コミケが終了したようです。行った方はおつかれさまでした。
さて、ゲームにもイベントが昔から存在しています。その目的は主にはその自社のゲームソフトの広報のため。その運営形態はさまざまで、内容も時代によって移りかわってきました。ちょっとそれをまとめてみます。
■総合型(総合型)
とある時期に、幕張メッセやら東京ビックサイトやらの大規模展示場を借り切って、ゲームのプロモーションを行うもの。ある意味ゲームのイベントといって一番思いつく形かも。
最初は、現在でも続く東京おもちゃショーに、ほかのおもちゃなどと一緒に出ていた感じでしたが(今でもゲームは出展されてますが)、そのうちCSG(CESAの前にあったゲーム系団体)がゲームイベントとして行ったりしていました。
そしてPS・SS時代への移り変わり時期の1996年、CESA主催の東京ゲームショウが開催されます。ちなみに第1回は有明の東を2スペースだけだったので、かなり混雑しておりました(そののち幕張メッセに移動)。
海外では、E3が有名ですね。ただ、現在の規模は、昔ほど大規模なものではなく、主にゲーム業界人を対象としたものに縮小されています。
■総合型(ハードメーカー主導)
1990年代半ば、やけに派手に行われていたゲームイベントですが、東京ゲームショウだけではなく、各ハードメーカーも独自に行っていました。特にPSエキスポの規模は、東京ゲームショウに負けないくらいのものだったと思います。しかし、そのうち規模は縮小され、物販や配布などがほとんどない試遊イベント(全国開催型)へと変化しました。
ちなみにセガや任天堂も、同じように試遊イベントを行っています。ただ、私が行ったことのあるサターン時代のセガのイベントは屋外だったのに当日雨で、売りであるサーカスショーも中止という、セガサターンの今後を示すようなものでした……
■アーケードイベント
春と秋、AOUショーとAMショー、まとめてJAMMAショーと呼ばれるアーケードゲームほか周辺機器系のイベント。本来は問屋やゲーセン経営者向けのイベントだったのですが、アーケードファンが入り込んでくるにつれて、一般客にも開放。アーケード全盛期はかなり盛り上がりました。ゲーメストが現役の頃は、アンケート速報で盛り上がりましたね(今もどこかが引き継いでいるはず)。カプコンの手提げ袋は有名。
ちなみにあくまで中心は業者向けですので、アーケードゲームのスペースよりも、アミューズメントマシンや両替機、コンパネのパーツなどの展示物が多いです。
■ソフトメーカーイベント
ソフトメーカーが、自分の会社の製品をアピールするために行うイベント。最近ではスクエニがプライベートショーをやりましたね。
一番最初は、やっぱりハドソンのゲームキャラバンでしょうか。あと、今は亡きコンパイルもぷよぷよのゲーム大会を大規模に(東京ゲームショウとかでも)行っていました。
さて、ここまでは一般客が対象のものですが、それ以外のものというのもあります。
■商談会・プライベートショー
一定期間で行われる、ハードメーカーや団体が今月出るソフトをアピールするためのイベント。しかしあくまで商談が中心なので、業者などの招待のみであり、派手さもありません。ちなみに、ショップの人にとっては売り物の出来を見るわけで(その他販促展開などのアピールもあるし)、かなり重要に思っている人も多いようです。
雑誌などでは、ここでの発表から最新ゲームニュースがリリースされますね。
こんなところかなあ。でも、この各々のイベントでも、内容は昔とだいぶ変わっていると思われます。特に変わったのは総合型で、1990年代後半のような派手派手、大規模プロモーションからはだいぶ縮小し、実質本意になっている感じです。おそらくは、派手にやっても売り上げにはつながらないということが判明したか、もしくは昔のように派手にやる体力が、ほとんどのゲームメーカーになくなってきたか、どちらかでしょうね。一時期、それを補うためか東京物販ショウになりかけましたし。
個人的には、別にそんな派手である必要はないとは思いますので(むしろ数ヶ月経てばプレイできるゲームを、1時間とか並んでまでするつもりはあまりない)、普段触れないゲームに触れられるもの中心のイベントでいいと思います。それにものでつっていたら、体力のあるメーカーの大作しか残らなくなってしまいますしね。