの目新しさがなくなってきたのということ、またゲーム系のニュースがネットの普及により毎日波のように流されるので、新ハードのニュースも(トップクラスの大きさとはいえ)そのニュースの多さに流されているというのがあると思われます。PS2までの時って、発売前の半年くらいはその専門ゲーム雑誌ではずっと巻頭カラーな感じでしたしね。

しかし、もう一つ昔のハードのほうがなんとなく注目を集めた、というかワクワクがあったのには理由があると思うのですね。どっちかというとヘビーゲーマー的方面で。それは、「ハードに搭載される技術の予想がつかなかった点」。

 

現在、新しいハードは出ますが、最近のハードにおける技術的な進化って、どうもなんとなく予想がついてしまうのですよね。つまり、媒体はDVDだとかブルーレイだとか、映像は進化するだろうとか接続にはUSBとかHDMIがつくだろうとか。あと通信における状況はどうだとか。つまりなんとなくそれまでになされた予想が大きく外れない感じなのですよね。

もちろん、ゲームはハードの技術で楽しむものではないので、予想がつくものでもそれがゲームを楽しむに当たって最適なものであれば、それが一番良いと思われます。ただ、「どんなものがくるかわからない」的なワクワク感はちょいと薄れてしまったかなと。

これはハード技術が既定路線的になったというのが大きいでしょう。ただそれだけではなく、ユーザー側にハード技術に対する情報が溢れたというのもあるでしょうね。特にDVDとかブルーレイなんて、ハードに対してあまり興味がないような人でも耳にする単語になってしまいましたし。
でも、一昔前はユーザーもそういった情報があまりなかった上に、この手の技術が固まっていなかった時期というのがあります。それが一番顕著だったのは、1990年代半ばのプレイステーション、セガサターン、3DO、PCFX、そしてニンテンドー64が出てきた時代だったように思えます。この時代はまだインターネットは全然普及していなかった時代で、パソコンもかなり限られた家庭にしか存在しませんでした(PSとかの発売が1994年だから、まだPC-98が国民機といわれていた時代だし)。で、これから先どのように進化するのがいいのか、というのにおいて各ハードごとにかなり迷いが見られた感じだったと思われます。

 

最も目立つのは、媒体ですね。スーファミでのROMの問題からCD媒体へ移行するかどうかというもの。その結果N64はROMで残り、それ以外はCD媒体へとなりましたが、それぞれでメリット、デメリットをかかえていました。

■参考:ゲームソフト媒体がROMカセットからCDに変わった時の様々な影響 | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com

あと、接続系にもいろいろ迷いがありましたね。全部のハードにあまり使われなかった部分がありますし。

■参考:ゲームハードに搭載されたのにあまり使われなかった部分 | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com
さらに内部の技術を見てもかなり方向性が分かれていました。顕著なのはPSが3D方面、SSが2D方面に特化した作りになっていた点ですね(あとFXはアニメ)。それとムービーの再生方式も、今では全くと言っていい程聞かなくなったシネパックなんて形式がサターンの初期には使われていました。

こういった、どんな技術を使ってくるのかわからない点にわくわくさせられたのですよね。PS2にもそういった点はありました。USBも出始めのころは頻繁に使われるかどうかわからなかったですが、結果として標準になりましたね。

 

ただ、現在では何となく次の予想がついてしまう点が多いのですよ。おそらく次もネット関連での発展だろうなってのは予想されますし。

でも、その既定路線を外したWiiやDSが登場した時には、こういった未知のものに対してのワクワク感ってのが蘇ってきました。特にWiiに関しては、内部技術は同じようなものでも、インターフェイスは全く新しいものでしたから、PS3やX360よりもそういった点で注目していた所は大きかったと思います。

これから先はどうなるのか、というと不明ですね。DSiもカメラ付は携帯から予想しうる路線であったし、ダウンロードは既定路線でしたし。それはWiiがそうでしたが、やっぱり既定路線から外れるのはリスクが大きいと思うので(もちろんリターンも大きいですが)、そこにもう一度ハードメーカーが踏み込むのか微妙なところですし。特にスペックでリードしているソニーハードは特に。

ただ、やっぱりゲームにはそういったワクワク感が欲しいと思うので、出来ればこれからも私達の予想を裏切るようなハードが出てきてほしいと思います。まあ外れも出るかもしれませんが、その意気は買いたいなあと。

 

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