ゲームが技術的に進化するとともに、そのソフトカードリッジの大きさもだんだんと小さくなってきました。ファミコンソフトと比べ、今のDSソフトの大きさは何分の1になるでしょうか。
さて、ここで思うのは、ハードの進化に伴って、これ以上ソフトが小さくなるか、ということ。現に今ではmicroSDのように小さい記録媒体も存在し、しかもそれはDSソフトより容量が大きい2GB、さらに現在では価格が1000円程度になってしまっています。そうすると、技術的のみならず、コスト的にも実現は出来そうです。
ソフトが小さくなれば、部屋でそれが占めるスペースが減り、いいことのように思われます。ただ、そう簡単にはいかないと思われます。
まず、据置機の場合。これは現在、高機能化方面で進んでいるPS3ではブルーレイディスク、つまり最大50GBの容量を持ちます。いくらSDカードが低価格になっても、まだそれの半分の容量のものも普及していません。
それに、携帯機のように容量の小さいものならともかく、据置機で使う容量をROMだよりにすると、ある日ある時また半導体の価格が上昇し、メモリ価格が上昇する可能性もあります(本来下落しつつけるものではなく、市場によって値段が変動するので)。そうすると、スーファミ時代のようにソフト一つ1万のような状況を招きかねません。
では携帯機の場合はどうか。これもないのでは、と思えます。なぜなら、ゲーム毎に抜き差しをするカードリッジの場合、それなりの大きさがないと紛失する可能性が高いから。特に任天堂はハードの強度なども子供向けを強く考慮すると言われているので、その子供がなくしやすいものにはしないだろうという感じ。
というよりは、ソフト本体はともかく、パッケージのほうの都合が強いかも。つまりこれ以上パッケージを小さくすること自体をしないということもあります。つまりこれ以上小さくすると、店で陳列した時に目立たなくなってしまうのですよ(これはディスクがいらなくなったのに、まだ昔のサイズのままが多いPCソフトのパッケージにも言えるでしょう)それは現在のDSソフトの空いている幅からも言えることですね。さらに、これ以上小さくすると、マニュアルが入らなくなるという点もあります。
つまりソフト本体より、周辺の事情でこれ以上小さくならないのではないかと思われるのです。
ま、一番の原因はこれ以上小さくすることを望んでいる人がいないせいってのもあるかも。
ただ、可能性としてはネットによるゲーム配信が盛り上がり、すべてのデータをmicroSDやそれより容量のある新しい記録媒体(SDHC以上のもの)に収めて、ソフト自体がなくなりはしないまでもシェアが小さくなるということはありえるかもしれません。