ちょっと前になりますが、こんなニュースが。
あくまでまだ噂の段階ですが、
・ゴージャスなスクリーン
・より早くなったロード時間
・改良されたボタン
・8GBの内蔵Flashメモリ
・タッチスクリーンの”可能性”
・内蔵カメラの”可能性”
・UMDは健在
といったところが話題に挙がっています。
ロード時間が早くなったりボタンが押しやすくなるのはいいことですし、8GBの内臓メモリもムービーなどを持ち歩く点から見ると魅力的です。UMDは現行機と互換を保つ上で必要でしょう。（できればPS3でHDDにデータを移して高速化するように、メモリーブートが出来るようになれば嬉しいのですけど、無理かなあ……）
カメラは新しいゲームに生きるのならばOKだけど、今までのスナップで遊ぶ程度に留まるなら、携帯があるから別にいらないかなあ。
で、そんな中で一番気になっているのは「タッチパネル」。
実はこれに限ってはたとえ噂が本当だとしてもやめといたほうがいいんじゃないか？と思っています。
というのは、今までDSのタッチパネルを使っていて不満に思ったところの回避方法が、PSPにはないからなのですよ。
さて、その「タッチパネルの不満」ですが、明るさが足りないとか傷つきやすいとかそういうことではありません。
ええと、説明がしずらいので、ちょっと画像を利用してみようかと。ちなみに画面は『もぎたてチンクルのバラ色ルッピーランド』ですが、別にこのゲームが悪いとかではなく、単に私のDSにちょうど差さっていただけですので。（面白いですよ、これ）
上はＤＳの画面です。で、ゲームによっては下のタッチパネルをタッチペンで操作するのですが……
場合（手と逆側を選択する等）によっては、上のように画面が手で隠れてしまうことがあるのですよ。私は右利きですので左側を選択すると、図のように画面の右側が手によって邪魔されてしまいますね。（ちなみに左利きの人は右側がそうですね）
※ちなみにわかりやすいように、ちょっと短めに持っています。実際はあと数センチは上を持てます。
タッチパネルをタッチペンで操作するゲームをしたことのある方なら、こんな経験ありませんか？
初期のＤＳはペンが短かったので、よけいそうでした。DS Liteになってペンが長くなると、ある程度は緩和されましたが、それでも一部はかかってしまいます。
まあ、もっとペン持ちのストロークを長くすればいいとツッコまれるかもしれませんが、あまり後ろを持ちすぎると、文字を書くなどの細かい操作は辛いのですよ。まさしく鉛筆持ちにしないと字が書けないというか。
とはいっても、制作者の方も色々考えられておられたようで、ソフトによっては回避策がところどころに見られます。
主なところでは、最初に右利き、左利きを選択させて、選択するものを手のほうにしか出さないなど、画面に手がかぶらないようにタッチパネルを操作させる方式ですね。
あと、有名な脳を鍛えるシリーズでは、もともとＤＳを縦にするため手が画面の外に出てしまうのでほとんど重なりません。
ただ、ＤＳの場合、それがなくても上に２画面目がありましたので、上を見る専用、下を書く専用にしてしまえば、一応それを回避することが出来ました。「黒板を見ながらノートを書く」と同じ感じですね。
そのおかげか、たまに気になることはあっても、致命的なまでにゲームの進行に支障をきたすものはＤＳソフトでは（やった中では）ありませんでした。
しかし、ＰＳＰは横向きの一画面です。ということは、タッチパネルを操作するということは、唯一の視覚情報が得られる画面の視覚を手によって奪ってしまう可能性があるのです。
少なくとも、ＤＳと同じことをしようとすると、壁に当たってしまうように思えます。
で、さっき実際にタッチペンを持ってシミュレートしてみたのですが、やっぱり左端を選択するとＤＳより画面が大きい分、手がかかってしまいますね。あと、現行のものの場合ですが、片手で持つのはけっこう重さを感じるので、長時間だと疲れるかも。
１画面でもタッチパネルを採用している製品は他にもあります。例えばタッチパネルパソコンや、ＰＨＳのW-ZERO（[es]）といったもの。
しかし前者は画面が非常に大きく、たとえ手が乗っても全体の画面の一部ですから、（多少邪魔ですけど）携帯ゲーム機ほど問題はないと思います。（あ、でもそれでもあまり普及してないのは、やっぱり同じ問題があるかも）
そして逆にW-ZEROは液晶を使っていますが、画面が縦長ですからタッチペンを使うときは手が画面の外側に置かれて、あまり画面の邪魔をすることはまずないですね。[es]に至っては言わずもがな。画面に手をかぶせれば、ペン先が画面の向こう側にはみ出します。
そんなわけで、新型PSPのタッチパネルが万が一本当にあったとしたら、それはどうかと思うわけです。
ただ、まだ噂の段階ですし、おそらくタッチパネルはないような気がします。それは今まで挙げてきたタッチパネルの利便性における理由の他に、「今までのPSPのような綺麗な画像を、はたしてタッチパネルでも出来るのか」というのが疑問としてあるからです。
DSを見てみればわかりますが、タッチスクリーンと上の普通の画面では微妙に色合いが異なります。もし、ソフトの下位互換性を持たせるとなれば（そうじゃなきゃUMDの意味がないし）、PSPと同じ画質、もしくはそれ以上のものが望まれますが、タッチパネル画面であの光度の出る画面を表示できるのでしょうか。少なくとも映画を見るのはちょいと辛いような。（ゲームは工夫次第かな）
まあ、それらの懸念を超えた技術でタッチパネル搭載ゲーム機を出してきたならば、それは純粋に拍手。
さて、色々書いてきましたが、あくまで現段階で得られる個人的な予想なので、外れたらまあ私に見る目がなかったということで。
ともあれPSPで培われたデータをもとに、予想を超える素晴らしいものを発売してくれるのでしたら、是非欲しいですね。
★追記
書き終わってから、こういう手が被さるようなタッチペンの持ち方が少数派、もしくは自分だけだったらやだなあ、という考えもちょっと浮かんでます。ていうか、タッチパネルの操作って、ゲームボーイ時代と違ってかなり人によって操作方法が違いそうな気がします。特にタッチペンを持ちながらボタン操作をするときとか。
あと、ペンを長くすればもうちょっと書きやすくなるかなとも思いましたが、そうすると今度は力がかかる分折れやすくなったり、邪魔になったりするわけなんですよね。難しいなあ。
