たまには原点に戻って、昔のとあるゲームの音楽について語ってみようと思います。
今日は、今までこのブログをやってきて意外と触れてなかったけど、ある意味ゲーム音楽史上では欠かせない存在のゲーム。それは『ギャラクティックストーム』というもの
このゲーム、おそらくゲームミュージックファン(というかZUNTATAファン)には有名だと思いますが、普通のゲームファンにとってはかなり知名度は低いと思われます。というのはこれ、曲はZUNTATAのダイジェストで度々出てくるくらい名曲で、特に『PROTOMIND』『回路』『電脳皇帝』hはライブなどでも演奏されたくらい人気のある曲なのですね。しかし反面、ゲームの方は出回りがあまりよくなく、且つ『ナイトストライカー』のような人気があるわけでもなく、プレイした人もあまりいなかったからです。私もほとんどやったことはありません(移植もされてないよね)。
それはこのゲームが『ナイトストライカー』のような大型筐体であることに加え、曲を聴いている余裕のないほどの激ムズなのです(正直あまりバランスが良くなかった)。
とはいっても、どんなゲームか実際に見ないと説明しづらいので、YouTubeから。
なんでこんな激ムズになったか。ニコニコのコメントに書いてあった話で信憑性はわからないのですが、どうもこのゲーム、最初に音楽ありきで作られたという話なのですよね。それはこの当時(1992年あたり)、ゲームミュージックバンドが大人気で、ライブも度々行われるほどでした。そしてZUNTATAもかなりの人気を博しており、そのためこのゲームはまず音楽と世界観ありきで作られたということらしいのです。つまりOGR氏が音楽を先に作って、それからゲームをその曲にあわせて作成したと。まあこの作り方の工程が悪いわけではないでしょうが、この作品の場合こうなってしまったと。
しかし、曲は前述のようにOGR氏の躍動感と神秘さが両立するすばらしいもので、『ダライアス』シリーズ『ニンジャウォーリアーズ』などメジャータイトルと並ぶ代表的なものとなっています。
ちなみにこのゲームのサントラが収録されているのは旧サイトロンの『 nouvelle vague 』(ヌーベルバーグ)というアルバムに入っています。『ウォーリアーブレード』とのカップリングですが、これの価値はアレンジ版にあり。アレンジの『電脳皇帝』と『PROTOMIND』は特に痺れます。
あと、ZUNTATAレコードでもオムニバスで何回か収録されていますし、「ギャラクティック ストーム 瞳の記憶」というアレンジ集も出ています。
出回りはどのCDもあまりよくないので、中古屋で見つけたら買って下さい。特にサイトロン版は貴重です。
ちなみに今すぐ聴きたい人はiTunesStoreにあります(『電脳皇帝』あたりで検索かければライブ版含め何枚か出てきます)。オリジナルの有名曲『PROTOMIND』『回路』『電脳皇帝』が聴きたい人は『ZUNTATA HISTORY Lab-normal 2nd』あたりかな。