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おもちゃ屋にディスクライターがあった風景

今日の話は完全に1970年代生まれ向きの話ですが、ご容赦ください。

ニコニコ動画で、偶然面白いものを見つけました。(アカウントない人はすみません)

知る人ぞ知る、任天堂ディスクライターのデモ画面です(しかし一体どこから手に入れたのやら)。

一応知らない(若い)人のために説明しますと、任天堂のファミコン周辺機器として発売されたディスクシステム。今までのROMカセットでは不可能だったセーブ&ロード機能を持ち、ディスクの書き換えが可能だというのが大きな特徴です。

発売当時は本気でカセットからこちらに全面的に移行する計画まであったという話で、第1弾から『ゼルダの伝説』『謎の村雨城』のような名作が生まれ、その後も当時の超大ヒットしていた『スーパーマリオブラザーズ』の続編である『スーパーマリオブラザーズ2』も発売され(ちなみにここから滑るけどジャンプ力が高いルイージが生まれ、みんなそっちを使っていましたね)、注目されました。

あと、当時のソフトの価格は多くが4500円(当時は消費税がない)、ナムコの一部ソフトが3900円だった時代に、500円という書き換え料金は驚きでした。

 

その当時、ソフトの書き換えが行われたのは普通のおもちゃ屋。まだファミコンショップが少なく、ニンテンドーパワーのようなコンビニ展開も考えられていなかった時代です(そもそも当時は店舗も少なく、ローソンの半分くらいがサンチェーンという名前だったり)。

子供心の印象は「なんかすごい機械がある」だったと思います。。画面には当時はやっていたマリオが使われていたので、それを眺めていたものです。店内にもこのディスクシステムと同じらしき音源の音楽が響き渡っていました。でも私の場合、ディスクシステムを買ってもらえなかったので、結局そこで書き換えることはなかったのですけどね。いつかは欲しいと思いつつ友人の家で遊んでいたものです。

余談ですが、なんかよくわからん正規のとは思えない小型のライターもディスカウントショップの端に置いてあったのも併記しておきましょう。まあそのへんの話題は今日は割愛。

 

ただ、ご存じの方も多いように、その後バッテリーバックアップがROMで採用されて、容量が肥大化してくると、ディスクでは不足となり、活躍の場を失ってゆきます。何より読み込み時間が最大のネックだったでしょう(『レリクス 暗黒要塞』は超悪例としても)。

そうするとおもちゃ屋でも、音楽は消されて聴かれなくなり、隅で画面が光っているだけの大きい存在となりました。そしておもちゃ屋からはどんどんそれらが消えてゆきます。

そしてそれからも長い間任天堂本社での郵送書き換えサービスを行っていましたが、それも2003年9月に終わり、歴史に幕を下ろしました。

 

現在、それを置いていたおもちゃ屋ももうありません。というか、近所にあった4件のおもちゃ屋はうち3件が廃業。ただ、ゲームに関してはおもちゃ屋よりもスーファミ時代から出来てきた専門ショップに行くようになっていたので仕方ないのかも。そして現在では、そのソフト専門店もどんどんなくなってますね。そんな時代の流れを感じつつ、上の映像を見ていました。

しかし、今思うとあのディスクライターってかなりスペース的に邪魔な機械だったんじゃないかと、おもちゃ屋のスペース的な苦労を想像してしまいます(実際、カウンターの横に入れて窮屈になっていた店もありましたし)。

まあ、当時思いつかなかったこういう事を考えるあたり、大人になったということでしょうかねえ……

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