先日の『天地創造』を書いていて、たとえだいぶ前の作品で、最近話題(たとえばサントラが出るとか)がないCDでも、好きなゲームの音楽について書く楽しさというものが再び沸き上がってまいりました。というわけで、今日はナムコの名作アクションゲーム『風のクロノア』の1と2について語ってみようと思います。
初代『風のクロノア』は、PS全盛期にあまり大きなパブリシティとかはなく、突如発売された感じでしたが、だんだんと人気が出て、その後正当続編である『風のクロノア2』ほか、様々なハードで関連作が出され、ナムコのメインクラスキャラクターにまで成長しました。(テイルズシリーズや『NAMCO×CAPCOM』等他の作品にも出るときがあります)
この頃からナムコは(まあナムコに限ったことではありませんが)『鉄拳』『リッジ』シリーズ等の続編モノが多くなっていましたが、80年代ナムコの面白いアクションゲームをそのまま進化させてたような面白いゲームの登場は、ファンにとってはなかなか嬉しいものでした。
さて、ゲームの方はかわいいキャラクターが登場するほのぼのとした世界観ながら、アクションも非常に良くできているもので、難しすぎず、だけども簡単ではないという非常によいバランスを保った良作です。
※2014/9/8動画追加。
また、ストーリーも最初はお使いだったのが、姫を救出して世界を救うための冒険となり、途中悲しい出来事もあったりしながら進んでいくというストレートなものかと思っていたら、最後の最後でとんでもない事実が告げられる…という印象深いものです。
さて、音楽の方ですがこれも全体的に美しく、アクションらしいテンポの良さに加え、それぞれのステージやストーリー進行(急ぐシーンでは心拍させる音楽とか)にぴったりと合っていて心地よいです。ちなみにアクションなのに、RPGくらいの曲数があります。(サントラでも2枚組だし)
あるステージでは何十秒かおきに敵の様子がほのぼのしたものと暗い恐怖的なものに変わるという部分があるのですが、そこではある一曲をアレンジして、明るいシーンでは普通の曲調、しかし暗いシーンに変化すると、その部分からいきなり暗め曲調のバージョンになるという効果的な演出をやっていたります。
このゲームかなり多くの曲がお気に入りなのですが、中盤の山場となるイベントがある峡谷ボスの音楽は、かなりのお気に入りです。
さて、それの正当続編となる『風のクロノア2』のほうは、PS2で発売されました。正当な続編らしく、操作性はほとんどそのままにグラフィックが強化されています。こちらもなかなか面白いです。
ストーリー的には前作ほどのインパクトはありませんが、キャラクターではヒロイン的位置づけとなる「ロロ」が登場します。(なんか他の作品でも登場するけど、設定が2とは色々変わっているようで)
音楽的には続編のハンデか、1ほどのインパクトはありませんでしたが、基本的にゲームの雰囲気を壊すことなく良い音楽揃いです。
中でもすごいのはゲーム中ボーカル曲が1曲あるのですが、それの歌詞がなんとクロノア語(クロノアが話す「ワッフー」などの、この世界独自の言葉)で歌われているところです。
歌詞の一部を抜粋すると「ワフィユゥートゥリーナラ ワフィルプールラナセアヴィドゥ~」(訳は「何かがおきる何かが始まるその側で」という意味らしい)。こんなかんじで一曲形成。しかしそれでもこのゲームの雰囲気に合ってしまうのはさすがというか。
この二つのソフト、今なら両方ともベストが出ていますので、アクション好きでまだ未プレイの方にはおすすめです。(初代はPS1なので、中古屋のほうが見つかるかも)
※2014/9/8動画追加。
最後に『風のクロノア2』より、うろ覚え萌えシーン(?)を。
タット(敵)「(クロノアに対して)そんなにしつこいと、女の子に嫌われちゃうよ」
クロノア「だってさ」
ロロ「大丈夫です。私は好きですから」
クロノア「えっ?」
ロロ「あ…」(顔を赤くする)
※2014/9/8動画追加。
※2014/9/8追記:最近だとiTunesで配信されてますね。