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Wii『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(音楽編)

 

前回からの続きとして、今回は『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の音楽について語りたいと思います。(ちなみにこれもコミケ会場で書いていた原稿だったりします)

 

この『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が、ニンテンドー64で発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』系統の続編、と感じたというのは前回も書きましたが、それはキャラクター造形(レンダリングではなくリアル系キャラクター&世界)だけではなく、音楽でも強く感じられました。というのは、このゲームの音楽のかなり多くは、時のオカリナの音楽のマイナーアレンジだからです。たとえば『迷いの森』『時の神殿』『恐竜系ボス』『ハイラル平原』の音楽については、1回聴いただけで時のオカリナのそれだったとわかるくらいでしたし。……というか、使われている場所自体も前作の場所と同じなので、ねらっていると考えた方が自然ですが。(2作は地名において両方の作品の多くが重なっている)くわしくは数えていないのですが、もしかしたら新規の音楽の方が少ないかも?

とはいえ、それが続編としてねらっているのだったら大正解だったと思います。実際ハイラル平原で馬(エポナ)を走らす時とか時のオカリナを思い出して感動しましたし。
音質も、ドルビーサラウンドのおかげかかなりよくなっています。まあハードの向上にともなっていれば当然とも言えるのですが。

 

しかしWiiならではの音楽の特筆すべき点は、ボス戦にあります。というのは今回のボス戦では、戦闘中のボステーマが流れているのですが、弱点が露呈して攻撃チャンスになった時に読み込みなしで音楽テンポがいきなり変わるのですよ。それがもう盛り上がり最高潮ってくらいいい感じなのです。

おそらくこれは風のタクトにはなかったと思うので、Wiiにしてはじめて成された、次世代機の特色かと思います(もちろんメモリ容量の問題だと思うので、PS3やX-BOX360でも出来るでしょう)。

そりゃ音質の向上とか画面の画像の進歩に比べればえらく地味ですが、演出的にこれは大きいと思います。まあそこまで大げさでなくても、音楽のループ時に最後と最初の継ぎ目がなくなりますしね。

思えばディスク媒体時代はこの読み込みでの音途切れにえらくストレスを感じるソフトがありましたからね。(有名なところでは、『ダライアス外伝』を家庭用に移植するときに、1面と2面の間で続いている音楽が一瞬途切れるのでちょっと揉めた、って話がありますね)。これは隠れた進歩ですね

 

さて、そんな地味な点まで聴かせる音楽でなかなかものもでした。相変わらずメインテーマの感動もありましたし。

おそらく今までのパターンから、しばらくするとサントラ化されると思いますので、楽しみに待ちたいと思います。

 

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