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時代の狭間に生まれたグッズ『タイトーユニバーストレーディングカード』

先日、『トレーディングカード&TCGの隆盛とバブル、そして衰退』において、トレカバブルの頃に出たカードについて触れましたが、その時に私が買った、ゲーム系のトレカで、マイナーだけど今見るとなかなかレアかも、と思うものをひとつ紹介します。それが、『タイトーユニバーストレーディングカード』。

タイトーユニバーストレーディングカード01 タイトーユニバーストレーディングカード02

これは、かつてゲーメストを出していた新声社から発売されたトレーディングカードです。内容は写真のようにタイトーの歴代アーケードゲームの画面写真、裏には解説そして当時キャラ人気(今で言うところのやや腐女子的人気的含む)がアーケードでもかなりのものだった『サイキックフォース』シリーズのイラストカードなどを中心に構成されています。
タイトーユニバーストレーディングカード03_サイキックフォース

 

私は当時、『ダライアス外伝』『レイフォース』『レイストーム』『Gダライアス』『サイキックフォース』『電車でGO!』、そしてもちろんZUNTATA(当時レーベル最盛期)と、いう、おそらくタイトーが90年代で一番盛り上がっていた時期でしたので、このトレカは入手できて嬉しかったです。

 

ただ、このトレカ、実は入手価格相当安かったのですよね。ワゴンに入っていたので、おそらく1000円くらい(ちなみに定価はそれの4~5倍)。それは前にも書きましたが、ちょうどトレーディングカードバブルがはじけた頃で、もう何でも売れるという状態ではなくなっていたためだと思います。まあ当時のタイトーは良作を連発していましたが、やっぱりファンはコアなところだったと思うので、トレカを買うまでの人はそんないなかったのではないかと。ついでに、買ったゲーメスト直営店○ゲ屋は、そのあとどんどん支店が閉店し(荻窪、池袋等々)、そのうち本体までもなくなってしまいました。まあ新声社の倒産原因は、雑誌の売り上げではなく、このようなグッズ濫発の影響って言われてますから、このトレカもそれのひとつだったのかもしれません。しかし当時、原稿回収や未払いがかなり問題になったけど、やっぱりあれって大半は今でも解決していないんだろうなあ……。

 

さて、トレカに話を戻しますと、タイトーファンなら、私の買った値段ならまあ資料的な意味でいいかというところ(サイキックフォースの感じが強すぎる感じもしますが。つーか硬派ゲーマーとサイキックファンのどっちをも狙って失敗した感じか?)。ただ、『MJ12』とか『ヘビーユニット』なんてマイナーなところがあって、『レイフォース』や『ダライアス』といった、本当にメインなところがないのですよね。これPART1と銘打たれているので、第2弾を出す気満々だったのではないかと。まあ今なら、PS2のタイトーメモリーズ買った方が資料にはなりそうです。

ま、こういったものが時代の狭間で作られた、ということで。おそらく今、店に並べられているグッズやゲーム、そして放映されているアニメや売られている漫画でも、数年後に見返すと「あ~」ってな気分になるものは出てくるでしょうね。

タイトーメモリーズ 上巻 エターナルヒッツ タイトーメモリーズ 下巻 エターナルヒッツ

 

 

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