私は、昔からコンティニューというものができません(QMAみたいに1ゲームの長さが決まっているものは別として)。いや、出来ないというのは正しくはないですが、するのに抵抗があるというか、もしくはしてももやもやしたものが取れないというか。それは「コンティニュー嫌悪症」と言えるみたいのもの。
例えばシューティング、これは絶対にノーコンティニューでクリアしないと、達成感がないので、ひらすらボス前まで来てもそこでゲームオーバーになれば最初からやり直し(その結果、1面での稼ぎが妙にうまくなるおまけつき。特に『ダライアス』みたいな分岐タイプは)。格闘ゲームの1人用でも、ムービーを見るために全キャラやったのですが、ノーコンティニューでクリアするまで頑張りました(まあ最近はイージーにすればそんな難しくないですが)。
これは、コンシューマオリジナル系のソフトでも同じです。自分の意思でセーブしたところからのやり直しは出来るのですが、ゲームオーバーになった時のコンティニューは出来ないのですね。
最近では、ゲームオーバーになった時に、ノーリスクでコンティニュー出来るゲームは増えてきています。『スーパーマリオギャラクシー』とかもそうですね。あと、RPGでもセーブより先の地点でコンティニュー出来るものもあります。しかし、私はそれでもコンティニュー、ほとんどの場合できないのですよ。たいていの場合はリセットして、セーブ地点からやり直すとかしてしまいます。最近苦労したのは『大乱闘スマッシュブラザーズX』の亜空の使者モードかな。ましてやあれ、コンティニューするとコインさっぴかれるし。
これ、みんなそうなのかなあと思っていたのですが、見たところそうでもない人もわりといるのですよね。それこそ普通にコンティニューはあたりまえと思っている人は多く、ましてやノーリスクならするのがあたりまえという人も。
まあ、人によるといえばそれまでですが、もしかして自分がこうなっているのは、自分がアーケードゲームで育ってきているのもあるのかなあと少し思います。つまりはアーケードゲームはコンティニューするためには「1コイン」(100円、もしくは50円)が必要なわけですよね。なので、アーケードでは原則倍の価格をつけてやるよりは、最初からプレイした方がプレイ時間的にも得、というので、めったにコンティニューをすることはなかったのですよね。あと、シューティングとかだとコンティニューすると末尾1桁に「1」とか、コンティニューしたことがしっかりわかる表示が出来て、いたので、それがチキンプレイっぽく見られるのがいやだったのもあります。さらに、ゲーセンでは待っている人がいる場合「連コイン」がマナー違反になる場合もあったので、コンティニューするのをさけて一度席を離れる習性がついてしまったというのもあります。
こんなわけで、自分の中に「ゲームはノーコンティニュー」という強迫観念みたいなものが生まれて、そのまま染みついてしまったのかなあと。まあ、別にいいような困るような、微妙なところです。でも、今考えると、格闘ゲームの対戦台って連続コンティニューみたいなものだよね……
ですので、コンシューマでも、コンティニュー前提で調整してあるゲームはやめてくださいと。あと、RPGでゲーム中盤にラスボスクラスが登場してたまにある「一度全滅でゲームが進む」も、コンティニュープレイをしてない人間にとってはすごく焦るので、そっちもやめてくれと(といっても、最近はそのパターンだらけで、シリーズ中盤でやけに強いキャラが出た時、「たぶん全滅で進行だろうな」って予想ついちゃいますけどね。逆にそのままゲームオーバーになるとすごく驚く)。
余談ですが、上の「コンティニュー嫌悪症」とは別にゲーセン通いで逆に役に立つ病気、というか技も身につきました。それは「100円玉10枚の重さがわかる」というもの。
ゲーセンに行くと、だいたいの場合は1000円札を100円玉に両替します。そこで当然100円玉が10枚出てくるわけですが、希にそうならない時もあります。それはあとから一枚だけ遅れて出てきたり、トレイに取り残したり、はたまた一時期駅ではやりましたが、コイン口にガムをつけておき、小銭を盗む仕掛けがあったり。
でも、何百回、何千回と両替をして、100円玉10枚を持つ感覚を覚えると、9枚以下だといちいち数えるまでもなく、妙に違和感を覚えるようになってしまったのですよね。で、実際数えると9枚だったり8枚だったりで、両替機を探すと残っていたり。
実は学生時代、新宿のゲーセンでその「取り出し口にガム」の仕掛けがしてあり、文字通り9枚くらいしか出てこなかったのですが、このスキルのおかげで気づき、店員に知らせることが出来ました。……まあ、これがゲーセン以外で役に立つかどうかは不明ですが。