アーケードシューティングゲーム『ずんずん教の野望』をご存じでしょうか。ええと、わからない方は私が説明するより、以下のブログさんを見て頂いた方がはるかに魅力?が伝わると思います(つか、あたっく系さん、名前変えたままなの?)。
■シューティング千夜一夜 ~第82夜~ ずんずん教の野望
これ、すんごくチープなのですが、当時(1994年)のアーケードゲーマーには多いと思います。というのも、バーチャ~バーチャファイター2あたりのゲーセン格闘全盛期だったためゲーセンに行く人も多く、且つ、販売元がセガなのでセガ系の店では強制的に納品されたのか、わりと置いてあったのですよね。で、すんごく暇なときにはやってました。当たり判定辛すぎで全然進めなかったけど、やりこむ気はさすがに……。余談ですが、これがリリースされた翌年、日本を揺るがすオウム真理教事件が起こります。これが1年遅れていたら、発売中止になっていたかも。
ちなみに当時のゲーメスト大賞には見向きもされませんでしたが、読者コーナー『ゲーメストアイランド』にて「裏メスト大賞」を受賞していたような記憶があります。ついでにバーチャでアキラの肘打ち(技の名前忘れた)だけを連発する人を「ずんずん教」と呼ぼうってネタがあったなあ。
近年iアプリにも出たらしいのですがそれも無視して、名前と当時受けたインパクトだけを思い出していました。しかし最近、ニコニコでプレイ動画を見つけました。で、暇だったので見てみたのですが、これはこれで、ゲームはともかくなんか味のある音楽のような。
まあたしかにチープなのですが(これ、10年前だからってわけじゃなくて、当時からチープな効果音&音楽だと思ってましたので念のため。だってあと1年もしないでレイフォースやダラ外出るんだよ)、なんとなくそれっぽい味がありますね。というか、このゲームにはこのくらいチープな雰囲気じゃないと、かえって雰囲気が出なかったのではないかとも今なら思えます。だってこれに、レイフォースみたいな音楽でも合わないじゃないですか。それでこの感じだったのかも。特に二週目ラストのエンディング音楽は、それなりに聴けてしまうからまた不思議。
もしかして、この音楽のみならず「ずんずん教の野望」というゲーム自体も、今思えば技術力の向上というものだけをゲームの進化と捉える風潮へのアンチテーゼだったのかもしれま……いや、それはないな。
まあ、サントラ化は絶対にされないでしょうが、こういった埋もれたところを再発見するのもたまには。まあ、ゲーム自体はいろいろな意味で埋めておいたほうがいいような気もしますが。