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「永パ防止キャラ」について語ってみる

「永パ」という言葉をご存じの方は、おそらくアーケードゲーム好きの方に多いでしょう。これは「永遠パターン」の略。すなわちシューティングゲームやアクションゲームにおいて、ある特定の操作をすることで永遠に同じパターンが続いてしまう現象です。

これによるデメリットは、まず店のインカムが大幅に減ってしまうこと(まあ1980年代には、防止しなくても何周もできてしまうゲームも存在しましたが。『グラディウス』とか)。で、その永パ対策として存在するのが、そのステージのタイム制限や、通常敵が強くなる、もしくは一定時間経つとボスが自爆するなどのもの。それに加えて昔多かったのが「永パ防止キャラ」でした。

これは、一定の時間が経つと通常の敵に加え、とてつもなく強い敵、おそろしく邪魔な敵が登場して、キャラクターを殺しにかかってくるというもの。これを登場させると死ぬ確率が高くなるので、早くクリアすることが求められます(もしくはこのキャラが出てくるギリギリまで粘るなど)。
こいつらは前述のように無敵だったりと存在感がかなり強く、妙に印象に残るのですよね。そしてある意味カリスマ化している面もあると思われます。

そこで今日は特に印象に残っている「永パ防止キャラ」を挙げてゆきたいと思います。

 

ヤズカ(ダライアスシリーズ)


※21:00ごろ。

ダライアスシリーズで余りにもボス戦が長いと登場する立方体の中央に球が見えるもの。正式名称はヤズカ・タカーミィ(ダライアスシリーズのザコキャラは、開発関係者の名前をもじったものが多い)。

この立方体と球というなんの変哲もないのに目を引いてしまうデザインが最高。さらにボス戦が長いと不規則な円を描きながら来るのですが、それも愛らしい感じ。

ちなみに初代はこれ、倒したら得点が入るため、稼ぎにわざと出していたパターンもあったようです。後のシリーズでは倒しても0点になりました。基本永パキャラは稼ぎでより長くプレイされるのを防ぐため、破壊不可能か、破壊しても0点のことが多いです。

 

ご先祖様(マッピー)

※7:00あたり
『マッピー』プレイヤーはわかるでしょうが、コインみたいな円に猫の絵(ご先祖様)が書かれているものが一定時間経つと面を移動し始めます。マッピーはジャンプできない上、このご先祖様のスピードが速いので、ひたすら邪魔。でもどことなく愛らしい感じがします。

 

すかるもんすた(バブルボブルシリーズ)


※43:20あたり。

文字通りもんすたのガイコツ版。キャラが止まっているとそのX線上、もしくはY線上の同じ位置に移動して、突っ込んできます。つか、このキャラだけなら強くないのですが、ほかのモンスターが強くなっているので邪魔。

 

ウィル・オー・ウィスプ(ドルアーガの塔)

※22:30あたり。ただしここでは永パ防止ではなくて最初から出てますが。

このゲームにおいて時間がなくなってくると登場する。青は壁に沿って左手側、赤は右手側に進みます。無敵なので邪魔(マトック次第で避けることもできますが)。
ただ、こいつらには途中からアイテムによってやられなくなってしまうのですよね。ですので後半は無視されるという悲しい存在でもあります。

どっちみちこのゲームには「ZAP」があるんで、ウイスプがいてもいなくても永久パターンが成立するという(やるのjはとてつもなく高度な域ですが)。

 

 

まとめ

とりあえず印象に残っているのはこんなところです。しかし、最近はタイム制限とか多くなって、この手のキャラがいなくなったなあ。まあそもそもコンシューマではアーケードど違い、そんなクリアを急がせる作りでもないから必要ないのかもしれないけど。だけどそれはそれで少し寂しいなあ。

もしかしたら永パ防止キャラっていうのは、この時代だから輝いていた存在であり、そして今は失われたものなのかもしれません……つか、どっかのシューティングで入れません?>開発者様

■参考:永久パターン – Wikipedia

 

※余談ですが、永パ防止キャラを入れてもバグで永パが発覚して、ハイスコアの集計中止になったものがあります。実は『ダライアス外伝』もそう。

 

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