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ゲーム音楽関連動画をブログで使う場合に考えること

 

 

私がこのブログを始めたのが2005年11月でしたが、その頃は動画サイトというものはほとんど存在しませんでした。しかし2007年頃からYouTubeやニコニコ動画が閥初的に普及してゆきます。そしてその後、それらを載せるサイトやブログも増えて来ました。しかし自分としてはどうも使いたい気持ちはあっても、使いづらい感じだったのですよね。

音楽というものを文字で説明するのは非常に難しいです。ある意味あたりまえですね。文字媒体と聴覚、さらには言語ですらない音楽媒体という、決定的な違いがあるものなのですから。故に音楽の感想を述べるとき、またはそれについて解説するとき、実際に「音」を出してくれる動画というのは本当に便利なのですよね。

ただ、それでも動画をブログで使うのには躊躇しておりました。それの主な理由は著作権。

ゲーム音楽動画は著作権者に不都合を生じさせないかという思い

現在動画サイトにアップロードされているゲーム動画のうち大半は、著作権者の明確な許可を得ずにアップロードされているものが多いです。ただ、そこは長年続いているだけあり、JASRACと包括契約がなされる、著作権者が望まない動画は削除されるなど、対策はとられているようです。しかし、だからといって全てが著作権者の許諾にあるわけではなく、ファンが見るための温情(黙認)というケースが多いでしょう。もしくはいちいち対策してもきりがないから放置されているもの、著作権元が潰れてしまっているものもあるかもしれません。つまるところ、そういうように本来著作権者が望まないのに、使ってしまうのはイヤだなあという心理があったからです。

それ以上に問題かもしれないと思ったのは、ゲーム音楽の場合、それが本来得られるべきであった著作権者への対価が妨害されてしまう可能性があるのではないかと思ったから。

 

ゲーム音楽関連の動画というと、主にアップロードされているのはゲームそのもののプレイ動画のほかに、ゲームの音楽だけを抽出したものも多数あります。中には「これ、サントラから直にアップロードしてるんじゃね?」というものさえあります。先日、ニコニコ動画から音楽を抽出出来るサイト「にこさうんど」の管理人が訴えられましたが(ニコニコ動画のMP3変換サイト「にこさうんど」運営者を逮捕、1億円以上の利益 | マイナビニュース)、あそこまでではなくても、動画サイトの音楽がサントラのようにアップロードされていれば同じような感じになってしまいます。(ぶっちゃけてしまうとあのように動画サイトの曲をさも音楽ファイルと同じようにしてしまうという方法はいくらでもあります。基本違法となっているので言いませんが)。

これは未発売のサントラも同じです。たしかに入手が困難なゲームの音楽を聴きたい気持ちはわかりますが、それをやってしまうとそこだけで満足してしまい、実際にそういったサントラが売り上げが見込めなくなるために発売されなくなってしまう可能性も高いと思われるからです。音楽配信ならまだしも、CDとかとなるとかなりキツいかと。

つまるところ、配信、CD販売どっちにしても、サントラ売り上げに影響するなど、著作権者、作曲者に損害が与えられるのを恐れていたというのが大きいです。ゲーム音楽が好きで紹介しているはずなのに、かえって作り手や発売元に損害を与えてしまっては本末転倒もいいところになってしまうので。まとめサイトとかではよく「俺の好きなゲーム音楽を紹介する」とかのでいろんな動画が貼られることがありますが、そういうのに使われてるのがサントラからの音源丸あげのものだったりすると、う~ん……と考えることも多かったです。

ついでに言うと、今話題のゲーム実況も、本当に全部が全部、著作権者(メーカー)にとって利益があるのだろうか、と思ったりすることがあります。アクションなど操作性の強いものはともかく、ストーリー性の強いものは、事実上ネタバレになっちゃうわけで。

 

使う上での自分なりの方針というか注意点

ただ、現在では前述のような削除や著作権対策が(不完全なところを残しつつも)広まってきたのがありますし、何よりこれを紹介や解説などで使用出来れば、伝えられることの幅が広がります。また、これは自分の願望というか予測にすぎませんがゲーム音楽を紹介することでそれに興味を持ち、作曲者などの売り上げに繋がる形となれば確かにプラスとなるかもしれないという思いもあることはあります。

そのようなことを考えた結果、しばらくの間「以下のような条件をふまえつつ」動画をブログに使用させてもらうことにしました。

ただ、いろいろ考えて自分の出した方針としては、以下のものをふまえたいと思っています。

 

まるまるアップロードしているような音源は(著作権者の許諾がある場合を除き)使わない

つまるところ、前に書いたように、それがそのまま音楽ファイルとして使えてしまうようなものは、控えるという感じ。いやまあ動画サイトで検索してくれば出て来てしまうのはわかるのですが、そこはなんというか意地みたいなもので。

基本はゲームから使いたい

さて、上のようになると、著作権者が自ら配信、許諾している音源がない場合どこからかの引用になるのですが、基本はゲーム動画から使うかなと思っています。これには理由が2つありまして、まず、プレイ動画の場合たいてい曲に音が混ざるため、サントラ等との音楽ファイルとは別のものになる、すなわち売られているものと完全に重複するわけではないというのがあります。あと、ゲーム音楽はやはりゲームの音楽ですので、ゲームプレイと同時に味わいながらのほうがその価値を実感出来るかもと思うので(勿論一番いいのは、自分でゲームをプレイしつつ、その音楽を楽しむことなのですが)。

ゲーム音楽を使用した創作についてはその都度考慮

いわゆるMADとかですね。これは著作権者が事実上暗黙で了解している場合もあるのでその都度考慮する感じですかね。ただ、やはりサントラメドレー的なものは避けた方がいいかなと思っています。

 

著作権者と動画を載せる側でWIN-WINになるのが理想

長ったらしく書いてますが、まあ要は大原則として、著作権者の意思を尊重したいというところにあります。故に著作権者があまり肯定しないような場合はこちらとしてもそこまで「引用するつもりはないので、遠慮なく外すように仰ってもらってよい感じです。

 

ともあれ、動画利用はあくまで「利用させてもらう」の立場で、ということを忘れずにしたいものですが(つまり頼まれもしてないのに「宣伝してやってる」的な考えになったら終わりということ)、もし、利用することで著作権者に喜ばれる場合など(主に関連するものの広告とか)があれば、役に立ちたいという気持ちはあります。うちに限らず、著作権者とブログなど公表したい人がWIN-WINになることができればよいのですけどね。たとえば動画を公表することで、曲の売り上げなど何かの面で。

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