スポンサーリンク

PCゲームの主流がWindowsから解放される時だって来るかもしれない

 さて、最近VISTAへの移行が思ったよりも滞っていることから、Windows優勢への懐疑が若干報道されるようになってきました。
 ■参考:Gartner、Vistaの崩壊を予想―Yahooを買収しなければならない本当の理由
 ただ、これはだいぶ前から、それこそJAVAが誕生した時、いや、する前から言われていたことですね。そして、そのうちOSに頼らない、ブラウザのみでほとんどの主要な行為が行えてしまうシステムが構築されるのではないかということも言われていました。そうなると、ブラウザが動くOSならどれでも同じことになり、OSごとの特性が薄くなる。そして結果として、安いリナックスに移行するということも言われていました。MSも絶対優勢な時代から、それに危惧を抱いているというのはよく言われていました。それ故、MSはよくリナックスやJAVA潰しに躍起になっているとも(MSのJAVA仕様違いによる裁判、SCO裁判と言えば、わかる人にはわかるはず)。
 まだWindowsの天下は続くでしょうが、現在、Google Appsのようなものが多く生まれてますし、これがもっともっと発展すれば将来的にはたしかにOSの違いというのはたいした差にならなくなっているのかもしれません。それは90年代までは9801、FMタウンズ、X68000とメーカーごとに仕様が異なっていて、違うタイプのものではソフトが動作しなかったパソコンが、OS(Windows)の普及によりその垣根が取り払われたように。
 さて本題。そうなると、ゲームももしかしたら近いうちに、OSを問わなくなる可能性というのが出てくるのではないでしょうか。
 現在、PCにおけるゲームはアダルト、非アダルト問わずWindowsが圧倒的な数を占めています。たしかにマックなどにもありますが、少数派になってしまうでしょう。しかし、このまま上記のようにOSに依存しないアプリケーションが優勢になると、ゲームも技術的に可能なら、それにあわせてくる可能性も十分あるのではないでしょうか。
 こうすることの利点は、一番にどのOSでも動くこと。ゲームを販売する会社も客商売ですので、もしWindows以外のOSが発展するようなら、その対策としてプラットフォームを問わないゲーム開発が急務になってくるのではないでしょうか。
 あと、媒体の値段がかからないDL販売にしやすいというのもあるかも。
 
 ちなみに発展の起爆剤となるもとのして思いつくのは、アドベンチャーゲームのエンジンでしょうね。簡易的なものなら今の段階でもFlashなどでありますし、それを発展させてゆけば、技術的には十分可能だと思います(もし通信をやるとしたら、サーバ的な問題がかかってくるでしょうけど、それをローカルで処理出来ればどうにかなるかな?)。もし、こういったものが今の『吉里吉里』みたいにフリーのスクリプターとして公開され、仕様が要求に耐えられるものであれば、そっちに一気に移行が進む可能性もあります(理想としては、現在のWindowsのプレイヤーには違和感をほとんど感じさせず、且つ他のプラットフォームのプレイヤーに出来るようにする感じかな?)。
 現在の段階では、まだまだありえそうもない話ですが、こういったPCの技術というのは、前まであり得ないと思っていたことがすぐに当たり前になります。最初に書いたPC98などからWindowsへの切り替えだけではなく、CD-DAからHDDにインストールしての音源再生、CDからDVDへの移行など、こういった変化が常に行われています。ということは、たいしてみんなが気にしていないうちに、自然とそのゲームがリナックスやマックなどに対応している可能性というのは十分あり得るのではないでしょうか。
 ま、実際にそういったエンジンが出来れば、またいろいろ、それこそ随時Webで更新して、シナリオが変化するゲームとかも出来そうだし、ゲームの可能性も広がるかもしれません。さて、5年後に、2008年のPCゲーム事情は私たちの目にどういう印象を持って思い返されているでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました