PSPの発売からの低迷期とそこからの復興を振り返ってみる

最近PSPが好調です。秋には新型機(3000番台)が出るようですし、今年いっぱいは広がりを見せるでしょう。

とはいっても正直、私はここまでPSPが復活するとは思ってもいませんでした。いや、ゲーム用途以外のプレイヤーとしてはそれなりに(まあ失敗とは言えないくらいには)普及するとは思っていましたが、、ゲーム機としてもここまで持ち直すとは予想していませんでした。それは一昨年のDSの爆発的人気と同じくらい。

さて、どうしてもこの話になるとDSとの比較になってしまいがちですが、ここではなるべくPSP単体にも目を向けて、低迷期からの復活の理由を分析したいと思います。

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PSPリリース前~発売

PSPのリリース前は、正直かなりあたふたした感じでした。理由は以下によくまとまっています(特にその3)。

■参考:SONY帝国の凋落~PSPの失敗その1~・その2・その3 (リンク切れ)

つまりは、DSの意外な戦略に振り回されてしまい、いろいろな面で欠点が生じてしまったのですよね。いや、発売日や価格、大目に見て品薄もともかく、ユーザーにとっては□ボタンのトラブルと、それに対するSCEの対応で相当不満を持った人が多かったのではないでしょうか。

しかし何故、当時これらの不評を買うような発言をしたのか。これは推測でしかないのですが、2004年時点でまたSCEは、ネットを相当軽視していたのではないかと、つまりサイレント魔女……もとい、サイレントマジョリティが騒いでいるだけで、売り上げには影響ないと。しかし短期的にはそうだったかもしれませんが、これは後にボディブローのように、見えないところでじわじわと効いてきたように思えます。

PSP低迷期

PSPの品不足が解消された後は、DSの大ブームが始まったのもあって、冬の時代が続きます。店にはPSPは山のようにあるけど、傍らには「DS品切れです」の張り紙。ただ、これはDSの人気ばかりが原因ではありません。この当時、魅力的なソフトが全くと言っていいほどなかったのですよね。だって、ほとんどがPS2で本編ができてしまうもののリメイクだったし。それをわざわざ、外でバッテリー切れの恐怖におびえながらやる人も少数なわけで。

というか、この時期になると独自規格として流通させようとst栄太UMDディスクからの、映画会社からの撤退などもあり、PSPに将来性が見いだせなくなっていた時期だと思うのですよね。故に、ソフト開発会社もこっちに新しいゲームを導入するのに疑問が出て、生まれてこないというスパイラル。

あともうひとつ、開発者を注目が集まっているPS3&Wiiに持って行ったため、こっちに割ける人員がいなくなっていたというのもあるかもしれません。

ただ、モンスターハンターポータブルに人気があったため、完全撤退は免れました。このヒットがなければ、下手をすれば今はなかったかもしれません。

そして、2006年12月1日社長が久夛良木氏から平井一夫氏に変わります(翌年春、久夛良木氏は名誉会長に)。

PSP復活期

ただ、2007年終わりごろ~2008年になると何か様子が変わります。もちろん、DSのブームが一段落ついた(&あまりにも知育系・実用系があふれすぎてしまった)というのもあるでしょうが、この頃から、電車内でPSPをプレイしている人間が増えてきたように思えます。それは『モンスターハンター ポータブル 2nd』が発売されたために、それまでのプレイヤーに加え、狩りに巻き込まれたプレイヤーが増えたためでしょう。しかしその後も、それ以外のソフトでも異変が起こります。というのは、それまではネットでたいして話題に出なかったPSPソフトの話が良く出てくるようになるのですよね。たとえば『勇者のくせになまいきだ』をはじめとして、その後『無限回廊』など。売り上げは爆発的ではないにせよ、なんというか、PSやPS2初期に見せたオリジナルティの高い、やって楽しいゲームがそれなりに出てきたのですよね

最近いろいろな面で、DSとPSPの立場が逆転してない?

