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ゲームハードを発売後すぐに購入することのメリットとデメリット

PS3の新型が発売されるようです。

PS3値下げ スリムな新モデルを9月3日発売 – ITmedia News

たしかに値下げになった上、消費電力も抑えられているとなれば、持っていない人の中には購買意欲をかなりそそられる人も多いのではないでしょうか。私も「買おうかな」と思っています。ただ、部屋のスペースが限界に達してしまったので、こっちを整理する方が先かなあとも思っていますが。

さて、最近のハードは同一種でもモデルチェンジが多く行われますね。例えばPS2ならHDD対応のBBが出て、それから薄型が出ました。携帯機ではゲームボーイからブロス、ポケット、カラーが発売され、ゲームボーイアドバンスでもSPが発売されました。そして現行機においてもDSも初期からLite、DSiが発売されていますし、PSPは細かな型番変化を経て、もうすぐPSP Goが発売されようとしています(これをPSPの延長としてよいかは微妙なところではありますが)。

これらのモデルチェンジの際には話題となり、持っていない人はもちろんのこと、持っていた人も買うかどうか検討に入る人は多いでしょう。それを狙ったかのように、発売日にはヤフオクなどで定価以上の価格で取引されることもよく見る光景です。

で、そこで思うのですが、その発売されたばかりのゲームハード、それをそこまでしてすぐ手に入れる必要はあるのか、ということ。2004年のDSやPSP、X360、2005年のWiiやPS3みたいに全くの新規で出て、それでしか遊べないものが多いというのだったらたしかにほしい気持ちはわかります。しかし、ソフト群はそれまでに出たハードでも遊べるようなハードチェンジの場合はどうかということになります。というのは新しいハードをすぐに手に入れるということは、メリットと同時にデメリットも少なからず存在するからです。

 

まず、新ハード購入時のメリットとしては、
・「新しいソフトが遊べる」(全くの新ハードの場合)
・「自慢できる」
・「新製品を一番に購入できて嬉しい」
・「ファームウェアでここでしか対応していないものがある」
といったところでしょうか。特に全く新規のハードではない場合、「自慢できる」「新製品を一番に購入できて嬉しい」という心理で購入する人は多いのではないでしょうか。というか実際私も発売日にハードを購入するときはそうですし。

あと、ファームウェアというのは、つまり初期にある穴で動かせる自作ソフトがあるみたいなもの。PSPで新しく出てきた感じですね(PS2にも、初期のファームウェアでのみリージョンがかかっていなかったようですが)。まあこれは一般的ではなく一部の趣味的なものになっていますが、秋葉原の中古などではPSPにファームウェアのバージョンが書かれて売られ始めたりしています。違法コピーは論外としても、個人の趣味でそういったハードを弄って遊ぶ人の中にはここが魅力という人もいるかもしれません。

まあメインは、新製品を手に入れられてうれしいという、ゲームハード以外の商品でも良くある心理が購買意欲を推し進めていると思われます。

 

しかし反面、デメリットとしてはこんなところがあります。
・「安定していない可能性」
・「初期不良の可能性増加」
・「ちょっと後にそのマイナーチェンジの一番古い型番となる」

安定していない現象は、まずソフト、ハード両方に見られます。ソフトはファームウェアのバグなどですね。まあこれは後々のファームウェアのアップグレードで対応される可能性は高そうです(ちなみにファームウェアのメリットも、メーカー側からすれば初期不良のようなものでしょうが)。

 

しかし問題はソフト的なもののほうです。具体的にはPSPのボタンやスロットの問題などがありましたね。これもバージョンが新しくなるにつれて改善されてきましたが、初期型はそれらの問題を残しています。ただPSPだけではなくてどのハードでも大なり小なりこうったところはあるでしょう。一番古いのはファミコンにおけるコントローラの故障しやすい■ボタンから●ボタンへの変化かも(ただ、その■ボタンに味があると思っている人は多いでしょうが。自分も含め)。

ちなみに今回のPS3新型の場合、心配されるのは熱対策です。以前のPS2薄型の時にもあったのですが、どうしても薄くなると熱がそれまでより籠りがちになり、熱暴走を引き起こしやすくなる危険性もあります。もちろん消費電力は減っているので、熱効率が旧型以上に改善されている可能性もありますが。

そして、初期不良は、文字通りそれ。つまり新製品を発売日に数をそろえるために大量生産をするため、どうしてもチェックがおろそかになって初期不良が増えるのではないかという心配。もっともそういったなかでもメーカーのチェックがしっかりしていれば問題ないですし、逆に型番が進んだところで初期不良はあり得ますが。

そして最後は、つまり一番早くその型番を手に入れたということは、当然ですがそのハードの中で一番古い型番になるということでもあります。それにより古い、洗練されていない製品を持ち続けるということにもなるかもしれません。

 

そういうわけで、新製品を発売日に手に入れるということは、長い目で見ると必ずしもメリットばかりではないということになります。たしかに新製品を手に入れて嬉しい気持はよくわかるのですが、同時に「人柱」になっているということも念頭に入れておいてもいいかなと。

まあつまり、それらをよく考えて、それでもすぐ欲しいならすぐ買ってもいいし、逆にデメリットを減らすために待ってもいいかなと。

でも、個人的にはヤフオクで定価以上を出してまで転売品を買うこともないかなと思います。ハードメーカーもそんなに売れればよほどのこと(DS Liteの時のような以上)がない限りすぐに出荷するでしょうし。品不足は人気のバロメータというより、需要と供給の読み違いなのですから。

 

■関連:DSiはそんなに焦って手に入れる必要があるのかなあと思ったりする話 | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com

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