Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)購入しました。
同時に買ったソフトは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。はじめたばかりでもかなり底が見えない感じなので、『マリオカート』、そして『スプラトゥーン2』が出るまではこれで十分遊べると思います。ちなみに舐めてません(参考)。
さて、今回実機に触ってみて、且つハードを動かして見て感じたことがあります。それは「意図的に機能を絞っているのかもしれない」ということ。
機能的にも見た目にもかなりシンプルなHOME
はじめて実機を立ち上げ、設定が終わって目にするであろう「HOME」の画面ですが、これ、かなりシンプルだなと思った人はかなり多いのではないでしょうか。
もちろんe-ショップやアルバムはあるものの、主にはソフトの表示画面と各種設定。Wii UのようなYouTubeやニコニコ動画、出前館やカラオケのようなゲーム以外のアプリはありません。
さらにe-shopにおいても表示は非常にシンプルで、現時点では発売中のソフトともうすぐ発売するソフト以外にはありません。3DSやWiiのショップページと比べても、非常にシンプルなものに見えます。
唯一特徴的なコンテンツと言えるのは「ゲームニュース」。これは文字通り任天堂関連のニュースで、文章が公式告知的ではなく、かなり砕けている感じです。しかしながら全体的にはWiiUや3DS、それにPS4等に慣れているユーザーからはかなりシンプルに感じると思われます。
そもそも、通信が本格化してからはほぼ必ずゲーム端末についてきていたブラウザが存在しません。これは以前の社長インタビュー通りとなります。
■Nintendo Switch: TIME Interviews President Tatsumi Kimishima | Time.com
しかしながらブラウザ自体は存在するようで、内部設定などにおいて使われています
■任天堂の最新ゲーム機「Nintendo Switch」にACCESSの「NetFront(R) Browser NX」が採用 | 株式会社ACCESS
つまり技術的には、ここから独立したブラウザ、つまりSwitchでタブレットやスマホのようなアプリのようなものを実装するのは容易と思われますが、それを意図的に外してきた、ということになります。
事前にタッチパネルの存在をアピールしなかった任天堂
実は発売前の発表の時から気になっていたことがあります。それは、「画面はタッチパネルなのか」ということ。
いまや端末には当たり前のように備わっているタッチパネルですが、最初の発表ムービーの時にはそれは明言されませんでしたし、後の発表でもアピールされることはほとんどありませんでした。これについては過去の記事でも触れています。
しかし実際は当たり前のように備わっていました。
さて、コントローラがただの画面であるより、タッチパネルであるというのはひとつの売りにはなるはずです、何故それをアピールしなかったのか。
しかし自分が思うにブラウザを(単体機能としては)搭載しなかったこととタッチパネルをアピールしなかったことは同じ理由だと思います。それは『Nintendo Switchは「タブレットと完全に別物」としてアピールするため』というもの
何故タブレットのような使い方をさせなかったか
コントローラのNintendo Switchの本体を見ると、第一印象で「あ、これタブレットに似てる」と思った人は決して少なくはないでしょう。事実、大きさ的にはNexus7より一回り大きいくらいですし。そして同時に「タブレットとして使えないかな」と思った人もそれなりにいると思われます。つか電源もコントローラもつけなければそれにしか見えません。
おそらくやろうと思えばSwitchの本体をタブレットのように、ブラウザをはじめとして数々のアプリやそれに類する機能を実装してタブレット端末のようにすることはそこまで難しくなかったとは思います。そこまでとは言わなくても、Wii Uや3DSのホームにあるような機能をもってくることくらいは出来たでしょう。
実際にタブレットとして使った場合、既存の同サイズ、同価格程度のタブレットからはどうしても見劣りしてしまいます。何よりすでにAndroidやiOSで数多くあるアプリの資産がゼロからのスタートになってしまいます。
そして何より、今のスマホやタブレットの普及率からすると、わざわざNintendo Switchをタブレットとして使うことのメリットはほとんどないのではと思うのです。どう考えてもスマホやタブレットのほうが多機能で、使い勝手がいいですし。唯一その普及率が低いであろう子供にだって、3DSという携帯に特化したものがすでにシェアを相当得ているわけで。
つまりNintendo Switchはあえてこれらを外して簡素化し、タブレットとの差別化を図ったのではないでしょうか。
タブレットとはあくまで別の存在としてのアピール
もしタブレットのように使えるという感じで出してしまえば、比較の対象方法が現在普及しているタブレットやスマホの枠で行われることになりかねません。そうするとスペック的に劣ることばかりが目につき、Nintendo Switchならではの特徴、たとえばコントローラなどが軽視されてしまうことになりかねません。それを避けるために、ブラウザを実装しなかったり、タッチパネルをアピールしなかったりと、スマホやタブレットと重なるところをできるだけ抑えたのではないか、と思うのです。そもそも携帯性とかカメラとかは、すでに普及している同社の3DSがまかなえるところですし。
まあこのあたりはニンテンドーハードに顕著ですね。スペックの単純比較では先行機種に劣ってしまうものを、アイディアや別の遊び方で魅力とさせ、ユーザーを惹きつけるというもの。近年ではWiiやDSがそれですが、それ以前から脈々と流れる「枯れた技術の水平思考」の思想がこのニンテンドースイッチにもあるような気がします。
ニンテンドースイッチとしての独自性を確立して欲しい
今後もし、今の一般的タブレットにあるアプリのような機能が実装されるならば、それはNintendo Switchがタブレットとは認識されない、Switchとしての独自の立場を築き、その機能があくまで付属品という認識になった時だと思います。
とはいえ、自分としてはスマホやタブレットで足りるような機能は正直いらないので、ゲームに特化してもらったほうがよいと思います。何より「ボタン」というものは、タブレットなどにはない、直感的デバイスとして大きな特徴であるので、これを生かし、さらに携帯性に優れるゲームは出て来てほしいと思います。
まあ、3DSもしくはその次の携帯ハードとの連携で何か新しくおもしろいことが出来るようになれば、それは歓迎です。
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