そして今年、PSPがDSの週間売り上げを逆転することも多くなりました。もちろんこれはDSが一通り行き渡ったこと、そして新型PSPが出たことや、大人気ゲームの続編『モンスターハンター ポータブル 2nd G』が出たことも大きいでしょう。しかしながらそれ以外に、「買ってもよさそうなゲームがあるな」という思いが広がったのが理由ではないでしょうか。

ちなみに音楽再生機としては、個人的にはiPodにはかなわないと思うので(特にバッテリーの面)、あまりそれの売り上げにはかかわってないかな、と思います。まあ動画プレイヤーは若干需要があるかな?

個人的に今のPSPには、あのPSやPSP初期のような「期待感」があるのですよね。それは以前のDSにも感じたけど、ちょっと違うベクトルの。ですので、その期待感を持たせ続け、それに応えてゆけば、モンハン以外の力でもPSPを伸ばすことは可能だと思います。逆に言えば、DSもこのマンネリ気味の状況を打開すれば、また大ブームを起こせると思いますが。

あ、でもバッテリーの持ちだけはどうにかしてください。3000番台もそれが一番気になっていますので(非公式のってどうも発火するのとかありそうで気が進まないし)。

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『PSPの発売からの低迷期とそこからの復興を振り返ってみる』へのコメント

  1. 名前:kh 投稿日:2008/08/24(日) 11:26:16 ID:589fc6ab0

    SECRET: 0
    PASS: 3b18715a1e02bc64bd0236415f7f0912
    こんにちは。
    バッテリーの持ち悪いですか?旧型は悪いですが
    新型PSP+純正大容量バッテリーでかなり持ちますよ。
    あと、PSPが持ち直してきた要因としてファームフェアの頻繁な更新も忘れてはいけないと思います。
    最近ワンセグ予約録画も出切るようになり、映像再生機としてかなり充実してます。
    音楽プレイヤーは弱いですね、イコライザーやエフェクト機能とか無いんで色々専用機に負けています。
    skypeは今はマイク別売りで微妙ですが、次世代型ではマイクも通常装備になりかなり期待してます。
    ソフトでは、うちのまわりでは「日本のあそこで」が流行ってますよ。

  2. 名前:AVC-M370 投稿日:2008/08/25(月) 02:30:22 ID:589fc6ab0

    SECRET: 0
    PASS: be83e113aeeec3717846a8131ae8370e
    初めまして。
    読まさせていただきましたので感想を。
    PSPが何故爆発的な普及に至らなかったのかをネットでの□ボタン騒動等不良部分での不評と見ている意見は恐らく狭いと思います。
    もちろんネットでの口コミを良くするような層が商品を頻繁に買っているのだとは思いますが…。
    (あまり参考にしない方の層なので良くはわかりません)
    個人的には商品のテーマ(利点や価値)を打ち出せなかったのが一番大きいと考えます。
    NDSであれば直接触ると言う新要素が追加されていることが大きなテーマです。
    そしてこれによって新ジャンルを開拓できたので幅広く受け入れられる。
    一方のPSPは基本的に従来の延長です。
    (ゲームギアの系譜と言う比喩が適切なぐらいです)
    この手の物が好きな方には「おぉマルチメディアポータブルプレーヤー。なんてすごいものだ」となりますが、一般的には表現力が向上したGBAのようなものぐらいしか感じないでしょう。
    当時のゲーム機としての評価はこんなものと思います。
    ここでもし、ソニーグループが音楽配信でシェアを作っていたらウォークマンとしても売れたかもしれませんが、当時の主流はMDであり、PSPでは使えません。
    また、音楽配信は当時も今も、カセットやCDのように誰でも使えるサービスとして成功しているとは思えません。
    あのiPodですらphoneでの配信までパソコンを使わなければなりませんでしたし、音楽配信は携帯電話に取られていると思います。
    リンク先でもありましたが、(レコーダーなど不十分なソニー製シェアで広がっている他の土台な)マルチメディアに力を入れるあまり、ゲーム機としての本分がやはり弱くなっていたことが、爆発的な加速力を示せなかったと考えます。
    いっそ「PS3はポータブルにもなりました」ぐらいの勢いで4万円ほどのPSPを構想していれば、家外兼用で構造にゆとりある仕様がテーマになり売れたかもしれませんね。
    長々と失礼しました…。
    標準バッテリーは、普段は一日で絶対的に足らないと言うほどではないですが、Wi-Fiを使うと旧型も新型も同レベルで心もとないですね…。