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『ひろなex.』にはレトロゲーのコアネタがいっぱい

マンガブログとどっちに書こうか迷いましたが、訪れる人的にこっちのほうが通用しそうなのでこちらで。

 

マンガにおいて、ゲームのネタが出て来るものというのはたくさんあります。ただ、多くの場合は有名どころ、すなわちマリオやDQ、FFといった有名ゲームや、スペランカーは弱いとか、ロックマンはティウンティウンと散るとか誰もがわかりそうな一般的なネタが使われることがほとんどで、コアなゲーマーを満足させるようなネタはなかなかありません。その理由は簡単で、わかる人が少ないから。つまり、わからない人にコアなネタをやっても、わからないが故に通用しないのですよね。

たとえば『レイストーム』の隠語で「ハマチ」というのがあります。これは6面ボスのアラリックのこと。それは、設定で、このボスが量産化できない理由は、ハマチの脂が使われているためというのからきているのですが、知らない人には言われても全く通用しないでしょう。ですのでゲーマーにはあたりまえのネタでも、通用しない人が多い場合は使えないのです。

しかしそういったコアなものがまったくないわけではなく、たとえば『P.S.すりーさん』などは、コアなゲーマーを満足させるようなネタが多分に含まれています(もちろん魅力はネタだけではありませんが)。あと、ゲームアンソロジーマンガもコアなネタが含まれることがわりとありますね。
P.S.すりーさん (GAME SIDE BOOKS) P.S.すりーさん・に (ゲームサイドブックス)
しかし、『P.S.すりーさん』はもともとWebマンガで、その後もゲームサイドで連載されているように、もともと知っている人を対象としていた面があります。アンソロジーも同じく、それの対象はゲームをプレイした人というのがあるでしょう。
ただ、世の中にはそういったゲーム系のマンガではないのに、やけにコアなゲームネタが出て来る作品もいくつか存在します。例えば昔のライトノベル『宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』は武器名がザッパー&ブラスターですし(まあこれは中の人がゲーム業界の人だったというのもありますが)。

 
で、最近そのコアなネタが多く注目しているのが、萌え系4コマの『ひろなex.』。

これは、『まんがタイムきららMAX』に連載されているマンガです。すなわち『ひだまりスケッチ』や『けいおん』『かなめも』と同じきらら系ですな。きららの萌え系マンガでも、わりとディープなネタは出てきますが、これはネタ的に群を抜いている感じがします。
まず、古典ハードが出てきます。旧ファミコンやサターンはもちろん、3DOやバーチャルボーイも。そして極めつけはこれ。

すか『ひろなex.』01

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)1巻P91

ジャガー&リンクス。RDネタまで。
■参考:レースドライビン

 

ちなみにこの先生が現役ゲーマー、そして主人公であるひろなは女子中学生ですが、兄がレトロゲーマニアなのでその影響を受けている、となっています。
ほかにも、部室にあるサターンでプレイするのはこんなゲーム。

すか『ひろなex.』02

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)1巻P95

言わなくてもわかりますな。ちなみにこの一般人である友人の美緒、コントローラ操作でクリア手前までいってます。すごい。
ちなみにこんなネタも。

すか『ひろなex.』03

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)3巻P45

クラッチを切らないとエンジンがかからないそいつの名は……
■参考:ハードドライビン
コンシューマハード、アーケードとかなりコアなネタがきてますが、さらにこっちの方面まで。

すか『ひろなex.』04

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)2巻161

ピカデリーサーカス

■参考:ピカデリーサーカス

 

すか『ひろなex.』05

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)3巻P114

■参考:山のぼりゲーム – Wikipedia

 

こんな感じで、コアなネタが揃っております。つか、3巻の表紙がこれですからねえ。
ひろなex. (3) (まんがタイムKRコミックス)

 

 

あ、だいぶ後になりましたが、このマンガの基本は、探検隊(川○弘みたいなの)にあこがれるちょいと変わっている女子中学生達ひろなが「探検部」を作り、遊び回るという基本萌え系マンガで、わりかしゆるめのものです。でもネタはコアなのがこのように時々混じります。

 

ちなみにこのディープさで注目しているのは、『まんがぱれっと』で連載されている『氷室の天地』。すでにピンチの場面でダライアスのWORNINGが出てきてますし。ただ、どっちかというとアニメ、マンガネタが多いので、これからに期待。

氷室の天地Fate/school life (1) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)

 

そんなわけで、もしも萌え系4コマが嫌いではなく、且つコアなレトロゲームネタを見たい人は、一度どこかで読んでみてください。

あ、そうだ、最後にこのネタは何でしょう。検索すればすぐにわかりますが。

すか『ひろなex.』06

すか『ひろなex.』(芳文社KRコミックス)2巻P100

 

 

ひろなex. (1) (まんがタイムKRコミックス) ひろなex. (2) (まんがタイムKRコミックス) ひろなex. (3) (まんがタイムKRコミックス)

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