このようなエントリーが。
■ゲームのサントラ、出せないのには理由がありますよ ※リンク切れ
つまり、サントラの需要が少なく売り上げがたたないために、サントラが出せないという話。たしかにゲームサントラはゲームの周辺グッズのひとつでしかないという人も多く、ソフトの売り上げを超えることはかなり希です。100万単位で売れるようなソフトならともかく、知名度の低いソフトは需要がないのですよね。このブログは原則ゲーム音楽好きの人を主な対象にしているつもりですが、その層でさえすべてのサントラを買う人は希でしょうしね。
この問題はこのブログでもたまに語ってきましたが、現在のゲーム音楽ファンにおいて大きな壁となっています。とはいえ、最近では各パブリッシャーの方が頑張ってくれているので一時期よりはましなのですが、それでもまた少数です。
ただ、一般のCD流通以外で、それを配布する方法はいくつか存在しています。過去にも書きましたが、そのメリット、デメリット含めてまとめてみましょう。
販促品(予約限定、初回限定品)としてのサントラ
ひとつには販促グッズとしての役割として出せる初回限定、予約限定品というのがあります。これならば、販促費に含めることができますし。ただ、これだと行き渡らない人、特にあとからゲームを手に入れ、そこで音楽を気に入った人には手に入りにくいという欠点があります。いや、発売前でもCDつきのは早々にAmazonからなくなったりしますよね(転売屋の道具にされていることもあり)。あと、曲数もマキシシングル程度しかなかったりします。
ネット配信
iTunesなどでの音楽配信というのもあります。これは安価で配布できるというなかなかいい方法ですが、ゲーム音楽好きとしてはサントラで手に入れたという気持ちもあるでしょう。何よりライナーノーツがないのがちょっと辛い。
通販限定、
コナミスタイルやセガストアのメーカー通販限定ってのもありますね。これなら流通を通さずに済む分、採算分岐点が低くて済むというのもあります。しかしこれも入手が限定的になってしまうのが欠点あと、送料がかかってしまうのも欠点。ただ、ネットが普及してきた今、これは有効な手段のひとつとも言えるでしょう。
イベント限定
各種イベント限定。これも流通費用がかからないために採算分岐点は低そうですが、それ以外のイベント参加費や人件費がかかります(まあ人件費はほかでも同じですが)。何よりここでもイベントに行けない人は手に入らないという欠点があります。
まとめ
このように、一長一短があります。こう考えると費用はかかってもショップで売られるCD流通って便利なんですねえ……
でも、考えてみると音楽全体を見てもDL(着うた)に押されてCD自体が衰退メディアなのですよね。そして町のCDショップもどんどんなくなり、最近CDを買うのはAmazonか都市部の大手ショップになっています。しかしネットでも都市部でも、CDショップ以外の店ってありますよね。たとえばPCゲームのサントラなどはもしかしたらCD流通ではなく、PCソフト流通に乗せてしまってもいいような気がします(というか、現在でもそうしているものは多いですよね)。それに前述のように直販もあるし、ある意味CD流通にこだわらなくてもいいのかもしれません(ただ、ネット環境が必須という条件がついてしまいますが)。
ま、どのような売り方にしても知名度がないと売れないわけで、うちのようなブログがそういったものの一助になりサントラが少しでも出しやすいようになって、一枚でも多くのものが作られればいいな、なんてことを思ったりします。