ホワイトアルバムのTVアニメがスタートしたらしいですね。ビートルズの真っ白なアルバムでも、ジョジョ5部のスタンドでもなく、かつてLeafから出たエロゲーの、です。TV
古のゲーマーとしては、『痕』よりこっちってのにちょっと驚きました。
さて、今日はLeaf・Keyの世代として、このアニメの元となったオリジナルゲームについて語ってみようと思います。
発売は1998年。その前に『ToHeart』でエロゲー史上まれに見る大ヒットを飛ばし、一時代を築いたLeafから出るゲームであり、注目が集まりました。で、作品の評価は賛否両論。というのはそれまでが「LVNS」というビジュアルノベル3部作だったのに対し、今回はパラメータ要素があるゲームであったのですが、そのキャラ出現パターンがランダムであり、かなり攻略がしづらかったことなどがあります。ただ、ストーリーやビジュアルの出来がよいため、わりと好評を博していました(ちなみにPS3で出るのは、ADVになるそうですね)。
ちなみにこのゲームの主人公(冬弥)、2000年当時は今で言うところの孝之(『君が望む永遠』)とか誠(『School DAYS』)のようなヘタレの代名詞だったのですよね。ま、ゲーム自体が「浮気ゲーム」という企画から変化したものだからある意味必然的にそうなるのですが(あと、当時盛んだった二次創作の影響もありますね。その末に『ここがあの女のハウスね』フラッシュが生まれると)。
さて、このゲームの特筆すべきはなんといっても音楽。それも主題歌、BGM両方。個人的にはエロゲーの歴史上でも上位に入るくらい、ゲームにあっている上にすばらしい出来だと思います。
まず歌曲から。これにはまだエロゲーに曲が入るのが珍しい当時としては3曲もあります。OP・挿入歌の『WHITE ALBUM』、挿入歌の『SOUND OF DESTINY』、 EDの『POWDER SNOW』。どれもが素晴らしい出来。おそらく、ここからエロゲーにおいての主題歌の価値というものが急上昇したように思えます(ちなみに翌年にI’veが活動開始)。
ちなみに当時はエロゲーの歌い手というのが一般的ではなく、一部作詞、歌い手がゲームキャラ名になっていたりします。
主題歌だけではなくBGMもピアノやギターなどシンプルな楽器の音色を基調としたものが多く、それがゲームの季節である冬の雰囲気にあっていて非常に美しく、且つバランスがとれています。ちなみに自分が一番好きな曲は『篠塚弥生』。
主題歌含め、これらの曲を2時創作としてアレンジする人も当時大量に出ました。そのうちプロになっている人も何名か存在します。どうやらアニメでは曲が違うようですが(もしかしたらふと使われるかもしれませんが)、これらの曲も聴いてみて下さい。
しかし残念ながら、全曲を収録したサントラはもう売ってないみたいですね。残念。(下のは手持ちのジャケ写)。
ただ、前述の主題歌3曲を収録したのものなら、市販しているみたいです。歌曲を聴きたい方はこちらで。
AQUA PLUS VOCAL COLLECTION Vol.1