長年にわたって、少年ガンガンに存在した『ドラクエ4コマ』。ご存じの方も多いのではないでしょうか。
簡単に説明しますと、エニックスの雑誌である少年ガンガン（及び兄弟誌である『ギャグ王』）で連載されていたコーナーで、文字通りドラゴンクエストのアンソロジー4コマコーナーです。しかし下手なアンソロにあるようなものではなく、なかなか工夫された面白い作品が多く、それを描いていたマンガ家で、現在のスクエニorマッグガーデン系or一迅社系の漫画家となっている人も多いです。代表的なところでは衛藤ヒロユキ氏、柴田亜美氏などでしょうか。（もっとも柴田氏はファンロードでの連載もありますが）。
そしてこれには『4コマクラブ』という読者投稿部門？も存在し、そこから夜麻みゆき他多数の漫画家（ほとんどエニックス系ですが）を排出したのも有名な話。リニューアル時にはガンガン系の漫画家総出でドラクエ4コマを描いたりしてましたね。『ハーメルンのバイオリン弾き』の渡辺道明氏から『ロトの紋章』の藤原カムイ氏まで。
しかしこれ、ドラクエの範囲内なのに、よくここまでたくさんのネタが存在したと思います（まあたまに設定を許されるギリギリまで度外視した作品もありましたけど）。これも制約の中で生まれた素晴らしいものなのかもなあと思います。
これらの作家が中心となって、『ギャグ王』という雑誌が創刊されたのですが、これが子供向けだったのにもかかわらず、なかなか面白かったです。ちょっと前にそこでの人気漫画『うめぼしの謎』が復刊されてましたね。あと、牧野氏のマンガ『勇者カタフトロス』も好きでした。
どうやら今は、ドラクエ4コマはなくなってしまったらしいですが、これに描いていたメンバーで（ドラクエでなくてもいいので）もう一度描いて欲しいなあと思ったりします。埋もれてそうな人が多くてもったいないし。
