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ゲームメーカーのECサイトは今どうなっているのか

ゲーム音楽サントラを収集している人にとっては、セガのサントラを限定販売するセガストアの存在はわりと知られているでしょう。

セガストア

さて、この前身となったのは、セガが運営するECサイトだったわけで(どうでもいいけどECサイトってのも死語になりつつあるような)、開設は1999年4月で、当時ドリームキャストが稼働中であった時期です(当時の名前は『ドリームキャストダイレクト』)。

取り扱う商品は、自社製品のほか、ドリキャスのソフト全般(一部除く)。ドリームキャストにはゲーム機としてはじめて通信モデムが標準装備されたように、この頃のセガはネットにも力を入れていましたね(ドリームポイントバンクなんてのもあったし)。しかし、ハード撤退からは、事実上自社製品の直販サイトとなりました。

そして今年撤退、販売の場をエンターブレインECサイトのエビテン内のセガストアに移します。

 

しかし、ハードメーカーがECサイトを運営していたのは、何もセガだけではありません。SCEもかつてやっておりました。最初はPS2発売前にプレイステーションドットコムを開設。そこでソフトやハードの販売をしておりました。一番盛り上がったのはPS2発売時で、私もここで注文して、発売日に手に入れました(余談ですが、うちのPS2はわりと頑丈で、10000番台なのに今年初めまで壊れなかった。メモカはすぐ破損したけど)。しかし、これ以来ここで買った記憶がなく、IDもなくしてしまいました。そういった人が多かったのか、2006年4月4日、PSオフィシャルサイト(情報系)と合併しました。そしてPS3のここでの通販も行われず、2007年12月27日、ひっそりとショッピングサービスを終了しました。

現在振り返ってみると、Amazonなどほかのショッピングサイトに委託しているX-BOX、最初から限定された商品でしかやっていない任天堂(GCトワプリとか)を含め、ハードメーカー独自運営のECサイトは全滅しています(ちなみにポケモン系だけは、「ポケモンセンターオンライン」を直接ではないものの運営してしましたが、これも閉鎖しました)。そして前述以外のメーカー(ソフトメーカー)を見ても、コナミスタイルが(スクエニも?)が限定商品で頑張っているかなあと思う程度で、あとは正直なところあまり目立っていないように思えます(あくまで私の見た目で、ほかにかなり利益をあげているところはあるかもしれませんが)。実際、自社ECサイトを作っていたものの、もう終了してしまったところもあります。

 

とはいえ、これはゲーム関係に限らず、ECサイト全般に言えることのようです。つまりは、勝ち負けがはっきりしてしまったという感じ。特にゲームソフト系の場合、これ系でで圧倒的に強いのAmazonがいます。それに次いで楽天、ツタヤ、セブンアンドワイなど多数のショップがあります。そしてそれらの多くは総合サイトで、どのハードも買うことが出来、値引きやポイントもあるという点で利点があります。ちなみにAmazonが強かったのは、送料が一定金額以上でタダになるというシステムを最初に構築してしまった点でしょう。

これにゲームメーカー独自のECサイトが対抗するには、値段では難しいとしたら、限定品しかありません。しかしこれもあまりやりすぎると、販売元として既存店から不公平だと反発を招く恐れがありますので、やり過ぎることは出来ないでしょう。もしこれから自社サイトだけでの販売というのでしたらいいのですが、現状でそれは不可能です。すなわち、メーカーであることがショップの枷になってしまったという感じ。故に、専門のECサイトよりハンデを背負ってしまったのかと思われます。(限定サントラは、市場が狭い分、限定でも見逃されている点はあるような気がします)。

まあ、IT革命(これも死語になりつつあるな)とか言われていましたが、結局、メーカーの販売面にとってはその恩恵はあずかれなかったのかなと(つか、前述のようにかなり多くのジャンルでこの手のサイトは勝ち負けがはっきりしていますが)。

さて、現在ハードにおけるネット配信がだんだん広がっています。これは、ECサイトで果たせなかった、ハードメーカーの独占的販売獲得手段となるのでしょうか。

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